TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

わたし

一覧ページ

「わたし」のメインビジュアル

わたし

1 - わたし

♥

32

2022年05月23日

シェアするシェアする
報告する

5月2日

今日は雲ひとつない、いい天気だよ。

明日は綾香ちゃんと久しぶりに会うから楽しみだなー。


今日の日記は終わり。明日は待ちに待った日だった。

明日のために私は今日、お買い物に行くんです。

けど、今日もお母さんがいないから私は1人。でも大丈夫。綾香ちゃんがいるから。

買い物の帰り道の途中、身体がふっと軽くなった。びっくりしてたら女の子が現れて、微笑んでくれた。

友達が少ない私に、友達ができる予感がした。けど、さっきと何か違う。どれだけ考えてもわからなかった。

なんで周りの人たちはびっくりしてるの?私、変なことしたかなぁ??

なんで電話かけてるの?もしかして、お母さんに電話するの?

お母さんはいつでも忙しいからみんなだめだよ。また怒られちゃうかなぁ。昔みたいに少しは心配して、私をなでなでしてくれるかなぁ。

最近お母さんとお話しできてないけど、元気にしてるかなぁ。綾香ちゃん、待っててくれるかな?

みんなみんな、私のことなんか知らんぷりして!そんなに急いでどこに行くの?

突然めまいがした。さっきの場所まで連れ戻されて。電話をかけてた人の顔が私に注目する。

お腹らへんが急に痛くなって、抑えたら、おてては真っ赤っか。

うまくみんなの顔を見れなくて、目が開けられなくて、息ができないみたいで。


ごめんなさいごめんなさい。私が生まれちゃったから綾香ちゃんも離れていったんだよね。

お母さんと一緒に違うお家に行っちゃったんだよね。私、明日は綾香ちゃんに会えるんだ。お母さんにも会えるんだ。

だから、明日はハッピーな日になるんだ。

だから私は明日になったら少し元気が出るんだ。

もし、私がいなかったら綾香ちゃんも、お母さんもお家に困らなくて、お金にも困らなかったはずなのに、

ごめんなさい、ごめんなさい。

私はずっっと、お父さん?と2人で暮らさなきゃいけないんだよね。私我慢するね。綾香ちゃんとお母さんのために。 お父さん?からの痛いのも我慢するね。

お医者さんが私に声をかけてくれてて、私少し勇気をもらえた。

私の真っ赤なおてても、お腹も必死に抑えてくれて、がんばれ!がんばれって、言ってくれた。

気分が悪くなって、ご飯も食べてないのにお口から血の味がして。ちょっと怖かった。

白色の車に乗せてもらったけど、きっともうダメだとわかった。

私はあと、数十年先、もっともっとこの先で綾香ちゃんとお母さんをお空で待ってるね!

綾香ちゃんは私だけの可愛い妹で、世界にたった1人の私たちだけのお母さん。


5月3日

たくさんのことに気がつかなくてごめんね。そして今までありがとう。陽菜。お母さんと綾香より。


この作品はいかがでしたか?

32

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚