⚠︎アテンション⚠︎
※作中にはいずレオ、みけレオの要素を含みます。苦手な方は、ご視聴お控えください。
※いず→→→→→→→レオ、みけ→→→→←←←←レオ(両片思い)
※みけレオの両片思いに気づいている瀬名が嫉妬と独占欲でレオくんを監禁するお話。
※瀬名がかなりキャラ崩壊、原作無視してます、ご注意ください。
※R18には至りませんが、R15程のDキスを含みます。続きの展開は、皆さんのご想像にお任せします。
※誤字脱字等あればすみません💦
上記の内容を含む、あんスタの知識があまりない人間が書いている、それが許せる方のみご視聴ください。
3年生卒業式当日、という設定です。
前半は誰sideでもありません、後半瀬名sideで進みます。
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「ふんふふんふふ〜ん♩……あぁ、今日も霊感がとまらない!やっぱりおれは、天才だぁ!どうだ?墓場で見てるかベートーヴェン!バッハ!モーツァルト、お前は嫌いだから眠っとけ!わはは!」
廊下に楽譜を広げ、壁と床にはマジックで書いた五線譜を並べ、無意識だが盛大に通行の邪魔をしている青年。
その男の名は、この学院の生徒ならば誰もが知っている。月永レオ、という百獣の王のような名の持ち主であった。
今日夢ノ咲学院を卒業した身でありながら、いつものように制服の中に上着を着込んでいる。
その姿は、卒業生とは到底思えない身だしなみだ。
そして、そんな彼に声をかけたのはロビン・フッドと名乗りこの学院から悪を成敗した、レオの親友とも呼べる大きな男だった。
「レオさぁん?こんな廊下のど真ん中で作曲していたら、皆の通行の邪魔になってしまうし、先生にも怒られてしまうぞお?」
「…ん?あ!!ママだ!ママ、ママ、はぐしよう!!」
「おぉ!レオさん、ママとはぐするか?いいぞお、いくらでも抱きしめてあげるからなあ〜!」
「やったぁ!ママ〜!だいすきっ!!愛してるぞ〜!!!」
そう言って勢いよく抱きつくレオを、”ママ”と呼ばれる男は抱きとめる。
「嬉しいなあ!俺もレオさんを愛してるぞお〜!☆ 」
「わはっ!ママに愛してるなんて言われたら、また霊感が溢れ出しそうだ…!!」
「それは困るなあ、大好きなレオさんとせっかくはぐができたのに、また作曲に集中してしまうだろう?」
レオよりも10cm以上離れた身長差、レオの華奢な体格も相まって、 傍から見ればカップルのように見えるその光景を面白くなさそうに見詰めるある一人の男がいた。
次第に二人へと近づき、わざとらしく大きなため息をつく。
「はぁ。れおくん?アンタこんなところで何してるの?卒業したってのにさ、そんな格好して」
無意識に声がいつもより低くなった。目の前で人の気も知らずにイチャつく二人に苛立ちを隠せず、つい苛立ちを含んだ声色になってしまったという自覚はある。
「あれ?セナだ!セナも一緒にはぐするか〜?ママなら、おれら二人くらい余裕だぞ!」
「泉さん、遠慮しなくてもいいぞお!レオさんもこういっているしなあ」
れおくんだけなら寧ろしたいくらいだけど、三毛縞とハグするとなると答えは一択。 NOだ。
それに、れおくんはああ言ってるけど三毛縞はどうも歓迎してるって顔ではないし。
まぁそれは俺も同じだけどねぇ?
「ううん、遠慮しとく。それより三毛縞、れおくんに注意するだけでイチャつくことが目的なら早く離れてくれない?アンタも言ってたでしょ。通行の邪魔だって 」
「今日は、中々に不機嫌なご様子だなあ?通行を妨げてしまっていたことは謝るが、レオさんがどうやら俺から離れたくないみたいでなあ」
俺と三毛縞の間で睨み合う。
相変わらず、俺に対しての遠回しなれおくんマウントがウザい。
あっちも俺がれおくんを”そういう”目で見てるってことを解ってるぽいし。
けど、悔しいことにアイツとれおくんが両片思いなことは嫌でも分かる。だからこそ、二人が結ばれないようにこうして俺が邪魔していた。
「あっそぉ。どうでもいいけど、俺はれおくんに用事があってきたんだよねぇ。アンタの勝手な思い込みだけで、物事を進めないで」
「せ、セナ…そんな怒らないでも、、」
「うるさい。れおくんは黙ってて」
恐らく、三毛縞を心配した優しいれおくんは庇うつもりで言ったんだろうけど逆効果。なんで三毛縞は心配されて、俺にはなんにもないわけ?
はぁ、ほんとムカつく。全部全部ちょ〜うざぁい…俺とれおくん以外、みぃんな居なくなればいいのに。……あれ、そっか。れおくんには、俺しか見えないようにしてや ればいい。だってれおくんには、霊感をあげられる俺がいればそれでいいんだから。
そんなドロドロとした感情から、そんな答えが生まれた。
「用事があるなら、仕方がない。レオさん、離れてもいいかあ?」
「え〜、!うぅ、ママと離れるのは悲しいけどセナも大事だし、分かった!またはぐしてくれる?」
「あぁ、勿論だぞお!レオさんのためなら、いつでもどこへだってはぐしに向かってあげるからなあ!」
「わぁい!!ありがとうママ!嬉しい!愛してるぞ〜!!!」
れおくんが三毛縞に顔を近づける。この先は誰もが想像出来るであろう。
本当にイライラする。なんなの?俺に見せつけたいってこと?
俺の中でれおくんに対する独占欲と、三毛縞に対する嫉妬が混ざりあって、ぐちゃぐちゃになっていた。
「ははっ、レオさん。泉さんが見てるから、ここではやめようなあ?」
「あっそっか…じゃあ、あとでしよう!約束な!!」
「分かったぞお。約束だ!この楽譜はちゃんと拾って、”気をつけて”行くんだぞ」
「?そんな心配しなくたって、セナがいるんだから死にそうになることはないって!ママは心配性だな〜?」
「泉さんだから、気をつけてほしいんだよなぁ…」
「ではレオさん、また後でなあ」
「うん!ママばいばーい!セナごめん!待たせたな〜!」
「はぁ、遅いよれおくん。早く行かないと、間に合わなくなっちゃうでしょお」
俺には聴こえた。れおくんには聞こえないような声で三毛縞が呟いていた台詞を。
察しのいい三毛縞には、気をつけないとねぇ…
「三毛縞。アスタラビスタベイビー。」
俺は、れおくんの言葉を借りて三毛縞へ一生の別れの言葉を告げた。
そうして学院をあとにした俺たちは、お互いの荷物をまとめて空港へ来ていた。
れおくんは元々手荷物が多いタイプではなく、最低限の物だけを持って来ていたため、俺としては思ったより時間がかからず助かった。けれど、お得意の霊感の刺激を受けてれおくんが途中で居なくなったり迷子になって探すはめになったりと、意外と時間ギリギリだ。
「なぁセナ、卒業して早々海外に行くのかー?相変わらず努力家だな!そんなところも好きだけど!」
「はいはい。いいから早く乗るよ。アンタのせいで時間ギリギリだし、乗り遅れたら平穏なフィレンツェ計画は台無しだからねぇ? 」
「わはっ!セナ、そんな前から計画してたのか〜!可愛いところもあるんだなっ!」
「別に。そんな前から計画してたわけじゃない。」
「そうなのか?ふ〜ん?…それにしてもフィレンツェかー!イタリアってオシャレでいいよなっ!あぁ、今から楽しみだ!!霊感湧いてきそう…セナ!紙とペン持ってないか?!」
「…フィレンツェまで20時間くらいかかるし、寝といた方がいいよ。ていうか、なんで自分で持ってこないわけぇ?霊感霊感言うわりに、自分で持ってこないよねぇ」
「ごめんってー…でも、おれのことを1番よく知ってるセナなら持ってるかなって思っただけ」
「……はぁ。はい、これで足りる?」
れおくんが俺をそんな風に思ってくれていたことがただただ嬉しくて、一瞬言葉が詰まった。好きな子から自分を1番知っている、だなんて言われたら気分が高揚するのも無理はない。
「やっぱり持っててくれてたのか!!ありがとうセナー!大好き!愛してる!!」
「はいはい、ありがとねぇ。あぁ…そうだれおくん、ここに飲み物置いておくから、好きに飲んでいいよ」
「うん、わかった!」
「じゃあ俺は寝るから。れおくんも、作曲は程々にしときなよ」
そうして、俺は何もかも上手く行き過ぎた計画にニヤケそうになる顔を何とかこらえながら眠りについた。
あのあと、10時間程寝て10時間程れおくんとなんとなく時間を潰していたらフィレンツェに着いた。もう少し着くまで長く感じるかな、と思っていたが案外れおくんと一緒に居れば早いもので、あっという間にフィレンツェの空港だ。
一緒に連れてきたれおくんはというと、ぐっすりお眠り中。まぁ、眠らせたって言う方が正しいのかもね。さぁ、行こうかれおくん、俺たちの家へ。
「よいっしょ、っと…」
何とかれおくんを背負ったまま家の中へ荷物を運ぶ。
自分がいない間に起きられたら困るし、背中で静かに寝息を立てるれおくんが可愛くてずっと背負ってしまう。華奢な体つきだから言うほど重くもないし、耐えられる。
「とりあえずこれで荷物は全部かな。あとはれおくんを……」
家の中に運んだ荷物は玄関に置き去りで、俺はれおくんを部屋に運ぼうと家の中を歩く。
無駄に広い家を買ってしまったな…と以前は少し悔いていた。だが、余った一部屋はこの為に使えばいいんだと思いついた時はラッキーと心の中でガッツポーズを決めた。
そして、部屋の中へと入ると予め用意されているベッドにれおくんを寝かせ、持参した手錠でベッドと手首を繋ぐ。その光景は、今まで見てきたれおくんの中で1番綺麗で、今まで感じてきた独占欲を全て満たすような光景だった。
こうしてれおくんがぐっすり寝ていて起きないのも、時間経過でどんどん効果が強まる睡眠薬をれおくんの飲み物に仕込んだから。でも、もうそろそろ目が覚めるかも。
目覚めた時のれおくんの反応が楽しみな反面、少し怖かった。でも、今更怖気付いたら意味がない。大好きで愛おしくて、俺だけのれおくんを手に入れた。それがどうしようもなく、嬉しくて。もう後戻り出来なくても、後悔はなかった。
「れおくん…綺麗だね。俺をいつも綺麗綺麗って褒めてくれてたけど、俺の中ではれおくんが1番綺麗だよ。これからきっと、俺がれおくん以上に好きになる奴なんて絶対いない。ねぇ…れおくん、なんでれおくんは、、………。」
この先の言葉を言うのが、苦しかった。
俺はこんなにれおくんが好きでも、れおくんは違う。れおくんは三毛縞が好きで、三毛縞はれおくんが好きで…。俺は、この二人を見ててすぐに気づいた。両思いなんだなって。
でも、せっかく見つけた俺に容姿だけで近づいてこない、唯一の友達とも呼べた存在。
色んなことを俺たちは乗り越えてきた。傷つけ、傷ついて。それでも、今こうやって関係を築けている。
「俺には、れおくんがいないとダメなの。れおくん無しじゃ、もう生きられない。……俺を、俺だけを愛してよ、れおくん…っ、」
ちゅ…と、気づけば唇を重ねていた。寝ているれおくんの唇は少しパサついていて、その乾いた唇を、俺の舌で潤す。無防備なれおくんの口は、俺の舌を抵抗することなく受け入れた。
くちゅ、れろ…ぐちゅ、
れおくんの口内を、好き放題に犯す。
前に一度、れおくんとキスをしたことはあった。その時はその場の成り行きというか、雰囲気でしてしまっただけで、きっとお互いに愛はない。けれど、その時かられおくんへの恋心を自覚し、”そういう”目でれおくんを見続けていた日からずっと夢に見ていたれおくんとのキス。今それが叶って、俺の気持ちは最高潮に上っている。れおくんとしてるって事実だけで、興奮が止まらない。
「んん…っふっ、ぁ、……」
微かに、小さなれおくんの声が聞こえる。
少しずつ意識を取り戻し目を開いたれおくんは、今この場の状況確認ができず焦っている様子だ。
そんなところも、可愛い。けれど、目が覚めたばかりでこんなことをされていたら少し可哀想だと思い、唇を離した。
「れおくん、おはよう。」
「はぁ、はぁ…、……お、おはようって、、どういうことだセナ…!!」
「どういうことって?れおくんに、キスしてたこと?」
「それしかないだろ…あと、この手錠も!なんでこんなこと…セナも、結局アイツらと同じなのか…? 」
れおくんの表情は、みるみるうちに泣きそうな顔になっていった。
綺麗なライトグリーンの瞳が、だんだんと潤んでいく。
「泣かないで、れおくん…泣かせたくてこんなことしてるんじゃない、俺はね、れおくんが好きだからやってるの」
「おれが…すき、?」
「うん。ずっと、れおくんが恋愛的な意味で好きだった。今もだよ、拗らせ続けて、ようやくれおくんを手に入れた」
「…っ、でも、おれはママのことが…!」
「知ってる」
「え…」
「三毛縞のことが好きで、その三毛縞もれおくんが好きなことも知ってる。 」
「は…そうなのか、?ママも、おれのことが好きなのか…?絶対、叶わないと思ってたのに、、」
「れおくんなら、そう勘違いするよね。俺も、アンタらは両思いでもすれ違って、結ばれないんだろうなって思ってたよ」
「……。おれたちが両思いなことを知ってて教えなかったのは、セナがおれを好きだからってことか
?」
「まぁ、そうなるね。でも、好きな子の恋のキューピットにわざわざなってやろうなんて、誰も思わないでしょ。だから、誰も幸せにならない結末じゃなくて俺が幸せになる形を選んだ。それだけの話だよ、れおくん」
「…そこまで聞いて尚、おれには理解できない。だってセナは、いつだっておれと対等な関係なはずだった。一回すれ違ったり壊れたり傷つきあったりした時期もあったけど、乗り越えてきた…なぁ、今からでも遅くないし、なにもなかったことにするからさ、このままの関係でいよう…?セナ、」
お願い…と俺に懇願するれおくんを目の当たりにして、そうまでして俺と過ごすのは嫌なのかと、少し苛立った。だが、勿論俺がそんなお願いを聞いてあげるわけもない。
「やだ。れおくんがなんて言おうと、もう俺のものなんだからさぁ?大人しく俺に監禁されて、お世話されてればいいの。この部屋には鍵もついてるし窓だってないから手錠だって日中外してあげるし、ピアノも楽器ならなんだってあるから作曲だってできるんだよ?れおくんも、幸せでしょ」
「なんだよ…それ、確かにおれは霊感と作曲が生き甲斐で、それ以外はどうでもよかった…霊感も、セナを見てれば自然と湧いてきた、でも、初めての恋だったんだ…ママは、おれにとってママは大切で、恩人で、親友で、初恋の人で…作曲することと同じくらい好きなんだ 」
「……だったら、なぁに」
「おれにとっての幸せは、セナには分かるわけない。ましてや、おれの心の内なんて…!勝手におれの幸せを決めつけて、自由を愛するおれを閉じ込めるセナなんて、大嫌いだ……、」
「…は……、?」
信じられないくらい、自分の口から出たのは低い声だった。
けど、今はそんなのどうでも良くなるくらい目の前のれおくんに苛立っていた。れおくんは、俺だけを見ていればいい、誰にでも『大好き』だの『愛してる』だの言うれおくんを、自分の腕の中に閉じ込めてしまえばいいと、れおくんが愛すのは俺だけ、俺が愛すのもれおくんだけ、そんなぐちゃぐちゃに成り果てた感情を、俺は今まで表に出さず我慢してきた。
……それなのに、れおくんはなんにもわかってない。わかってもらえない。それならさ、もう、いいよね?わからないなら、分からせてあげればいいだけ。簡単だよねぇ…
「れおくん、」
「殺したいくらい、愛してる。」
そう耳元で囁いた。
END
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せなさんん……複雑な気持ちになぁるぅう……でも良き…、、!