テラーノベル
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リクエストです!!
前回の続きとして書かせて頂きます!
コメントにもある通り、モブ注意です!!
若井side
控室の空気が、いつもよりぬるく感じた。
レコーディングを終えてすこし汗ばんだ額をタオルで拭き取り、首にかけたまま椅子にへたり込んでいたら、誰かがドアをノックもせずに入ってきた。
_若井くん、藤澤くんと大森くんいないんだ?
見慣れたDomのスタッフだった。俺は反射的に立ち上がりかけたけど、身体が重くて動けなかった。
さっきのレコーディングで少し練習しすぎたり、たまに踊ったりだったから体が悲鳴をあげてしまっている
そのせいで警戒が一瞬遅れた。
「……すみません、涼ちゃん、ちょっと他の打ち合わせで、元貴も」
_ふぅん、そうなんだ。てか、さっきの、聞こえちゃったよ?
ぞっとした。
さっき、楽屋で少しだけ涼ちゃんとplayをしていた。ちょっと激しめなやつ。気持ちいい所の確認と、甘えの時間。
元貴にはもちろん了承を貰った上で、俺自身の体調不良が見られて、忙しい元貴に変わって涼ちゃんに頼んだ
音なんて漏れてなかったと思ったけど__それでも。
_Subがひとりでいるのって危ないって、教わってない?
ゆっくりと近づいてくるその人は、笑っていた。俺を見下ろす目に、ぞくりとする違和感が走る。
いつもなら優しく声かけてくれる人なのに、なんで。
_ほんと、ここのスタッフがみんないい人だとは限らないのに。
そう言いながら俺に手を伸ばす
「や、やめてください……っ」
_怖がらないでよ、ちょっとだけ。ね?
腕を掴まれて、思わず強く振り払った。
でも、ふらついた。膝が痛んで、タオルがずれた。
身体がむき出しになる恐怖よりも、声が震えるのが先だった。
Sub space、いわゆる、精神的に無防備な状態にいる俺にとって、いつもの二人ではないというストレスや恐怖が精神的に負担となった
「やめて、くださいっ……!涼ちゃん……っ涼ちゃ……ッ」
必死に名を呼んだ。叫んだ。
苦しい。視界が滲む。
でも、たった一人、俺を呼んでくれる人の名前を、繰り返した。
でも
_”Shut Up“!!!!
あ
今それいちばん言われちゃダメなやつだ
_大人しくしてろってッ
床に押さえつけられ、暴れた末に乱れた髪の隙間からスタッフの鋭い目が見えた
息が浅くなって、しづらくなる
そんな感覚知りもせず、俺の喉に手を伸ばされ喉仏を撫で、どんどん腰辺りに手を下げる
_じっとしてればすぐ終わるよ、
まただ、またぐちゃぐちゃにされる
また痛くされてまた我慢させられる
今までされた凌辱の感覚を思い出して吐きそうになるくらいで、視界がぼやけて涙が止まらない
怒鳴らないで欲しい、謝るから、我慢するから、もう少し、静かにするから
やめて欲しい
そう思った
服をたくしあげられた次の瞬間。
「_若井」
声がした。
空気が変わった。
ドアが強く開く音。次の瞬間には、涼ちゃんがそこにいた。
「……何してるんですか。」
涼ちゃんの声は、怒っているのに柔らかかった。
けれど、すべてを凍らせる温度を持っていた。
_あ……いや、そんな、別に……
「離れて。今すぐ」
一歩、二歩。
彼がこちらへと歩み寄るだけで、足音すら俺には救いのようだった。
涼ちゃんがタオルを直してくれて、震える身体を抱きしめてくれる。
その体温が、全部の恐怖を塗り替えていった。
「若井!!大丈夫?、なんともない?」
「ごめッなさぃ、ごめんなさぃッ、痛いのやだッ、こわぃ、 」
Bad tripのせいで涼ちゃんの顔が見れなくてしんどい
「若井、大丈夫。俺が来たからっ」
まだ俺自身の感情は戻らず、何度も謝罪を繰り返すだけ
すると涼ちゃんが「ごめんっ」と一言つぶやき、ぱちんとかわいた音がしたと同時に。頬にひりひりとした刺激が伝わった
「若井!戻ってこいッ!俺を見てッ、お前は誰のSubなのッ!?」
「…元貴のッ、」
「……涼ちゃん、こわ、かった……っ」
「うん、怖かったね。でも、もう大丈夫。俺がいるから」
その言葉に、崩れるように泣いた。
息がうまくできなかった。でも、涼ちゃんの胸の中はとても広くて、安心の匂いがした。
スタッフは、そのあとすぐ事務所で処分された。
だけどそれよりも。
あのとき、あの瞬間、俺が名前を呼んだだけで来てくれた涼ちゃんの存在が、何より強 かった。
「”若井泣かしたら殺す”って約束、忘れたんですか〜?」
そう言って、元貴が俺を抱きしめながら頭を撫でる
「反論の余地もございません…」
そう俺らの前で土下座する涼ちゃん
「元貴、涼ちゃんばっか責めんなって、涼ちゃんちゃんと助けに来てくれたんですけど?」
「…ならよし」
そう渋々了承した
「でもね涼ちゃん 」
「次は無い。 とだけ言っておくよ」
「なんせ、俺ちょっと怒ってるんだから」
(( 俺貴こえぇぇぇ…… ))
そう思った出来事だった
コメント
4件
うわはあああああああ!!最高すぎます♡もう毎回神作で、、 涼ちゃんっ、、!ありがとう涼ちゃん!!若井さんの救いになってたよ!そして大森さん!涼ちゃんをこ〇すんじゃなくてスタッフをこ〇しましょう!私も全力で手伝います!若井さん泣かせたんです、生かしてはおけません!! 主様毎回神作をありがとうございます😭😭
うわあああぁ! リクエスト答えてもらってとても嬉しいですー!! ストーリーも私が思っていた通りに書いてくださり、、本当にありがとうございます!! めっちゃ良い話ですね!凄すぎますよー!! 天才でしか言いようがない、、涼架様かっちょよすぎたぁーー
ンンンンンンスキスギルヨ…