「はーッ……はーッ……」
『ほら、早くしろよクソ野郎』
俺は今、首に縄をかけています
なぜなら、実の息子に自殺をしろと言われているからです
「ッ……ぁ……」
『何?できないの?情けない……』
あぁ、どうしてこうなったんだろう?
息子は……ロシアは……優しい子なのに……
「何で……自殺なんてさせるんだ……?」
恐る恐る口を開く
『何で?それはねぇ……あんたのせいで、国民が苦しそうだからだよ?』
「は?」
苦しそうだから……?
「……そんな理由で父親を自殺させるのか……?」
事実、自分も父親を殺して精神崩壊したことがある
だからこそ、ロシアが心配でならない……
『勿論!』
「ふざけるなッ!辛くなるのはお前だぞ!?」
『?何で?ただ僕はアンタの仲間入りするだけだよ?』
「どういう意味だ……?」
『親殺し仲間になるね!』
「!?」
親殺し……誰にも言われたくなかった
恐らく、誰にも言われたくない事を察して皆言わなかった
なのに、息子に言われるなんて……
『ほら、早くして?クソ野郎』
「……」
俺は自然と体を動かしていた
もう……辛いんだ……
「ごめん……」
『?』
きっと、こいつを狂わせたのは俺だから
「こんな父親で……ごめんね……」
そしてそのまま
自分の首を絞めた__
「……あはは……これでやっと独立かぁ!」
やっと、やっと……
「名前何にしようかな……?今はロシア共和国だし……ロシア連邦……かな!」
苦しくない、辛くない
「えへへ……これから楽しみだなぁ……」
コメント
1件
そして約三十年後の今になって過去の栄光に縋るのか....すごい...史実と繋がってる!(°o°)w