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第六話:運命の対峙と星の決断
霊廟の中心で砕けた星の結晶が光を放ち、闇の力が溢れ出した。リュカは杖を構え、セラは星の巫女として祈りを捧げる。しかし、その光と闇の狭間に立っていたのは、ノクタだった。
「この願いは、俺自身のものだ——だが、封じられたままでは運命を変えることはできない。」
彼の瞳に揺れる感情は、怒りでも絶望でもない。そこにあるのは、迷い。
「ノクタ……お前は本当に、この星を封じたままでいいと思っているのか?」
リュカの問いかけに、ノクタは静かに目を閉じる。
「もし封印を解けば、俺の願いは闇へと完全に落ちるかもしれない。だが、もし光を取り戻せるのなら——」
その言葉の瞬間、霊廟の空が裂け、光と闇が激しくぶつかり合った。
「選べ。願いを解放するか、それとも新たな運命を築くか——」
ゼノの声が響く。リュカは星の力を感じながら、ノクタと向き合う。
「俺たちは、運命に囚われるのではなく、運命を創る者だ。」
その瞬間、リュカは手を伸ばし、砕けた星の欠片に触れた。すると、光が広がり、世界を包み込んでいく——。