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あなたがいなきゃ
「たとえば のあはさ、。」
「俺がいなければ 月と太陽も 区別できないでしょ? 笑」
え? 一瞬意味がわからなかった。
でもわかった 私はあなたがいなきゃ何も出来ないってこと 、
私の手首には柔らかそうに見えるのに決して外れないリボンのような拘束。逃げようとすればするほど、貴方の視線が鋭く光を宿す。
「……ねぇ、どうして?」
震える声を出た、貴方はゆっくりと顔を近づけて笑う。
「どうしてって?のあがいなくなったら、俺は息ができないんだよ」
部屋の片隅には、二人の写真が額縁に並んでいる。笑っているのあの隣には、必ずゆあんがいる。まるでそこに描かれた世界だけが本物で、外の世界は存在しないかのように。
その横には空っぽの睡眠剤 。
見ないふりして、
胸がざわついた。
逃げなきゃ、と思う心と、ここにいたら愛される、という危うい甘美さが入り混じる。
貴方は私の顎を掴み、強制的に目を合わせさせる。
「怖がらなくていいよ。ここはのあだけの場所。外の音も、誰の視線も、全部閉じ込めて……俺だけが映るようにする」
その言葉は、優しさと狂気の境界線にあった。
目を伏せることもできず、ただ君の瞳に沈んでいく。
貴方の眼は雨の日の濁った水面のようだった 。
「浴槽とネオンテトラ」と言う歌の
私が好きなワンフレーズをノベルで
描いてみました ぜひ、やって欲しい歌があればリクエストください 。