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あいに嫌われた男の子
投稿が大変遅くなってしまい、申し訳ありません
shk「天使…ッ…?」
天使なんて、居ないと思ってたのに…
shk「…でも、何で此処に…?」
?「…あぁ、仕事だよ。 」
shk「仕事…」
?「…あ、名前言ってなかったね。俺の名前は時樹。よろしくね 」
kn「これでも一応、100年生きてるんだよ?」
shk「…100年…」
でも、100年って意外と短い…?
kn「100年って、意外と短くない?って思ったでしょ笑」
shk「…!まぁ、合ってる。」
kn「…天使の1年は、人間世界で言う、100年なんだ。」
shk「ッ…へ…?」
俺達が生きている10年は、天使の1年…?
俺は今8歳だけど、もし天使だったら、1歳にもなってない…なんなら産まれてもいないのか…
kn「これでも一応、智天使…神に限りなく近い存在なんだよね。」
shk「…!智天使…」
…3歳ぐらいの時、よくおばあちゃんが、智天使の本を読み聞かせてくれてたなぁ…
kn「んふふ、凄いでしょ?」
shk「うん…!」
神「…時樹、お前に任せたい仕事がある。」
kn「何でしょうか。」
俺の主な仕事は、書類整理や中級天使の世話。…時折、下界の様子見といった所だ。
…毎日の仕事内容は、神様の能力で、脳内に直接語りかけられる。
…今の状況の様に、対面で仕事を任せられたのは、下級天使以来だ。
神「…内容はだな…」
神「…下界に住まう、1人の男の子…”鮫島 翠”の面倒を見てやって欲しい。」
kn「面倒を見る…?それは、中級天使の仕事では?」
神「…普通はそうなのだが、この子は、少し”訳あり”なのだ。」
神「…そこの紙に書いてあるのが、内容、期間、”報酬”等じゃ。」
…俺の目の前に、ひらひらと落ちてきた紙には、このように書かれていた。
・ 対象者/鮫島 翠
母子家庭で育っていた子供
・場所/白尾児童養護施設
・主な内容/面倒を見る、話を聞いてあげる等
・期間/____
・報酬/____
kn「_神様、期間、報酬の所の文字がかすんでいるのは…? 」
神「達成に近づけば近付くほど、文字が徐々に浮かび上がる仕組みだ。
… どうせなら、少しでも楽しめた方がいいだろう?」
kn「…まぁ、そうですが…」
この仕事の期間は、殆どが2年程度。
…多分、この仕事も同じくらいだろう。
神「仕事を達成した場合、私が時樹に直接伝える。」
神「…気をつけてな。」
kn「はい。」
白尾町にある児童養護施設…
kn「…!あ、あれかも…?」
自然豊かな児童養護施設は、天界の10000000分の1程の広さだった。
…下界だったら、かなり大きい建物なのかも 。
kn「…うわ、綺麗…」
建物の2階にあった、大きなステンドグラスには、綺麗な花の模様が描かれていた。
…この花、昔見た事があった様な気がするんだけど…何の花だったかな。
…まぁ、 数年も前だから、覚えてないのも仕方ないよね。
kn「…!」
ステンドグラス越しに映っていたのは、5人の子供。
…その内の1人、綺麗な翡翠色の瞳をした男の子が、此方を見つめていた。
kn「あの子だ…」
資料に載っていた写真よりも、笑顔が少ない気がするけど…確実にあの子だ。
…多分、対象者だから俺の姿が見えたのだろう。
kn「…」
…あ、下に降りてっちゃった…
カレー?だったっけ、そんな匂いがするから、お昼ご飯を食べてるのかな?
kn「…だったら、翠君の部屋でも見てみるか…」
…まだ荷解きしてないと思うけど…
kn「…あ、この部屋だ。 」
部屋のすぐ近くには、大きな木が植えられている為、部屋からでも眺められそうだ。
kn「…うわ…広い…」
緑を基調としたこの部屋には、角に、ポツリとダブルベッドが置かれている。
kn「…殺風景だなぁ…」
そらあそうなんだけどさ…
「〜〜」
kn「!あ、もう食べ終わったのか… 」
…こういう仕事は初めてだから、何だかドキドキするなぁ…
…でも、どうやって出てきたらいいんだ…?
ドアの前で待ち伏せ?怪奇現象的な感じで、突如出てくる?
…う~ん、でもそれじゃあ、翠君が怖がっちゃうかも…
…コツコツ
部屋に近付く軽い足音。
_やばい。後、数秒で此方に来る…ッ…!
こんな部屋のど真ん中で何やってんだよ俺…こんなんじゃ伊達にも智天使出来ないって!!
コツコツコツ
kn「…ッ…」