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5月2日
今日は雲ひとつない、いい天気だよ。
明日は綾香ちゃんと久しぶりに会うから楽しみだなー。
今日の日記は終わり。明日は待ちに待った日だった。
明日のために私は今日、お買い物に行くんです。
けど、今日もお母さんがいないから私は1人。でも大丈夫。綾香ちゃんがいるから。
買い物の帰り道の途中、身体がふっと軽くなった。びっくりしてたら女の子が現れて、微笑んでくれた。
友達が少ない私に、友達ができる予感がした。けど、さっきと何か違う。どれだけ考えてもわからなかった。
なんで周りの人たちはびっくりしてるの?私、変なことしたかなぁ??
なんで電話かけてるの?もしかして、お母さんに電話するの?
お母さんはいつでも忙しいからみんなだめだよ。また怒られちゃうかなぁ。昔みたいに少しは心配して、私をなでなでしてくれるかなぁ。
最近お母さんとお話しできてないけど、元気にしてるかなぁ。綾香ちゃん、待っててくれるかな?
みんなみんな、私のことなんか知らんぷりして!そんなに急いでどこに行くの?
突然めまいがした。さっきの場所まで連れ戻されて。電話をかけてた人の顔が私に注目する。
お腹らへんが急に痛くなって、抑えたら、おてては真っ赤っか。
うまくみんなの顔を見れなくて、目が開けられなくて、息ができないみたいで。
ごめんなさいごめんなさい。私が生まれちゃったから綾香ちゃんも離れていったんだよね。
お母さんと一緒に違うお家に行っちゃったんだよね。私、明日は綾香ちゃんに会えるんだ。お母さんにも会えるんだ。
だから、明日はハッピーな日になるんだ。
だから私は明日になったら少し元気が出るんだ。
もし、私がいなかったら綾香ちゃんも、お母さんもお家に困らなくて、お金にも困らなかったはずなのに、
ごめんなさい、ごめんなさい。
私はずっっと、お父さん?と2人で暮らさなきゃいけないんだよね。私我慢するね。綾香ちゃんとお母さんのために。 お父さん?からの痛いのも我慢するね。
お医者さんが私に声をかけてくれてて、私少し勇気をもらえた。
私の真っ赤なおてても、お腹も必死に抑えてくれて、がんばれ!がんばれって、言ってくれた。
気分が悪くなって、ご飯も食べてないのにお口から血の味がして。ちょっと怖かった。
白色の車に乗せてもらったけど、きっともうダメだとわかった。
私はあと、数十年先、もっともっとこの先で綾香ちゃんとお母さんをお空で待ってるね!
綾香ちゃんは私だけの可愛い妹で、世界にたった1人の私たちだけのお母さん。
5月3日
たくさんのことに気がつかなくてごめんね。そして今までありがとう。陽菜。お母さんと綾香より。