ジークハルトは、エトガルの一挙手一投足に目を光らせ、今にもとびかからんような顔でにらみつけていた。
(他国の貴族だか知らんが、皇女殿下を守れる力があるはずもない。とっとと消えてもらいたいものだ)
エトガルはその様子を見つめ、馬鹿にしたような薄笑いを浮かべていた。
(こいつがジークハルト……魔石を使う前、アンジェリカを裏切ったという男か。許せないな)
どちらも敵意あらわに互いから目を離さないでいた。
――アンジェリカを渡してなるものかと。
ジークハルトとエトガルの間に流れる険悪な空気を悟ったアンジェリカは、結局どちらとも踊ることはなかった。
そのままデビュタントもお開きとなり皇女宮へ戻ることになったが、これがまた小さな諍いを生んだ。
それぞれがやれエスコートだ、やれ護衛**********************
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