こんにちは
第二回 叶 ノベルの会
今回は、色盲パロのトラクロです!
トラゾーさんが色盲です
色盲は、色の区別がつきにくい人のことを指し、この物語のトラゾーさんは、薄めの色が分からず、白黒赤青以外の区別が難しいという設定です!
実際に調べたらここまで重くはないんですが、これで行きたいと思います
ご本人様の迷惑にならないように気をつけてください
年齢操作、キャラ崩壊が含まれると思います
nmnm注意!
tr…トラゾーさん
kr…クロノアさん
mb…いじめっ子
それでは〜…いってらっしゃい
トラゾーさん視点
?「__ー〜〜ーーー〜!」
ここは、何処…?
?「〜ー〜ーー…〜ーー!」
誰か、話してる?
?「〜ら、〜〜ーーー!ね、トラゾー!」
俺⁇、ぁ、この声…
tr「うん、でも…やっぱり寂しい…」
?「じゃあ、またいつか会った時にさ!告白してよ!それで、結婚しよ!もう離れないように!」
tr「!うん!約束ね!」
約束、俺と…
?「うん、」
kr「約束ね」
夢から醒める
1人きりの部屋で、懐かしい約束を思い出す
俺は物心ついた頃から分からないものがある
厳密には色が区別しにくい、と言ったほうがいいだろう
白、黒、赤、青…それ以外の色の違いがよく分からない、特に彩度の薄い色、パステルカラーとかは完璧に分からない
例えば”オレンジ”、この色はどうやら”赤”になる
どうやら、というのは勿論、本当にその色が”オレンジ”か分からないからだ
“オレンジ”を教えてくれたのは、隣人で幼馴染みで親友だった
俺の目を、褒めてくれた初めての人
俺に寄り添ってくれた初めての人
…今はいない
いや、語弊があるか、引っ越してしまい、近くの家にはいない
昔から、色が分からないことをいいことにいじめられていた
そんな俺に、優しくしてくれた
クロノアさんも少しいじめられていたらしい、珍しい新雪のような白い髪
しらがだしらがだと、笑われていると話してくれた
俺も、この目がコンプレックスだった
真っ青な色に見える、緑とか言う瞳、色の区別がつかない此れが
憎くてしょうがなかった
でも、クロノアさんは綺麗だと褒めてくれた
俺の目も緑なんだよと、笑った
俺は彼に救われた
…そんな彼が居なくなって早8年
高校に着く、此処は地獄だ
mb「あ、トラゾーじゃんw」
来た、陽キャ一軍男子
いじめっ子ども
mb「あほんとだ〜wよぉ、お爺ちゃん?w」
mb「お爺ちゃんってwウケるw」
mb「な〜?色分かんないんだもんな⁇w」
mb「実は色以外も見えないんじゃね?w老眼w」
気持ちの悪い、下品な笑い声
耳障りで、頭に響く、ウザったい
tr「五月蝿い、黙れ」
ぎろりと睨むと、また笑い出した
mb「はははっ、ひでぇなぁw」
mb「マジギレじゃんw」
mb「おいおい、抗っていいのかい?w」
“主導権はこっちだぞ?w”
tr「ッッ…」
また、か…
授業中も、移動も、お昼も、いつでも彼奴らは着いてきた
そして盗られた
それに気づいて彼奴らを見ると、にやにやしながら口パクで”ほうかご”といった
ふざけるな、と怒りが込み上げるが、やむを得ない
放課後、意外と人気のない裏庭
向かうと既に、彼奴らが居た
mb「お、来た来たw」
mb「よぉ、色も分からない幼稚園生?w」
mb「朝じじいで夕方幼稚園ってどうなってんだよw」
mb「なにしに来たのかな〜僕w」
…いじめることしか脳がないのか
馬鹿ばっかり
tr「…分かってるだろ、返せよ」
mb「あ゛ぁ?何だよ、あぁ、もしかしてこれか?w」
其奴がだしたのは、
俺のボールペンだった
此奴ら盗られたと思ったら遅い
ある時は数学の教科書、ある時は国語のノート、ある時は理科のワーク、ある時は筆箱ごと…
盗られてはここに呼び出される
mb「返せよってwそっちこそ分かってるだろ?」
tr「…」
mb「は〜いいつものやりま〜すw」
mb「題して!“簡単!色当てゲーム‼︎”w」
mb「いえ〜いw」
いつもこうだ、物を取られるとこうやって放課後に呼び出されて、
…俺が色の区別がつかないことをいいことに、こうやって遊んでいるんだ
mb「んじゃ、行くぞ〜…はい、この色は?」
スマホの画面に映された色
…分からない
黒っぽい、けど、馬鹿正直に答えたって笑われるだけだ…まぁ当てずっぽうで当てられないのだが
でも、昔…俺は”黒”に見えたお菓子の包みをクロノアさんは”紫”だと教えてくれた
なら、紫で行ってみるか…?
tr「…紫」
そう答えた
瞬間、大きな笑い声
mb「やっぱ馬鹿じゃねぇか‼︎w」
mb「これが紫ぃ⁇w目ん玉腐ってんじゃんw」
あぁ、今回もハズレ
入学から今日まで3ヶ月、当たった試しがない
mb「お馬鹿さんに教えてやるよwこれはな…藍色って言うんだよw」
mb「覚えとけ〜wテスト出るぞw」
あいいろ、聞いたことない
どんな色なんだろう
みんなにはどんな風に見えているんだろう
あい、愛?愛色…
mb「あ〜ぁ、ザンネンwてことでこれ、没収な〜」
mb「乙〜w」
mb「こんな簡単な問題も間違えるお前が悪いんだぞ?w」
こんな奴ら、反抗は簡単だ
何度か、抗って怪我をさせたり、無理矢理奪われた物を取り返したりした
でもその次の日、学校に置いてあったファイルが
ずぶ濡れで見つかった
抗うから悪いんだと、笑われた
どうせ当たらない、クソゲー
イライラがだんだん不安に変わり、
右手で目を覆いながら、ポケットの中を探った
出てきたのは、”青色”のクローバーのストラップ
いや、”黄緑色”のストラップ
クロノアさんがくれた、俺の宝物
このストラップ、俺の目の色と一緒なんだ、と笑って手渡してくれた、引っ越し前最後のプレゼント
夕日に当てるとキラキラと輝いて、下についた小さなハート型の飾りが揺れる
これを見てると、クロノアさんを思い出して、気持ちが楽になる
今、何処にいるか分からない彼が心の支えである
会いたい、…
心の中でつぶやいて、ストラップを仕舞う
さて、帰ろう、明日もきっと、地獄だ
それに備えて、よく寝よう
もしかしたらクロノアさんの夢を見るかもしれないな…そうだと嬉しい
mb「…へぇ」
次の日、
mb「お〜い、トラゾー?w」
mb「障害者〜⁇w」
mb「お前、黒板って何色か知ってんの?w」
mb「”いや、黒板っていうくらいだから黒だろ?“w」
mb「うわ似てね〜wでも言いそ〜w」
mb「だろ?w」
またいじめっ子に絡まれた
だけどなにも音沙汰はなくて、午前中も、お昼も、なにも盗られることはなかった
不思議に思いながら6時間目の体育の授業終わり
制服に着替え、た、
ポケットを探っても、ロッカーを見ても、ない
あの、ストラップ
…まさか
嫌な予感が身体を駆ける
今まで何にもなかったのはこの為か…
周りを見ても、居ない
いや、もしかしたら考えすぎ…
でも、彼奴らが持ってなかったら一体何処へ…
不安が募る、右目を押さえ、覚悟を決める
放課後、いつもの場所
いつもの奴ら
下品な笑い声が甚だ鬱陶しい
tr「…おい」
思った倍以上の低い声が出た
こちらに気づいたクズ野郎たちは、ブッサイクな顔でにやにや笑った
mb「お〜来た来たw」
mb「おいってw声ひっくw」
mb「おいお前のせいだぞw」
mb「俺じゃねえってw」
mb「はーwんで、何の用かな?w」
怒りでもう声が出ない
目の前が真っ赤に染まる
mb「…あ〜、もしかしてこれ?w」
取り出したのは、例のストラップ
…やっぱり、
tr「やっぱりお前らか‼︎ふざけるな、ふざけるな‼︎返せ!今すぐ‼︎」
俺が叫ぶと、カスたちは少し面食らったように驚いていた
それも束の間、笑い出した
mb「何だよお前wそんな大事か?w」
mb「こんなもん大切とか女子かw」
mb「こーゆーの好きなの女子だろwセンスわり〜w」
センス、悪い…?
クロノアさんを、馬鹿にしてんのか…?
tr「黙れッ‼︎」
mb「お〜こわこわw」
もう理性なんてないのかもしれない
無意識に、ストラップに手を伸ばした
無理矢理掴もうとして、周りの奴らに止められる
mb「おいおい、そんなことしていいのかい?w」
mb「これどーしよっかな〜w」
tr「ッッッ〜…」
従うしかないのか…?
当てられなかったら
盗られたままだったら
怖い
mb「従う気になったか〜?w」
mb「よしよし、じゃ…」
?「あれ、何してるの?」
は、?
この声…嘘、
mb「あ!せんぱ」
その人を見る、珍しい、白い髪
見覚えのある、
mb「は?お前先輩にしつれ」
驚いた顔をした、懐かしい彼、
やっぱり思った通り、
クロノアさんだ
tr「クロノアさんですよね!」
kr「うん、そうだよ!覚えててくれたんだ!」
tr「はい、勿論です!クロノアさんも、俺のこと」
kr「覚えてるに決まってるじゃん!わ〜…久しぶりだね!」
tr「はい、!」
あれだけ会いたかった人が、目の前にいる
舞い上がってしまう
嬉しい、
mb「え、先輩…知り合いっすか?」
すっかり忘れてたカス野郎が声をかける
クロノアさんに構うな、クロノアさんを穢すなと言ってしまいたい
kr「うん、トラゾーは俺の幼馴染みだよ」
ね、とクロノアさんが微笑む
この笑顔だ、これが見たかった
はい、と返すと、馬鹿たちは本当に驚いていて、少し気分が良かった
kr「ところで、こんなところで何してるの?」
mb「ぁ、えっと…遊んでたんすよ!」
mb「ッそうです!ちょっと雑談を…な?」
同意を求められる、
誰が同意するか、とイラつくが
クロノアさんの前だ
どうしよう
右目を覆った
クロノアさんには知って欲しくない、いじめの話
嘘を、つくべきか…
右手で耳の後ろを触る
tr「…そうなんですよ、ちょっと…笑」
クロノアさんは、険しい顔をした
kr「…嘘つくの?トラゾー」
tr「っえ、」
見破られるのが早すぎてびっくりする
kr「トラゾーは変わってないね、分かりやすい笑」
クロノアさんは笑うと、俺の顔を覗き込んで、
悪い顔をした
kr「トラゾー、不安な時目触るもん、嘘つくときは耳の後ろ触ってた…昔からの癖だよ、変わんないね」
、しらなかった
いや、やってたであろう、ただ無意識である
現に俺の右手は、耳の後ろを触っている
kr「で、ほんとは?もう嘘つかなくていいからね?本当は何してたの?」
……
優しい
tr「…クロノアさんも変わりませんね、優しい」
kr「え〜?笑…ありがと//」
ちょっと褒めると顔を赤くする
可愛い
tr「実は、いじめられてて…」
今まであったこと、隠さず話した
後ろにいた犯人たちは青ざめてた
クロノアさんは頷きながら話を聞いてくれた
kr「…へぇ」
クロノアさんは一言
一言でも、重たくて、圧があった
kr「ごめんねトラゾー、俺の部活の後輩なんだこいつら…ちょっと甘やかしちゃったみたい」
誰にでも優しくするクロノアさん、
でも、いじめは絶対許さなかった
昔も、泣いた俺を庇って、めちゃくちゃ怒ってくれた
怒った彼を見たのは、あれが初めてだった
mb「ぁの、先輩…」
kr「何?」
mb「…俺たち!そんなことしてない‼︎ただ、色当てゲームしてただけで…奪うなんて…」
弁解、弁解、弁解…
クロノアさんの顔はめちゃくちゃ怖い
kr「…ほんと?」
mb「は、はいッ!」
kr「じゃ、持ってるそれは?」
mb「え、これですか?これは…俺ので…」
kr「違うでしょ、トラゾー」
クロノアさん、ちらっとしか見えてないはずなのに、覚えててくれたんだ…
tr「はい、クロノアさんに貰ったやつです」
mb「え゛…」
もう放心状態、残念でした
kr「…じゃあさ、そのゲームしよ」
今度は俺も驚いた
tr「クロノアさん?」
kr「それでトラゾーが当てれたら、納得でしょ?」
mb「は、はい!」
kr「ただ、1つルール追加」
と言い出す、ルール?解答権が増えるとか?
kr「…俺が、トラゾーに1回だけヒントを言えるっていうルール」
ヒント…
それなら、行けるかもしれない…
mb「…分かりました」
あっちも了承した、ならフェアプレイだ
mb「じゃぁ…これで…」
とスマホの画面を見せてくる
青、いや、違うはず…青は…
kr「トラゾー」
クロノアさんに名前を呼ばれてハッとする
そうだ、ヒント…!
tr「クロノアさん、お願いできますか…?」
kr「、任せて」
得意げに笑うクロノアさん
だいぶ自信があるようで、楽しそうで可愛い
kr「ん〜と、じゃあヒントね…」
クロノアさんは真っ直ぐ俺の瞳を見た
クロノアさんの綺麗な瞳に、俺が映る
〜ー
kr「トラゾーのめ、すごいきれー!」
俺の、目…
〜ー
kr「俺のめもね、にたような色なんだ!黄緑色っていうの!」
クロノアさんの目…
〜ー
kr「トラゾー、これあげる!俺の色違い!」
ストラップ、
〜ー
kr「それは俺の瞳の色、俺のは、トラゾーの目の色なんだ!」
クロノアさんの持ってる…
〜ー
kr「この色はね___」
〜ー
クロノアさんが教えてくれた
俺の目の色
俺の嫌いだった色
____
mb「せ、ぃかい…」
、
、、
tr「ぇ、ほんとに…」
kr「やったねトラゾー!覚えててよかった〜!」
tr「おわッッ」
クロノアさんが抱きついてくる
あったかい
自分が、まさか色を、当てられるなんて…
tr「クロノアさん、ありがとうございます…!」
kr「!いいえ〜」
にぱっと笑う、俺の__
mb「ほんとに、ぁ、てた…」
すっかり忘れてたアホたち
kr「トラゾーは色当てたよ、ほら、返して」
mb「ッはい、」
ストラップを返される
奪われたのは、これだけじゃない
kr「…これだけ?」
mb「ぇ、」
kr「今まで奪ったもの全て、明日中に返せ」
mb「ひ、ッ…はい」
mb「ぉ、俺たちはこれで!」
mb「さよならッ」
だっ、と逃げていく
一生関わるんじゃねぇ!と、心の中で叫んだ
kr「…ふぅ」
息を吐くクロノアさん
この人がいなかったらどうなってたか…
tr「クロノアさん、本当にありがとうございます」
kr「いいの〜!…俺こそごめんね、あいつら…」
tr「クロノアさんの責任じゃないです!」
kr「…ありがと」
ふと、小さい頃の約束を思い出した
クロノアさんは覚えているだろうか
tr「クロノアさん」
kr「なにぃ?」
tr「…昔の約束、覚えてますか?」
kr「、ぉぼえてる…//」
ちょっと顔を逸らして答える
覚えているのなら話は早い
俺がするべきことは1つ
tr「クロノアさん、好きです…ずっと、一緒にいたいんです…」
、
kr「ふふ、いーよ」
優しく微笑み、そう返してくれる
可愛い俺の恋人
嬉しくて、居た堪れなくて
今度は俺から抱きついた
kr「んゎわッ、どーしたの笑」
tr「…俺今すっげぇ嬉しいです」
kr「…俺も嬉しい」
クロノアさんも、俺の背に手を伸ばしてくれる
力が込められる
優しく
tr「大好きです、もう、離しませんから」
kr「俺も、好き…//」
…クロノアさん耳真っ赤、照れてる
そっと、体を離す
クロノアさんと、目が合う
ぱちんっ、と視界が弾けた
今、クロノアさんの瞳が、
優しげで、ふんわりした色…
kr「どうしたの?トラゾー」
ちょっと不安そうなクロノアさん
tr「クロノアさ、ぃま、クロノアさんの目が…」
kr「え?」
tr「、しらない色に、なった…」
kr「⁉︎それ、一瞬黄緑見えたんじゃない…⁉︎」
俺、黄緑…
一生、見えないと思っていた
tr「…ゃった、やったぁッッ‼︎クロノアさん!」
kr「よかったねトラゾー!」
自分のことのように喜んでくれる
俺はこの目が嫌いだった
でも、これでもいい
だって
俺の見えない”色”は、この人が教えてくれる
だから、大丈夫_
…投稿遅くね?大丈夫?
頑張った
これね、3、4日かかったね
やば、年中スランプ問題⁇(?)
これからテスト期間だからもう今月投稿できないかも…
把握よろね〜
んじゃ、またね〜
コメント
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はいすき 。 しんだ(?) しあわせ…(天に召されました)
アイガフカイデスネ…アイガ………ウグググ…それはそうと……わいの口角知らないかい…目離した隙にどっか行っちゃった…
良き♡ trさん虐めてた奴にクソ腹立ったけど救世主krさんのお陰で助かって良かった。テスト頑張ってね