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この小説について
・至らない点だらけ。
・olvが頭痛で死にかけ。
・losが優しい。
・口調迷子。
・両片想い。
・寿命ネタ有り。
・恋愛要素薄過ぎる。
御理解頂けると幸いです。
私の小説を読む上でのルール
・「ollo」や「nmmn」の意味が分からない方は見ないようにしましょう。
・御本人様の目に触れないようにする為に、保存、スクショ、晒し行為に当たるものを絶対にしないで下さい。
・誰かに言ったり広めたりするのは絶対にお辞め下さい。nmmn系は1人でこっそりと楽しむものです。
・お名前を借りているだけで御本人様には何の関係もありません。
上記のものが遵守されなかった場合や見たり聞いたりした場合は私ごと小説が消えます。ご了承下さい。
olv視点
痛い。死ぬ程痛い。痛過ぎてもはや死にたい。頭痛持ちで生まれたくなかった。
昔から偏頭痛持ちで、些細なことで痛くなるし何もしてないのに痛くなることなんて免疫の無い幼い頃なんて日常茶飯事だった。
大人になってからは1週間に4日程まで収まるようになったがそれでも4日はあると思うともう思考を放棄したい。
しかも今日は大好きなlos君と昼ご飯を食べる約束をしてたのに、タイミング悪いなぁ。大好きってことは言わないけど、想ってる間くらい上手く行かせて欲しい。
配信でも頭痛持ちではあるとは発言してはいるがlos君が見ていない可能性もあるから隠し通せる気もするけど、一応狂科学者とは言え人体の構造、聞いたことのあるような症状をあの人が知らない訳がない。隠すべきか否か。
そこで薬さえ飲めば自分は隠せる人間だと信じて隠し通す事にした。
そうして僕は薬を飲んで今にも倒れて泣き叫びそうな痛みに嘘を吐きながらlos君の6畳間まで足を運んだ。
中は小さな6畳間のくせに外見はしっかりしてるドアの隣にあるインターフォンを押すと白衣を脱いだ正にオフのlos君が出てきた。
「los君〜、いる〜?」
「…随分遅かったですねぇ。なにかあったんですか。」
「あー、仕事が急に詰まっちゃってて…、来る前もずっと仕事してたんだ。待たせちゃってごめんね。」
「…」
los君は僕をじっと見つめてきて黙り込む。怒らせちゃったかな、
「あ、あの…、los君、ごめ」
「私は言い訳を聞かせて欲しいんじゃないです。頭痛いんでしょう。早く上がりなさい。」
「…え、?」
「え?じゃないんですよ、頭痛持ちの貴方が今現在痛いと嘆いているのに夕飯食べましょうなんて流石に私そこまで非常識じゃないです〜」
そう言いながら手を引っ張って6畳間に連れてかれる。声は頭に響かないように少し小さめに話してくれている。
僕を見つめる目は確かに怒ってたけど、寂しい、悲しいみたいな目をしていた。
「ちょっと待ってて下さいね。えぁ〜、来客用の布団は何処にやったっけなぁ〜…」
僕を座布団の上に座らせて6畳間にある小さな押し入れをガサゴソしていたら、存外綺麗でちゃんと洗濯されているような布団が出てきた。そしてlos君はせっせとその布団をひいた。
「los君眠いの…?」
「はぁ〜〜〜〜〜〜、これだから甘え下手は…私が寝てどうするんです。これは貴方用です。寝なさい。」
「え、でも、」
「でもなんて幼稚な反抗するんじゃないですよぉ〜。貴方それでも大学の教授ですかぁ?」
「馬鹿にしてる…?」
「もういいですから大人しくしなさい、貴方は病人なんですよぉ?今氷枕と薬持ってきますから大人しく寝ておくこと!いいですね?!」
「はぁ〜い」
そうして僕はlos君がひいてくれた来客用とか言う布団の上に寝た。
寝転ぶだけでもだいぶ痛みが和らいだ。でもやっぱり痛くて、作っていたはずのポーカーフェイスはいつの間にか解けていて顔を顰めていたのかlos君にひどく心配された。
「まったく…、大丈夫ですかぁ?貴方も人間でそんなに強くないんですから無理なんてするもんじゃないですよぉ、氷枕は出来ましたし薬…と言いたいとこですが何かお腹に入れた方がいいですねぇ…、olv君、何か食べれそうですか?」
「さっぱりしたやつ…少し、だけなら。」
「素晴らしいです〜、では早急に作って参りますので大人しく寝ててくださぁ〜い」
「…ん、」
これじゃまるで僕が病人みたいじゃないか。
それにしても、los君の6畳間はいつでもやけに落ち着いていて、煙草たくさん吸ってる筈なのにほんのり香るだけでほとんどは周りに無いはずの草木の空気だ。
他の同期3人もvnさんの家は立地最悪だけど普通に過ごしやすいな、なんて言ってた気がする。本当に分かる。いつも部屋で無機質な時計の音を聞きながら頭痛と立ち向かっていたのが馬鹿のように思えて、落ち着くlos君の家で寝そうになっていた。
「あれ、眠いですか?」
「ん〜…」
「そうですかぁ〜、寝て貰って構わないですけど薬飲んで欲しいので薄めの味噌汁作ってみたんですけど食べれそうですか?」
「起き上がりたくない…。」
「ですよねぇ…、じゃあ、少しずつ口に入れるので飲み込んで下さい。」
「食べさせてくれるって事…?」
「それしかないでしょ〜?頭が痛い貴方を起こす訳にはいかないんですよぉ〜、さてうちにスプーンはあったかなぁ〜…」
大好きな人に料理を食べさせてくれる事に少し喜びを覚えたが、ハンドタオル7枚しかない家だから無いと言っても過言では無いような気もするのは失礼だろうか。
「あ、ありましたぁ〜〜!!」
どうやらあったみたいだ。
「olv君〜!スプーン見つけましたよぉ〜。時間かけてすみませ〜ん、」
「全然大丈夫だよ」
「顔が大丈夫と言ってないんですねぇ〜、口、開けて貰えますか?」
「…んぁ」
「いい子ですねぇ、開けたままにしてて下さいね…、はい、あーん」
子供扱いのようにも取れるがlos君なりの心配なのだろうか。
それにしても口を開けるだけでも頭が痛む。何でこんなに痛みを拾うのだろうか。痛くて痛くて痛くて、くるしい
「ぅ、うぅ…っ、」
「あら、痛かったですよね、すみません気付いて挙げられなくて…、薬飲んで寝ましょうか…、口もう一回開けてくれますか?」
「ん〜っ、ぅあ、」
「とっても偉いですねぇ、薬入れますよ〜…、飲み込んで下さ〜い、」
「っ、ん」
「よくできました〜、ではもう寝なさい。私は片付けてきますね。」
los君は食器を持ってキッチンに行こうとしている。行って欲しく無いけど片付けなきゃlos君が困るよね…、我慢、しなきゃ…、
「olv君…、こんな時くらいわがまま言って良いんですよぉ?今ここには私と貴方しかいません。辛いなら辛いって、痛いなら痛いって、」
「でも、困らせちゃ、う…。」
「馬鹿ですねぇ〜、そんなにいっぱい泣いて私を見てると言うのに離れられる訳ないじゃ無いですかぁ、本当に自分に厳しいんですから…、もっと自分を大切にしなさい。」
あの時の、僕を見つめてた時と同じ目だ…、怒ってるのに、寂しそうで、悲しそう。どうしてlos君がそんな目をしているのか分からなくて、でもそんな顔して欲しくなくて、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。
それに釣られて僕の頭もどんどん痛くなっていく。
「大丈夫です、olv君。私は何処にも行きません。甘えて下さい。」
その目の奥には寂しさも悲しさも消えてる気がした。
「los君…、いなくならないで、僕達の前からどっか行かないで…、」
「よく言えました。安心して下さ〜い、貴方達から離れられないのは私の方です〜。貴方達が死んでも私はずっと一緒なんですからねぇ。」
前言撤回。表情全体に悲しそうな雰囲気が漂っている。
「los君…泣か、ないで」
「…!…大丈夫、私は泣きません。私いずれ不老不死になる天才ですので。今は痛みに泣いているolv君から笑って頂かないといけないので泣いてる暇なんて無いんですよぉ。」
「僕に、笑って貰う?」
「そう。貴方だけじゃなく、lin君、axa君、そしてlrn。みんなに笑って貰うだけで私は良いんです。」
「…los君は?」
確かにあの3人にも笑って欲しいが、los君にも笑って欲しい。1人だけ悲しそうな顔なんて、los君の性に合わない。
「私…ですか?」
「そう。los君も笑顔がいいなぁ…」
「…貴方達が笑顔になったら、私も笑顔になれますよ。だから今はゆっくり寝て、そして起きてまた、話し合って笑いましょ?」
「…ん、そうするね、おやすみ。los君。」
「えぇ、おやすみなさい。olv君。」
薄れていく意識の中でlos君が何か言ったような気がしたけど、頭の痛みが少しずつ解けてきた僕に、los君の声はもう届かなかった。
数時間後
僕を起こしたのはlrnみたいな赤く光り輝く夕日だった。眩しくて目を細めると、頭の痛みが無くなっているのが分かった。
「あらぁ、起きました?」
「losくん…、おはよう…」
「おはようございます〜。ところでolv君、髪の毛とんでもないことになってますよ?」
めっちゃニヤニヤしたlos君が僕を見ている。
僕は元々ストレート寄りの癖っ毛でいつもは真っ直ぐだが寝起きはとても跳ねる。髪の毛が。
「ぅう…、うるさいなぁ…。洗面台借りていい…?髪の毛解かしたいから…、」
「いつも常識人のたまに組長のolv君が髪の毛で弱気なところを見せてくれるなんてサービスが過ぎますねぇ〜!面白そうなんで私が解いていいですかぁ?」
「えぇ、遊ばないでよ…?」
「当たり前なんですねぇ〜〜!!さ、そのまま座ってて下さい!!」
「ははっ、わかったわかった。」
los君は狭い6畳間に敷いた布団の隣にバランスボールを持ってきて座った。
「貴方ぐらいになるとバランスボールで届くんですよぉ〜」
「ふーん、そうなんだ」
「そうです〜」
いつも大雑把なlos君とは違う、優しい手つきで僕の髪を解いてくれる。
思い出す。優しいお母さんの手つきだ。
昔からストレート寄りの癖っ毛で朝に飛び跳ねまくった髪の毛をこの優しさで解かしてくれていた。
「los君意外と優しいんだね」
「ちょ、意外ってどういうことですか!olv君は私が優しくないとでも思ってたんですかぁ〜!?」
「いや違う違う、君が優しくて真面目なのも知ってるけど、いつも多少大雑把でも良いって言ってるから珍しいなって」
「大雑把って貴方ねぇ…、それは上層部とか私とあまり関係無い所に時間割きたくないからやってるだけで先輩ライバー達や同期にはとっても優しいでしょ〜?」
「あ、そうなの?アクション系のゲームやってる時のlos君めっちゃ外道みたいだよ?」
「olv君には私がどう見えてるんですかぁ〜??アクション系なら叩き落とすまでなのでそりゃ少しばかり荒ぶる事もありますけど外道ってなんなんです??」
「あははっ」
「笑うんじゃない!!!…全く…、ほら、できましたよ。」
「ありがとう。…ん、いつもの髪型。」
「ふふ、上手でしょう?」
「うん、ありがとう。los君。」
髪の毛を解いた後los君はバランスボールをいつものパソコンの前に置いてキッチンに行った時僕に聞いてきた。
「味噌汁が余っちゃってるんですけど夜ご飯にどうです?」
「頂いて良いの?」
「元より貴方の為に作ったんですしolv君が頂いてはダメなんて無いでしょう?」
「そうだね、一緒に夕飯食べても?」
「構いませんが…、おかずが無くて困っているので一緒に買い物に付き合って貰っていいです?」
「全然いいよ!そうと決まれば早く行こ!」
思いっきり立ち上がったら足元がふらついてしまった。あ、倒れると思った時los君が全力でこっちに走ってきて支えてくれた。190cm支えるって凄いなlos君。
「…っ、貴方数時間前まで泣く程頭痛かったんですよ?!急に動こうとしないで下さい…!水分も摂ってないからきっと水分不足もあるのに…!お茶持って来るので大人しく座って待ってて下さい!」
「はは、ごめんね…、」
「全く…」
キッチンに向かって歩くlos君が酷く青ざめていたのを見てびっくりした。
「はい、お茶です。」
「los君、大丈夫…?めっちゃ青いけど…」
「誰のせいだと、」
「ごめんごめん。でも心配してくれて嬉しいよ。ありがとう」
「気をつけて下さいよぉ?」
「うん。もう無茶しないよ。」
「それなら良いです。立てそうですか?一緒に買い物に行ってくれるんでしょ?」
「うん!」
僕は今度こそちゃんと立ってlos君と一緒に夕飯のおかずを買いに行った。
その日に食べたlos君の味噌汁は、頭が痛い時に食べた味噌汁よりも、暖かく美味しく感じた。大好きなlos君の味噌汁が毎日食べられたらいいのに。
los視点
倒れかけたolv君を見た時は、生きてきた中で1番焦った気がする。何をどう焦ったのかは今でもわからないけど、本当に焦った。
まだ貴方と一緒に生きていたいから、私は今日も自分の気持ちに蓋をする。貴方に嘘を吐いて、騙して、今日も生きていく。
そして寝た後olv君に呟いた言葉を思い出した。
「私と時間感覚が雲泥の差過ぎますからねぇ。」