鳥取砂丘の丘の上、静かな風が吹いていた。
その瞬間——空間が裂けた。
「はーい全国の皆さーん!注目〜ッ!」
白と赤の装束に日の丸を背負った謎の人物、日本サンが登場した。
「本日より、『地方実力査定トーナメント』を開催します!皆さんの“地力”、確かめさせていただきましょうか!」
彼が指を鳴らすと、地面が崩れ、砂丘は異空間の闘技場へと変貌した。四季が移ろう空、地面には地図のように地方の形が浮かぶ、まるで“日本そのもの”のような舞台。
鳥取が困惑する中、もう一人の影が現れる。
「久しいな。鳥取。」
「——島根!」
神秘的な気配をまとった島根が姿を見せた。
日本サンが宣言する。
「初戦カード!山陰対決!『鳥取 vs 島根』!」
「八百万陣(やおよろずじん)」
島根が両手を広げると、背後に八体の神霊が現れる。出雲神話に基づいた加護を受け、攻撃・防御が強化されるバフ系能力。
「出雲の結界・雲隠れ」
霧と雲で一帯を覆い、相手の視界と感覚を狂わせる。隠密・撹乱に特化。
「斐伊川の奔流(ひいがわのほんりゅう)」
地面から古代の斐伊川を再現し、濁流で敵を押し流す中距離攻撃。神話のヤマタノオロチ伝説ともリンク。
「石見銀山・崩落連鎖」
地中の鉱脈を操り、広範囲に地割れと爆発的なエネルギー波を走らせる広域必殺技。
「風紋流転(ふうもんるてん)」
砂丘の風紋を利用し、移動速度と回避力を上げる。相手の視線をずらすトリッキーな技。
「砂の記憶(メモリー・オブ・デューン)」
戦闘中に相手の動きを観察し、自動で最適化された動きに変化していく成長型のスキル。
「因幡の白兎(しろうさぎストライク)」
ジャンプ力と瞬発力を最大化し、敵の背後を突く突進技。神話由来の速度技。
「鳥取大砂嵐(サンド・インフェルノ)」
広範囲の砂嵐を巻き起こし、視界と動きを封じる。隠された連撃に繋がる主力技。
「鳥取——貴様ごときがこの舞台に立つなど、時代錯誤も甚だしい」
島根が冷たく言い放ち、手を掲げると八体の神霊が現れる。
「八百万陣(やおよろずじん)——我が力、見せてやろう」
「うぉっ、なんだこのプレッシャー……でも、負けない……!俺には、俺のスタイルがある!!」
鳥取が砂を蹴る。「風紋流転!」
瞬時に姿勢を低くし、流れるようなステップで突き進む。
島根が構えると、鳥取はジャンプし、空中で一回転!
「因幡の白兎(しろうさぎストライク)!!」
島根の後方を取ろうとするが——
「見えている。」
背後の神霊が自動防衛。バリアに弾かれ、鳥取は地面に叩きつけられる。
「これが、神の領域よ。貴様ごときでは触れることもできん!」
——しかし、鳥取は砂に倒れながらも、目を細めた。
(……今の、防御には“神霊の位置”が関係してる。なら……)
「砂の記憶……!」
鳥取の体に微かな砂の光が宿り、次の動きが研ぎ澄まされていく。
「いける……!」
砂を巻き上げ、視界を封じる——
「鳥取大砂嵐!!」
「小細工など……」
島根が結界を張ろうとするも、神霊の配置がずれていた。
その瞬間、鳥取が砂を裂いて接近——!
「一撃必中・白兎牙(しろうさぎのきば)!!」
砂の流れと跳躍を極限まで高めた連撃が、神霊の隙間を突き、島根の胸元を直撃する!
「がっ……!?」
初めて、島根がよろめいた。
島根「……貴様……成長している……!」
鳥取「まだだ!俺はもっと、上を目指す……!」
コメント
5件
鳥取さぁぁぁぁん!!!!😭😭 成長したねぇ、、 お母さん嬉しい、((((((誰目線
わぁっ、、技名かっこいい、、最高ですね、、