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トレーナー(以後トレ)「我が愛バ、トウカイテイオーにドッキリをしようと思う」
友トレーナー(友トレ)「ほう、ドッキリの内容は?」
トレ「その内容は…いや、これを見ればわかるだろう」
そう言うとポケットから小さなケースを取り出す
友トレ「箱?」
トレ「刮目せよ」
箱を開けるとその中には指輪が入っていた
友トレ「指輪?まさかお前…テイオーの純情を弄ぶ気じゃ……」
トレ「そんなわけないだろ。俺がプロポーズするんだよ。テイオーに好きな人にプロポーズするって言ってさ、その数日後に実は好きな人がテイオーでしたってドッキリよ。最高だろ?」
友トレ「確かに最高かもしれんが…テイオーはお前の事好きと仮定しても”LIKE”の方かもしれんだろ?失敗したらどうするよ」
トレ「安心しな、その辺はあるウマ娘に協力してもらって俺の事が好きって聞き出す事に成功した。もちろん”LOVE”の方でな」
友人の用意周到さに驚く友トレ
友トレ「すげぇなお前……感服したよ…」
トレ「んじゃ、行ってくるよ」
友トレ「そういや協力してくれたウマ娘って誰だ?」
トレ「メジロマックイーンだ。担当トレーナーの好みとかを交換条件にしたらめちゃくちゃ食い付いてきたわ」
友トレ「そうなのか……じゃ、いってら」
トレ「行ってきますわ」
そう言うとトレーナーはテイオーの元へと急ぐ
トレーニング中のテイオーに近づく
(よし、計画実行だ)
トレ「なぁ、テイオー。話があるんだが……少しいいか?」
トウカイテイオー(以後テイオー)「ん?なになに?もしかして告白?トレーナーったら僕の魅力に…」
トレ「実は…好きな人がいてな……その人にプロポーズがしたいんだ…」
テイオー「ゑ?」
固まるテイオー、トレーナーは言葉を続ける
トレ「それでテイオーに聞きたいんだ、どんな感じでプロポーズしたらいいか……テイオー?」
慌てて取り繕うテイオー
テイオー「あぁ!うん!聞いてたよ!それでどのようにプロポーズしたらいいのかだね!トレーナーの好きな人はどーゆー人なの?」
(よしよし…驚いてる驚いてる)
トレ「活発でいつも元気を貰っていてな、それでいて努力家なんだ。憧れの人に届きたくていつも努力している。そんな彼女に惹かれたんだよ」
テイオー「へぇ、いい人だね…あのさ、いつプロポーズするの?」
トレ「だいたい二、三日後にプロポーズしようと思ってるんだ」
テイオー「へ、へぇ〜…そうなんだぁ……あのさ、写真とかある?トレーナーが好きな人見てみたいなぁ」
トレ「あぁ写真かぁ…今持ってないな…明日か明後日トレーニングの後見せるよ」
テイオー「あ、ありがとう……楽しみにしてるね」
トレ「おう。んじゃ俺は作業あるからこれでな」
テイオー「うん、バイバイ…」
(テイオープロポーズの件驚いてたなぁ…バラす日が楽しみだ)
テイオー「そっか、トレーナー好きな人がいたんだ……」ジワ
泣きそうになるテイオー
(泣いちゃだめだ!ワガハイは無敵のテイオー様だぞ!トレーナーがプロポーズ成功したら祝ってあげなきゃ!)
テイオー「トレーナ……いや!今はトレーニング頑張らなきゃ!」
二日後……
トレ「よ、テイオー!今日プロポーズするんだ!報告楽しみにしとけよ!」
テイオー「うん!報告待ってるよ!!」
(アレ?意外と元気だな…もう少ししっとりしてると思ったのに)
トレ「じゃあ行ってくるわ!」
テイオー「いってらっしゃーい!」
(さて、指輪を用意してくるか)
テイオー「そっかぁ…今日するのかぁ…」
テイオー「うぅ……トレーナー…」
(涙が溢れてしまいそうだ…泣かないって決めたのに……)
テイオー「ト゛レ゛ー゛ナ゛ー゛……」ピロリン
携帯電話から一通のメールが届く
トレ『少しプロポーズの前に話したい事があるんだ。トレーナー室に来てくれないか?』
(もう涙が止まらないや…)
テイオー『わかった。今から行くよ』
足が重い…トレーナー室に行かなきゃいけないのに足が一歩も動かない……
テイオー「やっぱり祝いたくないよ…トレーナーと一緒にいたいよぉ……」
想いが溢れる
(でもトレーナー…プロポーズして、その好きな人と一緒なりたいに決まってるよね…)
(……泣いてちゃいられないや、早くトレーナー室に行こう!)
そう思った矢先、テイオーは既にトレーナー室に着いていた
ドアノブに手をかけるとまた悲しい感情が渦巻く
(……覚悟を決めよう。僕は無敵のテイオー様なんだから)
扉を開ける
テイオー「トレーナー!待った!?」
トレ「いや、全然待ってないぞ」
テイオー「良かったぁ…で、話って何?」
トレ「そういえばテイオーに好きな人の写真を見せてなかったからさ、見せようと思ってな」
テイオー「そうなんだ!で、好きな人の写真見せてよ!」
トレ「あぁ、この女性だ」ピラッ
どんな綺麗な女性なんだろうか、見てみるとその写真には見慣れた姿が映っていた
テイオー「あの…さ……トレーナー…もしかして…好きな人って…………」
トレ「あぁ、お前の事だテイオー」
さっきまで悲しんでいたのが嘘のようだ
テイオー「トレ、ーナー…」
トレ「俺と結婚してくれ、テイオー。お前を絶対に幸せにする」
箱の中の指輪が輝いている
テイオー「…………僕でいいなら…喜んで受け取るよ!」
指輪を受け取るテイオー
トレ「愛してるぞテイオー!」
テイオー「うわぁ!」
急に抱きつくトレーナーと驚くテイオー
トレ「理事長のとこ行くか、結婚の報告だ」
テイオー「うん…でももう少しだけ…このままでいたいな…」
この抱き合っている時間が永遠に感じられた
テイオー「あぁ、幸せだなぁ……」
トレ「俺もだテイオー…」
めでたしめでたし