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もとぱ

1 - 第1話

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76

2025年05月06日

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放課後の音楽準備室。夕陽が差し込む中、空気は異様なほど静かだった。

楽譜も楽器も、すべてが整えられた空間で、ただ二人の呼吸だけが乱れていた。

……やめる、若井……ここは、学校だぞ」

低く、掠れた声。

けれどそれは拒絶というよりも、惹かれる衝動を抑え込もうとする苦しい呟きだった。

「だったら、先生こそ……なんで俺を呼んだんですか?」

若井滉斗は、音楽教師・大森元貴を見下ろすように詰め寄っていた。

制服の襟を緩め、息を荒くしながらーーその目には抑えきれない執着と欲望が宿っていた。

「進路の相談だろう……お前が、音大を目指したいって…….」

「違うだろ。最初から俺が先生を狙ってるって、気づいてたくせに」

元貴の背中が壁に押し付けられる。

狭い準備室、逃げ場などない。

若井の手が元貴の腰を掴み、その身体を強引に密着させる。

「お前……生徒のくせに……つ」

「先生が悪いんですよ。そんな目で見てくるから」

若井の手がシャツの裾から滑り込み、腰骨をなぞる。

そのまま唇が重なった。容赦のないキス。

唇を割り、舌をねじ込むような強引なそれに、元貴の抵抗はわずか数秒で溶けていった。

…..つ、ふ、や、若井…..やめ…..」

「やめてほしいなら、もっとちゃんと拒めばよかった。ほら、こんなに感じてるのに」

言葉と同時に、若井の指先が敏感な箇所をなぞり、元貴の声が漏れる。

「…..つあ、だめ……つ、そこは……つ」

「先生のくせに、可愛すぎるだろ」

何度も触れて、何度もキスを奪い、若井は大森を完全に支配していく。

羞恥も理性も、熱に溶かされて崩れていく。

教師と生徒。

立場なんて、とっくに意味をなさない。

「…..俺、ずっと先生のことが欲しかった。誰にも渡さない。…..俺のものになれよ」

「つ、もう……お前、ほんと……最低だな」

「うん。最低でいい。先生の全部、俺だけが知ってればいい」

ーーこの背徳が、誰にも壊されませんように。

そう願ったのは、どちらだったのだろうか。

二人の熱だけが、夕焼けに染まる準備室の中で静かに燃え上がっていた。

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