✱ mmmr様二次創作注意
✱ 暴力表現あるかも
✱ 仲春様の『明日を見るために』を
参考にしています。(許可貰い済)
───いえもんさん視点
「地下牢にいるわよ。」
「は…ッッ!?」
俺と菓子は言葉を失った。こいつがお姫様ならその兄のルカは次期王、王子だろ…ッ??
少女は全て諦めたかのような顔をしている。
今までの笑顔がまるで無かったかのように。
「この世の理は彼奴に通用しない。
化け物なの…”あれ”は…ッッ!!」
怯え、泣きながら言う少女だが、
───その涙で俺達が
同情することは無かった。
「実の兄にそんな事が
言えるんですかッ!?」
少女が泣いてることも気にせず、菓子がキツく反論する。だが、その目には涙が溜まっている。そうだよね、だって…
───████だったもんね。
「あんなの私の兄な訳ないッッ!!」
「ふざけるんじゃないわよッ!?」
「私は本気ッ!!あんな…ッ!化け物…ッ」
少女も涙をためながら反論していたが、その口が止まる。しばらく黙りっぱなしに涙を流していたが、俺達はその間罵る事も慰める事もしなかった。そうすると、涙が止まったようで少女が少し寂しそうな顔で話し始める。
「…ッわかったわよ、着いてきて。」
「えッ?」
菓子も許可されるとは思っていなかったそうで間抜けな声を出す。その瞬間、読めていたはずの心が読めなくなり、少女の妖気がなんというか…馬鹿でかくなった。
「『えッ?』って…ルカに会いたいんでしょ?」
「そうですけど…そんな簡単に…?」
菓子が少女に疑いの目を向ける。…まぁ無理は無い。今まで殺意マシマシだった奴が急に協力する、と言い出したのだから。
「…貴方はともかく、貴方の師匠が許してくれ無さそうだもの。」
と、いいながらこちらを睨む。…がしかしこれでも転生種の人間であって、そんな爆発的な力をもっている訳では無いのだが…
「何言ってるんですか。俺と貴方は同等程度だと思いますけど…」
俺がすんなりと答えると、少女が呆れた様に言い出す。
「貴方まさか自覚していないの?ただの転生種の人間にそんな妖気は出せないわよ。」
普通の転生種の人間…ではない、よな…?
「そうなんですね、まぁ俺は異能力も魔法も使えるので…普通の人間とは違うんじゃないですか?」
俺がさらっと言うと、少女が笑いを堪えながら口を抑えている。
「貴方面白いわね……転生種の人間、異能力も魔法も使えたとしても、そんな莫大な妖気は出せないわよ。貴方の妖気、何故か私の知人に似てるのよね…」
『莫大な妖気』その言葉に、頭が追いつかなかった。俺から出ている妖気は少し強い人間ぐらいの妖気に「抑えられている」はず。
「知人って誰ですか?」
菓子が少女に問う。
それは俺も気になってたが…
「私は彼奴に無関心だったけどね…
あいつの名前は…えーッと…」
「アル?だった気がするけど…」
聞き覚えのない名前に少しガッカリしていると、俺の意識がおかしくなっていく。
誰かに脳を握られているような感覚だ。
「───ッ!」
意識が朦朧となっていく中、
ひとつの声が俺の脳内に響く。
🪽切ります!!
短すぎて…なんて言うんだろ…
土下座します
🪽10話突破ー!!🎉
師匠みたいにイラストを毎回書く訳でもないですが…自分的に2桁突破は初めてでとても嬉しいです(((o(*゚▽゚*)o)))
🪽これからも応援お願いします!!
コメント
7件
アルって誰だ…?
ありがとうございます!!
おめでとう!!