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やかんちゃん🍟🍄🟫
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ぴざぶどう。
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「海さん、こちらお願いします!!」
スタッフの声が響いた。
その名前を聞いた瞬間、6人は一斉に女性の方を振り返った。
「….海?」
樹が小さく呟く。
女性はスタッフの方を向いていて、まだ6人には気づいていない。
樹はしばらくその姿を見つめていた。
そしてーー
「….ちょっと待って」
樹が立ち上がる。
「樹?」
5人が振り返る。
樹はそのまま女性のところへ歩いていった。
「すみません」
「はい?」
女性が振り返る。
樹は少し緊張しながら、聞いた。
「….名前、なんていうんですか?」
女性は少し不思議そうに笑う。
「海です」
「….うみ?」
「はい。海です」
「漢字は?」
「海って書いて、そのまま海です」
「…..名字は?」
「桜井です」
「桜井、海」
樹が呟く。その名前を聞いた瞬間、後ろにいた5人も息を呑んだ。
「….同じ」
慎太郎が小さく呟く。
海は不思議そうに6人を見る。
「どうしたんですか?」
樹は少し迷ってから聞いた。
「….昔、仲良かった人とかいました?」
「昔…ですか?」
「うん。子供の頃とか」
海は少し考える。
「….いました」
「何人?」
「えっと、、、男の子が6人ぐらいだった気がします」
6人の表情が変わった。
樹が続ける。
「その人達の名前、覚えてたりする?」
「名前….ですか?」
「うん」
海は目を伏せ、記憶を探すように考えた。
「えーと…」
しばらくしてーーー
「あ」
海が顔を上げる。
「一人だけ思い出したのは…」
6人が息を呑む。
「しんたろう、、、ですね」
「…..っ」
慎太郎の目が大きくなる。
「俺、、、?」
「はい。なんとなく、慎太郎って名前が浮かびました」
樹がすぐに聞く。
「….他にもいない?」
「他にも….」
海はもう一度考える。
「….わからないです」
「そっか….」
樹は少しさびしそうに笑った。
すると海が突然、
「….海」と呟いた。
「海で….遊んだ気がします」
ジェシーが反応する。
「海で?」
「はい」
「何してた?」
海は少し考えてから答える。
「砂浜に….名前を書いたような気がします」
6人が顔を見合わせる。
それは、昔6人とうみが海へ行ったときの思い出だった。
砂浜に七人の名前を書いた。
波が来るたびに少しずつ消えていって、、、
最後には全部なくなった。
でも、7人で笑ったことだけは、誰も忘れていなかった。
「…他には?」
樹が聞く。
海はまた記憶を探す。
「….」
そして、少しだけ笑った。
「なんか….いつも6人に囲まれていた気がします」
高地が涙をこらえながら笑う。
「….それ、海だよ」
海は不思議そうに6人を見る。
「….私?」
樹は頷いた。
「俺達にも、昔『うみ』っていう幼なじみがいたんだ」
6人は少しずつ、昔のうみのことを話し始めた。
いつも七人でいたこと。
くだらないことで笑ったこと。
うみが病気になったこと。
やりたいことリストを作って、6人で一つずつ叶えたこと。
最後まで7人で過ごしたこと。
そしてーー
「最後に、うみは俺達に『またね』って言った」
樹が静かに話す。
海は何も言わず、6人を見つめていた。
やがて、海が口を開く。
「….あの」
「ん?」
樹が顔を上げる。
「もしかしてですけど….」
海は少し不安そうに6人を見る。
「その海さんって、最後にこう言いました?」
そしてーー
「『もしまた会えたら、そのときは、また7人で会おうね』って」
ーーーー。
6人の時間が止まった。
誰も言葉を出せない。
樹の目から涙がこぼれる。
「….なんで知ってんの?」
海は少し困ったように笑った。
「私も、わからないんです」
「ただ…」
海はゆっくり話し始める
「いつだかの夢で、言われたんです」
6人は黙って聞いている。
「『もしまた会えたら、そのときは、また7人で会おうね』」
海は、その言葉をもう一度口にした。
「『この言葉、絶対覚えていて。必ず使う時が来るから』って」
6人の目に涙が浮かぶ。
「それで、、、」
海は少しだけ笑う。
「『私の大好きな人達に使ってあげて』って」
誰も言葉を出せなかった。
海は6人を見つめる。
「『大好きだったって伝えて』って」
6人の表情が崩れる。
ジェシーが俯く。
大我が目を閉じる。
高地が涙を拭う。
慎太郎は、ただ海を見つめている。
樹は涙を拭きながら、小さく笑った。
「….あいつらしいな」
北斗も涙を浮かべながら呟く。
「最後まで….俺達のこと考えてたんだな」
「あの人が大好きだった人たちって….あなた達だったんですね」
6人は静かに頷いた。
海はしばらく6人を見つめていた。
そして、ふと思い出したように、
「あ、後一個」
6人が顔を上げる。
「….?」
海は申し訳なさそうに笑った。
「最後にうみさんから託されていたこと。」
「なに?」
「みんな、ただいま」
6人の目から、涙がこぼれる。
樹が笑いながら答える。
「….おかえり」
「おかえり、海」
6人が口々に言う
海も泣きながら笑った。
あの日の「またね」は、終わりじゃなかった。
もう一度、7人で笑うためのーー
約束だった。
完結
コメント
3件
ぁあああ完結回か!!?😭💕 もうね、最初の「海さん」って呼ばれた瞬間から鳥肌立ったんだけど!?しかも「しんたろう」だけ名前覚えてるところとか、砂浜に名前書いた思い出とか…最後の「ただいま」「おかえり」で完全に涙腺崩壊したよ…😭💦 あの日の「またね」は終わりじゃなかったんだね。ちゃんと再会して、また7人で笑えるって、最高すぎる…✨ ゆきのさん、素敵な物語をありがとうございます!完結おめでとうございます!🎉🌸