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〜td〜
弓道場から見える景色にはバスケ部がいつも使う体育館が見える
静かな風の音色にたまに響くバスケットシューズの音
きっと彼なのだろうと微笑んでしまう
この音がいつか弦音と重なるのではないかとどこか期待する自分がいる
気を取り戻りて射法八節に移る
足踏みをして、胴造りで深く深呼吸をする
弓構えをし、当てたい的を見る
打起こしをして大きく息を吸う
引き分けをすると同時にゆっくり息を吐いて集中する
会で腕の筋肉と胸筋に力が入る
離れで弦音の音が弓道場で響く
残心 当てたかった的にしっかりと当たっていることを確認して心の中で喜ぶ
元の体制に戻り先生の方を見ると笑顔になっていた
俺は高校生では難しいとされている4段を合格している
誇らしさがある分プレッシャーと期待も同時にある
『キュッキュ』
ふと体育館の方を見るとこちらをみて微笑む彼と目が合う
〜bk〜
体育館からの景色では弓道場が見える
全体に広がる弦音の音が俺の耳を癒す
きっとあいつだろうと思わずにやけてしまう
いつかスリーポイントのブザーとあの音が重なったらと思いながらプレーをする
コーチに呼ばれ我に戻る
2チームに別れて試合形式の練習をする
1年生にして誇らしい「7」のユニフォームを来ている
センターで味方からのパスをもらい、1人2人と抜けていく
キュッキュッと響くバッシュの音にカンと響く弦音
にやけながらスリーを決める
タイムをもらい体育館からでたら弓を引くあいつを見かける
後ろ姿でわかってしまう俺は無意識に依存しているのだろうか
再びカンと音がなり、やっぱりあいつだったと確信を持つ
満面の笑みでこちらを振り向くあいつと目が合う
〜td〜
バスケ部を呼ぶ先生の声がして彼がハッとして振り向く姿を見る
もうこちらを見ないのだろう、そう思っていたら彼が振り返って手を振ってくれた
思わぬ行動に耳が赤くなるのを感じる
顔を隠すように手を振った
きっと笑われているだろうと思ってしまう
〜bk〜
コーチに呼ばれ少しびっくりしながら「はい」と返事をする
階段を2歩上がって振り返り手を振る
照れ隠しなのだろうか、顔を隠すように手を振るあいつの姿に思わず笑ってしまう
可愛いところは俺だけに見せて欲しいと思うのは独占欲が強いのだろうか
〜td〜
部活が終わり正門で彼を待っている
少し待っていると「轟くん!」という女の子の声がする
振り返ると隣のクラスの女の子たちだった
彼女はいますか?好きな人はいますか?など質問攻めにされて少し困る
彼女はいないが好きな人はいると答えると、好きですと告白された
返事をしようとしたら、後ろから誰かに抱きつかれた
〜bk〜
部活が終わりあいつに正門で待ってろと言った
ユニフォームから着替えバスケ部のジャージを着る
少し自販機によって彼の好きなジュースを買い、早歩きで正門へと向かう
正門に彼の姿が見えたと思ったら2、3人くらいの女子に囲まれて少しモヤッとする
正門へと近づくと彼を後ろから抱きつく
『すまんな、先越してしまったみたいだ』
「…ばくご、/」
『こいつ俺のだから』
そう言ってこいつの手を引っ張って帰っていく
顔を下に向けて赤面していることに気づく
『おい、轟』
「…?」
上目遣いで見られ我慢できなく、キスをした
「///」
『嫉妬した、』
「うん、」
『どうしてくれる?』
真剣に考えてくれる姿が愛おしい
『明日学校休みだから俺ん家泊まってくんね?』
「わかった!楽しみだな」
今夜は眠れそうにないな
end
なう(2025/07/23 16:08:19)