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『失恋』
1枚の写真を眺める
もう、こんな笑顔な君の顔を見ることは出来ない。
だからこそ、この写真は僕の宝物。
世界のどこを探しても、同じものは存在しないから。
人肌が恋しくなる。
つい最近まで、君にずっと触れていたのに
もう僕の近くにはいない。
🐰「ヒョン、僕達 ――」
急な話だった。薄々気づいてはいたんだ、君が僕のこともう好きじゃないって
🐣「あっそ、 好きにすれば」
思っていたことと、全く違う言葉が先走る
何度も体を重ねたのに
何度も愛し合ったはずなのに
それなのに……
🐰「…、分かりました」
『好き』の意味が、分からなくなってしまった僕達
仲が良いから好きなのか、恋愛としての好きなのか
もしちゃんと恋愛としてだったとしても、この未来は避けられなかったと思う。
この話は、僕のただの失恋話だと思って聞いて。
あれから1ヶ月経つ
なんで素直になれなかったんだろ
どうしてもっと、好きになってあげられなかったの
そんなことをずっと思ってるんだ
いつも僕が君の頭を撫でてあげてるのに、今頃は違う奴に触れられてるんだろな
癪に障るよ。ほんっとに
さよならがこんなにも辛いことだったなんて知らなかったし。
ごめんねって言うだけのことが、こんなにも難しいなんて、そんなの誰も教えてくれなかったし、
こんな終わりなら、初めから何も要らなかったな
君の優しさも、あの笑顔も
君との写真を振り返る。
幻聴みたいに、
僕の頭がおかしくなったみたいに、
君が笑いかけるみたいに、
声が聞こえた
こんな辛いのも、全部全部、全部全部全部
君のせいなのかな、笑
ごめん。この写真はもう捨てる。
これ以上持ってると僕がおかしくなっちゃうから。 大好きな君との写真は燃やすよ
これでもう、僕は君を忘れるから
君も僕を忘れてね。
追伸
聞いてくれてありがと。
今度グクに会うまでに新しい恋人つくって、もうお前なんか好きじゃないって言ってやるんだ。
ホント僕って馬鹿