お酒に酔ってたんだね(📨꒷꒦✝︎ ❥┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❥ ✝︎꒷꒦
ㅇwnkg(付き合ってない
・nmmn
・本番は無し
・存在しているご本人様には全くの無関係です。
・nmmnのルールにご理解がない方は閲覧を控えてください。
お酒に酔ったkgtくんがキス魔になるお話。
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8人で集まった賑やかな飲み会。円卓を囲み、飛び交う雑談はまるで炭酸の泡のように弾けては消え、それを酒の肴に笑い声が絶えなかった。
——気がつけば宴は終盤。
楽しい時間は、指の隙間からこぼれる水のように儚く早いものだ。
さっきまで腹を抱えて笑っていた大型コンビは見えないところで行き倒れていたし、風に揺れたカーテンの隙間からは、タバコの煙がゆるく漂っているのがわかる。仲良しの同期二人は一枚の毛布にくるまり、寄り添うように眠っていた。
「いやー、みんな寝ちゃったね」
「あれだけ飲んだら当然だろ」
「っはは、たしかに」
ロウは頬を薄く染めているものの、酩酊の気配はない。
横目にカゲツの姿が映り、無意識に視線を逸らした。
その時、カラン、とグラスの中で氷が触れ合う冷たい音が部屋に転がる。
「え、なに、ロウきゅんまだ飲むわけ?」
「“ロウきゅん”って言うなって。ていうかお前に言われたくねえんだけど」
「僕んちなら飲んでたけど、ここるべの家じゃん? 帰れねえよ」
「泊まってけば?」
「えー……あ! なに? 泊まってほしいんだ?」
「はぁ? バカか、んなわけねえだろ」
「必死乙」
そんな軽口を交わしながら、数時間ほどロウと杯を酌み交わす。
バルコニーから戻ったテツは、そのまま床に沈むように眠りについた。
「ん……ぅ……?」
背後で掠れた声がして思わず振り向く。
「……カゲツきゅん? 起きたんだ」
「ぁ……あ? おー、あかぎぃ……」
「大丈夫かカゲツ、とりあえず水飲め」
四つん這いで水の置かれたテーブルへ向かうカゲツ。
船のようにぐらつく身体を支えたのは、そっと添えられた仲間の手だった。
ロウが手渡した水を受け取るも、カゲツはその場でぺたんと座り込み、カップを口に運ぶ気配がない。
「……カゲツきゅーん? お眠?」
「ぅ……ゅ……ん」
返る声は曖昧で、視線は焦点を結べず今にも溶けてしまいそうだ。
業を煮やしたロウは強引にカップを傾け、水を口元に流し込んだ。
カゲツはゴキュ、と喉を鳴らし飲み下す。
数分経つと、ぼんやりしながらも目線は合うようになった。
だが、酔いの熱はまだ頬に色濃く残っている。
ふらりと、カゲツが肩から倒れ込むように寄り添ってきた。
「……なんや、近いなぁ」
低く、酒に溶けた声。
笑っているのに、瞳の奥は揺れていた。
頬の熱が、その理由を雄弁に語る。
「いや、近づいてきたのカゲツきゅんだよ」
「はぁ? ぼくはずぅっとここにおったもん」
……“もん”て。ガキかよ。
カゲツの笑い声は柔らかく丸く、耳先は赤く染まっている。
揺れた白髪の隙間から覗くその色は、酔いの印。
「ほら、酔ってるならみんなと寝てて」
「んん、やだ……酔ってない、酔ってない、から……」
「ガキかよ! 寝なって!」
からかい半分で言うと、今日は反発も弱く、ただ頬を膨らませるだけ。
それを見たロウは堪えきれず吹き出した。
「な、ゃ……酔ってへん、言っとるやろ……」
……可愛すぎだろ。
こんなの反則だ。
少し席を外そうと立とうとした瞬間、服の裾がきゅっと掴まれた。
「どこ行くん……あかぎがいないの、なんか嫌やぁ……っ」
潤んだ瞳で見上げられた途端、胸の奥がギュッと掴まれたように痛む。
置いていけない。ほっとけない。
理性の隙間に、余計な思考が入り込む。
……僕もだいぶ出来上がってるな。
そんなふうに意識が逸れていた、ほんの数秒の間に
「……っんむッ!?」
突然、唇が押し当てられた。
触れた、というより。
スタンプのように押された。
「ちょ、カゲツ!?」
「んっ、ちゅ……」
「うわわ!? おい、水飲めって! そして寝ろ!」
……やばい。
普通に理性が保たない。
頬、首筋、鎖骨へ、次々と刻まれる小さな口づけ。
まるで飼い主にじゃれつく仔犬のようで、思わず笑みが漏れる。
「……カゲツ、きゅん…?」
「……」
ちゅっ、と唇がまた重なり、部屋に湿ったリップ音が響く。
「っ……!」
硬直した唇に、二度目。
間髪なく三度目。
「なんで他の人と喋んの。僕のこと、もっと見てほしいのに……」
震える声が胸に落ちる。
酔いの熱は、触れた肌を焼くほど近い。
周囲がざわつく中、カゲツは胸元に額を預けた。
「なぁ……他のやつに優しくすんなや。僕だけにして……?」
今度の口づけは深く、少し乱暴で、回数を重ねるごとに息が奪われる。
このまま正気を持っていかれそうだ。
唇が触れるたび、
甘く、苦く、嫉妬が滴る。
「……嫉妬してんの?」
問いを投げると、カゲツは睨むように見上げた。
頬は赤く、瞳は潤み、唇は熱で濡れている。
「してへん。……してへんけど……僕以外見んとって」
嘘だ。
全部滲み出てる。
ため息を落とし、カゲツの腰に腕をまわす。
「わかった。ほら、もう誰も見てないでしょ」
カゲツは、一瞬、少年のように嬉しそうに笑って また、何度も唇を重ねた。
くすぐったく、くせになる。
理性が薄紙のように剥がれ落ちていく。
「……ひとりじめ、したかったんや」
低く、正直すぎる告白。
ずるい。ほんとに。
「そんなこと言って……どうしたいんだよ。僕のこと弄んでる?」
問いかけると、カゲツは胸に顔を埋め、少し震えた声で——
「……ねえ、あかぎ……」
「なに?」
一拍の間。
「……ぼくと付き合って」
絞り出したその言葉は、
酒のせいにするには、重すぎた。
俺の心臓が、バカみたいな音を立てた。
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▼蛇足▼
「…で、終わった?」
「…あ、え?、ロウきゅん……?」
「カゲツ寝たのかよ」
「ごめんね、ロウきゅんいんの忘れてたわ」
「ほんとだよ、まじ気まづかったわ」
「ごめんごめんw」
「……」
「…」
「ぼくカゲツきゅんと付き合うから」
「…」
「ごめんねー? ロウきゅんの初恋相手、僕が貰っちゃった」
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閲覧・リクエスト ありがとうございました𖤐 ̖́-
このアプリは誰でも簡単にログイン出来てしまい、年齢層が低い方でもR作品を見れるという点でR18にはせずに、付き合う前の初々しい感じを表現しました。
R作品は全てF限定です。
⬆️その中でも過激めの作品は相互限定にする予定です。ですが相互になるなどは未定です。
あんまり好評じゃなかったら削除します…😞
モチベにも繋がらないので。
コメント
3件

素晴らしい👏 もしかして私のリクエストの作品でしょうか?