TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

超絶滑り込みセーフです間に合ってよかったほんmoney。


すいませんふざけました。 エイプリルフールネタです。


桃水/性行為後描写有り/場面転換多い



本当にすぐ赤水出しますもうちょっとだけ待っててください。
























ぐぐ、と隣で伸びをする彼氏。なんとなく見ていると彼が立ち上がりこっちを振り返る。ソファの左側に体重がかからなくなり少し重心がずれた。

桃:「そろそろ行こっか」


差し出された手を握り立ち上がる。今日は久しぶりのデートの日だ。生憎の雨で2人とも体調は万全とは言い難いが動けないほどでもなければそもそも今日のデートを楽しみにしていた。出かけないという選択肢はないのである。


この季節にしては冷えている部屋の中、左手の温もりを確かめるように強く握った。








ーーー








目を開けると見慣れた寝室のダブルベッドの上。目の前にはないちゃんの鎖骨と喉仏が見えてあーそういえば今さっき抱かれたんだっけ、みたいな。妙に達観したような気分になる。


桃:「ねぇ、いむ」


水:「んー?」


少し心配になる不健康さのある胸板に顔を埋めてくぐもった相槌を返した。背中に回されている腕に少しばかり力が篭もりぎゅうと抱き寄せられる。大好きな匂いがした。


桃:「俺たち、男同士だから結婚とか出来ないわけじゃん」


水:「そーだね?」


突然何を言い出すのか、微睡んでいく意識の中彼の声に意識を向ける。


桃:「縛りがないってことはさ、すぐ終わっちゃうって事なんだよね」


話が不穏な方向に向いてきた。思わず声を出し、遮る。


その先にあるかもしれない言葉を彼の口から聞きたくなくて。


水:「別れ、たい…?」


おずおず視線をないちゃんの目と合わせる。整った顔に少しの哀愁が漂った。腕の温もりが離れていく。



なんでそんな顔するの、いつも通り好きって言って。ぼくのこと見て、いっぱいキスして、抱きしめて。



_離れないで。







ーーー







桃:「…いむ、いーむっ、降りるよ」


肩を叩かれ目を開ける。どうやら電車だと言うのに夢を見るほど深く眠っていたらしい、昨日夜更かししなきゃ良かったなと今更ながらに思った。


水:「ごめ、ありがと…」


手を引かれまだ浮遊感の残る足で電車を下りる。付き合いたての頃は人の目を気にして触れられなかった掌に今はお互い抵抗なく触れることが出来ていた。微々たるものかもしれないがその関係の変化が嬉しかった。


桃:「んー。午後になる前にさ、昼食べちゃおう」


腕時計を見るなりそう言うないちゃん。断る理由も特にないので賛成し駅併設の大型ショッピングモールに向かう。何故午後になる前なのか、少しの引っ掛かりはあったが大したことでもないので前々から2人で気になっていたレストランに足を向けた。







ーーー







水:「んーっ、美味しかったね!」


桃:「うん、近所に系列店あるらしいから今度行ってみよ」


水:「えっ!どんなとこ?見して」


少し早めの昼ご飯を食べて、ちゃっかり頼んだパフェを待ちながらの雑談タイム。普段なら100パーセントで楽しいはずなのに今は気分が沈んでいるのは言わずもがなさっきの夢のせい。少しギアを上げてないちゃんにはバレないようにする。


桃:「ねぇ、いむ」


ぴくり、肩が反応する。さっきも聞いた声音、聞いた言葉。目線は自然と下に向いた。


水:「えっ、なにー?なんでそんな辛気臭い顔してんの!」


声のトーンを上げて明るく言う。目が泳いで真正面の桃色をまともに視界に入れられなかった。


桃:「離れよう」


喉が収縮する。今1番聞きたくない言葉、君の口から聞きたくなかった言葉。


あーあ、さっきの予知夢だったんだなぁ。無理に客観視しようとする思考がなんだか凄く邪魔に感じる。


水:「っな、なんで」


桃:「なんてね、エイプリルフールだよ」


決意を固め目線を合わせると同時に拍子抜けするような軽い声音と共にないちゃんがへらっと笑う。もう少しでも血が出そうなほど握りしめていた掌の力が緩まった。


水:「ぇ、な、なんだぁ…びっくりするじゃん!もー…」


桃:「ごめんごめん、いむが電車で言ってた寝言気になってさ」


水:「寝言、?」


思わず首を傾げる。電車内で寝言を言うほど深い眠りだったのかと思うと自分の睡眠に少し恐怖すら感じた。


桃:「『離れないで』って。不安そうに言うから」


優しい笑みを浮かべてないちゃんが言う。人に好かれる温かさを持ったその笑い方が僕は好き。


水:「だからって…意地悪がすぎるでしょ!!」


桃:「え、いむ知らない?」


水:「ぇ…?」


何が、と続ける。無意識に口をとがらせている気がするけれどそのぐらいの方が不満さは伝わると思うし直さない。


桃:「エイプリルフールについた嘘は1年間_ 」

この作品はいかがでしたか?

437

コメント

1

ユーザー

んぁあ……〜、!それでタイトルと繋がってくるのかぁ…✨️ 水くんの夢のとき、タイトル確認して「え、別れるん?これ切ない系?」ってなった、笑 最後まで見ないとわからないですね!(( ストーリーとか天才すぎてもうほんと好きです🥺🫶🏻💗

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚