「…おんりーさんのお母様
が亡くなられました。」
その言葉を聞いたとき、僕は
すっっごくびっくりした!
いつも学校ではニコニコしてる
おんりーのお母さんが亡くなった、
なんて…信じられなかった
「え…?本当、ですか」
「はい…残念ながら、」
おんりーは、うちのクラスの
人気者!いつもニコニコしてて、
周りにはいつも人が沢山いる。
そして!僕の自慢の親友『だった』
看護師さんからの話によると、
ショックで喋れなくなったらしい。
しかも、…記憶喪失、いや記憶の損傷
って言った方がいいのかな…?
自分のお母さんが亡くなった、とか
学校の思い出とか…色んな記憶が
失われているらしい。それで僕が
行ってみれば思い出すんじゃ無いか
ってはなしになったんだって!
「えと…久しぶり、は駄目なんよな
覚えてないねんから…」
そうして、行ったんだ。
おんりーの病室に。
「んと~…初めましてっ!
僕、おらふ。おらふくんってよんでな!
これからよろしく、おんりー!」
でも、返ってきた返事はいつもの
おんりーの返事では無かった。
カキカキ
『俺は声が出ない。でもお前は声が出る
んでしょ?俺と同じくらいの年齢だし、
まだまだ人生は長いんだから俺なんかに
構ってないで、友達とかと遊んできなよ。』
驚いた。いつものおんりーじゃ、
無かったから。
でも、それでも仲良くしたいんだ。
余命一ヶ月のこんな僕でも。
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今回はおらふくん視点