※ネタ文
※王道。
「スゥッッッ……、お帰りなさいませご主人様!♡」
はぁ……、ほんと何やってんだろ俺。
ていうか男子校でメイドカフェとかふざけてんだろ。
この案採用した奴一生許さん。
「ないこた〜んっ、揶揄いに来たよっ!♡」
「お帰り下さいませご主人様♡」
扉から覗いた青髪。
揶揄いに来たとかふざけんじゃねえぞ、と思いながら彼を追い返す。
「うわ、意外とええかもそれ……」
「Мの扉を開こうとすんな」
ちなみに彼_まろの格好はメイド服なんかではなく執事服。となりのクラスってだけでこんな格好違うのなんなん?
そしてこいつクッソ似合ってんな。
ふざけんじゃねえよ。
「ほら、揶揄いに来ただけなら帰れよ。まろも持ち場あるでしょ」
少し拗ね気味に言い、教室に引き返そうとすれば腕を捕まれ、サファイアのような瞳と目が合う。
「めっちゃ似合ってる。かわええよ。」
「へ……っ//」
「それ言いに来ただけっ!ないこも頑張ってな〜」
そう言って自分の教室に戻って行ったまろ。
自分でも照れてるのが分かるくらい体が熱い。
「なにそれ……、ずる……ッ//」
ボソッと呟き、赤く染まった顔を隠すように蹲れば、ふと後ろから声がした。
「ないちゃーん、もうそろ始めるでー……って、なに照れとんの、?」
「黙れ馬鹿ウサギ」
「てかないちゃん!その顔で行ったら客獲得間違いないで!」
「ぶっ飛ばすぞ!?」
ご丁寧にウサ耳まで付いたメイド服を着こなし、トンデモ発言をしてきた友人。
人前で照れ顔なんて晒せるわけないだろ。イカれてんのか。
「ってかもうそんな時間なんだ……、あぁ゙〜出たくねぇぇ゙……」
「大丈夫!ないちゃんは似合ってる方やから!」
「そういうことじゃねえんだよぉ……」
ズリズリと引きずられ、注文の準備などをさせられる。
「え、……………萌え萌えキュンとか、やらんとダメ……?」
「もちろんっ!!!」
目を輝かせて言う初兎ちゃん。
おい、この案提案したのコイツじゃね……?
「スゥッッッ……、萌え萌えキュ〜ン、(虚無)」
これのどこに需要があるんだ……
と思いながら無心でハートを作る。
店内、というか教室内にはお客さんが結構居る。
男子も女子も。意外と需要あったらしい。なんでや。
初兎ちゃんはノリノリで接客してるし……
俺も女の子相手に接客したいんだけどな!(泣)
「てか、メイドさん結構かわいいじゃんw余裕で抱けるw」
「は……ッ?」
ふと、さっきまで接客していた先輩に腰を抱かれた。
抱ける……?
何が起こっているか分からず困惑していると、スカートの中に手が入ってきた。
「ひぁ……!?//」
「脚えっろ……♡、ほんとに男?w」
「ちょっ、!やめてください……!!!」
なにコイツ……!キモすぎ……!
脚を触ってくる手を必死に退けようとするが、変に感じてしまい上手く力が入らない。
「え!?ちょっ!?ないちゃ……!?」
やっと初兎ちゃんが気付いてくれたタイミングで下着の下に指が入ってくる感覚がした。
やばいッ、犯される!
と本能的に感じ取り、ギュッと目を瞑る。
が、想像していた感覚は襲ってこず、恐る恐る目を開けると。
「ま、ろ……」
見慣れた青髪が、相手の腕を掴み佇んでいた。
「お客様。こちらではそのような接触行為は禁止とさせていただいております。禁止行為をした場合は即座にご退室いただきます。お帰り下さいませご主人様。♡」
完全に目が笑っていない目で相手にとんでもない圧をかけるまろ。
その圧に負けたのか、舌打ちをして教室を出てって行った先輩。
なんだ、クソ雑魚じゃん。
もっと抵抗すればよかったのか。
と、一人で納得していると突然体が宙に浮いた。
「へ!?」
見上げると目が笑っていないまろの姿が。
あれ!?なんで!?なんで機嫌直ってないの!?
「しょにだー、ないこ借りてくなー」
「お、おぅ……。ないちゃん、ドンマイッ☆」
「おい見捨てんな馬鹿ウサギッッッッ!!!ねぇまろ俺なんも悪いことしてないってッッッッ!!!ねぇッッッッ!!!」
「暴れたら激しくすんぞ」
「ぴぇ……」
だんだん遠のいていく教室を見れば、メイド服を着て接客をする男子生徒と、唖然と見つめる初兎ちゃん。
そして、高確率で吐血している女子の皆さん。
わお、なんてカオス。
なんて現実逃避していると、俺を持ち上げていた手がスカートの中に入ってきた。
「んん、いふさん!?」
「パンツは男物なんや……」
「悲しそうにしないでくれます!?」
そう返せば、激しくすんぞ。と目線で伝えてくるまろ。
反抗しただけでそれって……
結構怒ってるやん……なんでぇ……
「アッ……エットヤサシクオネガイシマス」
「それはないこ次第」
ちゃんと激しくされた
※投げやり
※お帰り下さいませご主人様って言わせたかっただけ
コメント
2件
私も居るといいな
吐血してる女子の中に私もいるのかな?((((((