俺は
兄であり
学級委員であり
頼れる先輩であり
ワンダーランド×ショータイムの座長である
だから俺は誰も心配させてはいけない
なぜなら俺は
未来のスターだから….
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ふわぁとあくびを出し、カーテンを開け、布団から出る。
布団から出る時少し体がだるかったが気の所為だろう。
リビングに行くとまだ誰もいなかった為今日は朝ごはんを作った。
天馬家には1番最初に起きた人が作るというルールがあるのだ
作り終わり咲希や、父さん、母さんを待つ。
少ししたらお父さん達が起きてきた。
「おはよう!!父さん!」
「あぁ。おはよう。元気だな」
と今朝初めての会話をした。
お父さん達がごはんを食べている頃に咲希が「おはよぉ〜」とまだ眠たそうな声でおりてきた
咲希とは俺の妹だ!小さい頃入退院を繰り返しほぼ家にいなかったし自由に外に出かけれなかったが今は元気に学校に登校している。本当に良かったと思う。
咲希の方が俺より登校時間が早い為
玄関まで見送り「いってらっしゃい!!」と声をかけリビングに戻り自分の登校時間になるまで忘れ物はないか、かくにんしていた。
少し経つと登校時間になり俺は椅子に置いていたかばんを取り玄関に行き「いってきます!!」と言い家を出て学校に向かった。
家を出た時少し頭が痛かったのだがよくある事だろうし大丈夫だな!
学校に着くと友達とはなし、ホームルームをし、授業を4限目まで受け、お昼の時間になった。
お昼は毎回類と屋上で食べる。
「おや。今日はずいぶん早かったね。」
「お前が遅かったんだろ!?」
「そんなことよりねぇ司くん」
「どうした..?」
「司くんのハンバーグと僕のサラダ。交換しないかい?」
「それ前も交換しただろう!!そろそろ好き嫌いしないと食べた方がいいと思うぞ..」
「君は僕の頼みを拒否するのかい?」
「ゔっ..それは..」
涙目の演技をしながらこちらに頼みをしてくる。
結局は
「わかった!わかった!交換してやるからそんな顔するな」
でお願いを聞いている。
「それで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「あのショーの事だけど〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「ん?司くん?」
なんだろう..意識が遠のいて….
「ん、んー」
「おや、やっと起きたかい。」
「んぁ?類.. はっ! 類今は何時だ!?」
「今はもう5限目始まっているね」
「やってしまった…」
「そういえば司くん 体調が良くないのかい?」
「なんでだ?体調はいいが..」
本当はしんどくて早く横になりたい。だが”座長”として心配かけさせるのはスターでは無いから類にはすまないが嘘をつきその場を去った。
「はぁ、はぁ、」
呼吸が荒くなってきた。でも今は休み時間。次には授業もある。さらに放課後にはショーの練習がある。でも…少しだけならいいか..
と俺は”世界はまだ始まってすらいない” を再生した。
「あ〜!司く〜ん☆やっほ〜!」
とミクが笑顔でこちらに向かってきていた。
「どうしたの?今はまだ学校の時間だと思うけど..」
とKAITOが問う。
「体調が良くなくてな。他の人達に心配をかけさせたくないからここに来たんだ。すまないがここで少し休んでもいいか?」
とたずねると
「あぁ、もちろんいいよ。」
と了承を得たので俺はいつもルカが寝ていとところで寝転びすやすやと夢の中に入っていった。
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「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
誰だ?
1歩前に進む
「君〜〜ターに〜〜〜な〜〜い」
何を言ってるんだ。
1歩前に進む
「君はスターになんてなれ〜い」
もう少しで聴こえる。
1歩前に進む
3歩進んでようやく聞こえた。
今1番聞きたくない言葉が
「君はスターになんてなれない」
「みんなの笑顔なくなっちゃった…」
「ごめん…なさい…」
やめろ
「咲希の方が辛いんだから我慢しなさい」
やめろ
「あのセンターの子ただ大声出してるだけじゃない。
他の3人が可哀想だわww」
やめろ
「お前には何の才能がある?」
やめろ
「もういい!お兄ちゃんなんか知らない!!」
「私の辛さなんか知らないんでしょ!!私がどれだけ我慢してることを!全部知ってる気でいないでよ!」
さ……き……
すまない…
すまない
すまない
すまない
俺は最低な男だ……
仲間のみんなに迷惑をかけたり
咲希の辛さより自分の方が辛いと思ってたり
才能なんかなかったり
咲希の辛さも何も知らなかった….
俺はなんのためにいるんだ..
咲希を笑顔にするため
なんのためにショーをしてるんだ..
咲希を笑顔にするため?
じゃあそれをしてる事で咲希を笑顔に出来てるのか?
否だろう..
「お前は何もない。最低な自称スター」
「お前のしてる事は誰も笑顔には出来ない」
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「..!!」
はぁはぁ..
嫌な夢をみたな..
俺は…咲希を笑顔にできるのか..?
分からない…
「あ、司くん起きた〜☆」
「わ、ミク!いつの間にいたんだ?」
「ん〜。司くんが起きる前?」
「そうか..今は何時か分かるか?」
「今は夕方だよ〜☆」
夕方..
夕方!?
夕方はショーの練習があった気がするが..
仲間に迷惑をかけたな..
「もうそんな時間か..ここにいさせてくれてありがとな!ミク!」
「大丈夫〜☆司くんも無理しないでね!」
「ああ!」
ミクにお礼を言い、スマホを開き”UNTITLED”の再生を止めた。
ん..よし。フェニックスランドに行くか
「司くーん!!」
この声はえむか?
「ん?えむ?なんでここにいるんだ..?」
「司くん来ないから心配してここまで走ってきたんだ!!」
心配..か..
俺が寝てなかったらえむは心配していなかった..俺のせいで..
「そうか!それはすまないな!少し寝てしまっていてな!」
「司くん夜寝てなかったの?大丈夫?」
「嗚呼!大丈夫だぞ!!」
多分..大丈夫。
これからは絶対に”心配”させないように
我慢しよう。
コメント
2件
細かくてすみません…ワンダーランズがランダーランドになってます。 ごめんなさい細かくて
好き。爆発しそう