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続き〜
brside.
br「……あれ?おかしいな……」
僕は、いつものように「一緒に登校しよう」とスマさんにメッセージを送った。
いつもならすぐに既読が付くはずなのに、今日はまだ未読のままだ。
……たまたま充電が切れてただけだよね。
そう思い直し、僕はスマさんの家に向かった。
ピンポーン……
br「出ない……」
僕の中を、大きな不安が渦巻く。
────このまま消えてしまいそう。
この間思ったことが、現実になってしまいそうで……
いやいや、深く考えすぎだよね。
いくらスマさんでも、いきなりいなくなるなんてこと……
スマさんは、早くに両親を亡くしているので、何かあった時のために僕は合鍵を預かっていた。
その合鍵を使って、僕はスマさんの家の中に入った。
br「……え……?」
……家の中に、誰もいない……
そんなはずは……
僕は家中探し回った。
でも、どこにもいない……
もしかして……本当にいなくなった……?
でも、なんで……
───考えてる暇はない。
スマさんを探さなきゃ。見つけ出さなくちゃ。
僕はそう心に決め、スマさんの家を出て学校に向かった。
br「……絶対に見つけるから。待っててね、スマさん」