「 人生Ⅱ 」
・桃赤
・他メン登場有
・桃視点
・(バドエン)
𖤐 だいぶしんどく重いです。
途中で「無理だな」と思った方は、真ん中をとばして 最後の方だけ読むことをオススメします。
(┈┈┈ ← この線から下を読めば恐らく安全地帯です👍🏻)
※ 読むのが ┈┈┈ より下だけでも、ちゃんとストーリーになっています。
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
)…………………………、
手術室前での音ひとつない この静寂が、痛い。
メンバー全員の、
いや、メンバー5人の すすり泣く声と、荒い息だけが聞こえる。
情けないながらも、リーダーである俺は、何も声をかけられなかった。
)がらがらがら っ《扉開》
「 ………………!!! 」
水 「 りうちゃんは…………っ!!ポロポロポロポロッ 」
俺より早く、りうらと1番遊びに行くことの多かったいむが声をあげた。
頭の中で、医者が「 無事に終わりました 。 」と言う様子を 想像する。
……けれどそんなに甘くはなかった。
)すみません ……………… 。
「 ………………………… 」
“すみません”が、どういう意味なのか、嫌でも分かってしまった。
ほんとに、何も聞こえなかった。
声が、出せなかった。
沈黙を破ったのは、いむしょーのふたり。
紫 「 っあ゛、りう ちゃ…………っ゛ポロポロポロポロッ 」
黄 「 うそ、や…………ポロポロポロポロッ 」
水 「 ねぇ゛なんで…………!!ポロポロッ 」
水 「 なんで 助けてくれなかったの………………!!!!ポロポロポロポロッ 」
水 「 ねぇ゛なんでよ……っ!!! 」
水 「 なんで っ゛!!!ポロポロポロポロッ 」
青 「 ほと け、落ち着け…………っ ポロポロポロポロッ 」
あにきは初兎と抱きあって泣く。
まろは 暴れるいむを慰めながら 一緒に涙を流す。
あにきは 初兎を。
まろは いむを。
けど 俺の隣は
桃 「 り゛うら………………ッ゛ ポロポロポロポロッ 」
……やっと出た声は、これだけだった。
名前を呼んだのに 。
返事は返ってこなくて。
返ってこないことくらい分かってる。
どれだけ名前を呼んでも、返事など返ってくることが無ければ
「 ないくん 」って呼んでくれることも無い。
だけど、もしかしたら、さっき医者が言った “すみません” には 何か違う意味があるんじゃないかって期待して。
考えて 信じて 願った 。
手術室から出てくる彼を見るまで。
手術室から出てきたりうらの顔には、白い布が被せられていて。
その人がりうらだって分かったのは、
彼の手首に俺らメンバーカラーで揃えた赤いミサンガが付けられていたから。
桃 「 ぅ゛゛っ………… 」
桃 「 ッは ゛………… ポロポロポロポロッ 」
目の前の光景が信じられなくて 今までにない程の吐き気に襲われた。
桃 「 っ、なん で…………ポロポロ 」
青 「 ないこ…………ポロポロポロポロッ 」
桃 ️「 ゆめ、だ……ポロポロッ 」
桃 「 ゆ、め…………ポロポロポロポロッ 」
桃 「 早く、起きなきゃ………… 。ポロポロポロポロッ 」
黄 「 ない こ、もう………………っ ポロポロポロポロッ 」
桃 「 うるさい゛…… っ!ポロポロポロポロッ 」
桃 「 うるさい゛、よ…………ポロポロポロポロッ 」
十数時間前のりうらとの電話を思い返す。
“ 少しだけ、活動休止させてください…… “
桃 「 休止、って なんだよ…………っ゛ポロポロ 」
桃 「 終わっちゃたら 意味、ないだろッ゛ポロポロポロポロッ 」
” りうらにもう一度逢いたい。 “
俺が 、俺たちが どんなに願っても
その願いが叶うことはなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
一人公園を彷徨っていた。
りうらが遠くへいってしまってから、約3か月が経過し
今日は7月5日。
ここ3か月間、りうらが亡くなったことは隠し通し、俺らは無期限の活動休止を続けた。
誰も 、 立ち直れなかったから 。
けど、
” せめて今日だけは 。”
ふらつく足を懸命に動かし、引きこもっていた家を出て公園を歩いた。
)死ねよ…………!!
)……お前が死ねよ!!!
)…、だいっきらい!!!
)うるせー黙れ!
)は?もう話しかけんな。
)話しかけねーよ。
目の前の小学4年生ぐらいの子供たちが喧嘩しているのを見つめる。
そして俺の体は反射的に動いた。
桃 「 ねぇそこの2人。 」
桃 「 何も言わずに聞いて。 」
桃 「 言葉は刃物。 」
桃 「 ナイフなんかより、もっと危ないもの。 」
りうらは、アンチと戦って
自殺した。
桃 「 今、” 死ね “ って言われて、ほんとは傷ついたんじゃない……? 」
桃 「 悲しい、って 思わなかった……? 」
軽々しく死ねなんて言うな。
桃 「 この世界には、 」
桃 「 生きたいのに、生きられない人 」
桃 「 生きるのが辛くて、死んじゃう人 」
桃 「 頑張って生きたけど、死んじゃった人 」
桃 「 理由が何であれ、 」
桃 「 ” 死にたくなくても死んじゃった人 “ がいるの。 」
桃 「 ” 死ね “ なんて、軽々しく言っちゃダメなんだよ。 」
桃 「 今、生きていることを、” 当たり前 “ って思わないで。 」
桃 「 …………聞いてくれてありがとう。 」
2人の子供を背に、帰路へ向かう。
あの2人には、自分の欲望をぶつけただけだ。
けど、それでも。
伝えたかった。
言葉は、刃物で
言霊 。
自分の言葉で、誰かの人生を変えないでほしい。
自分の言葉で、自分の人生を変えないでほしい。
自分の言葉で、自分を傷つけないでほしい。
後悔、してほしくない。
壊れかける涙腺を抑えながら、足を前へ進める。
桃 「 …ぁ……………… 」
気づけば体は家の前で、
約3か月ぶりの4人が揃っていた。
青 「 お、ないこおった。 」
桃 「 …みん な………… 」
水 「 …ないちゃんのことだから、今日は家出てると思ったよ………… )笑 ポロポロ 」
いむと初兎は既に泣いていた。
黄 「 ………立ち直れへんよなぁ、 」
桃 「 ……………………、 」
黄 「 …なぁないこ。 」
黄 「 ひとりで、抱え込まんで…………?震 」
黄 「 3カ月間、ひとりで耐えとったんやろ…………?ポロポロ 」
黄 「 それやと、ないこが壊れるんよ…………ポロポロポロポロッ 」
黄 「 これ以上、仲間、失いたない…………ポロポロポロポロ 」
桃 「 ……ごめん…ポロポロ 」
青 「 助けて 、って言葉にせぇよ )泣 」
青 「 助けるから……ポロポロ 」
桃 「 …………ポロポロポロポロッ 」
紫 「 …ないちゃん…………ポロポロッ 」
紫 「 僕たち、そろそろ前向かんとや…………ポロポロポロポロ 」
紫 「 一緒に、歩こうや……ポロポロッ 」
桃 「 …… 」
桃 「 ……そうだね、笑 ポロポロ 」
桃 「 立ち止まってられないや……ポロポロ 」
桃 「 ……ポロポロ 」
桃 「 ………………活動再開、しよう。 」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今、どこかで生まれ変わっているであろう彼に伝える。
生きて 。
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
5721文字お疲れ様でした。
最後駆け足なので話が急展開です、すみません💦
そして書き直しですみません🙏🏻
最後まで読んでくださりありがとうございました。
𝕖𝕟𝕕 𓂃 🪄︎︎
コメント
5件
感動をありがとう✨️ 優香ちゃんの言葉で救われた人がたくさんいますように🎐
感動のあまり口が閉じれねぇ…ッ( もう優ちゃんのこういう作品大好きすぎるよ😭😭