清居語り)俺には誰にも言えない秘密がある
その秘密は社長にも菅さんにも昔のことだから言ったことはない。
言ったら引かれるんだろうな‥
ヒートが終わってヒート休みが終わり仕事に復帰した。ヒート終わりは少し体重が落ちるから
ヒートだったんだとバレる
菅)清居くんもう少しで出番だからねー
清居)はい!
清居語り)今日は雑誌の撮影だ。脱がないとだから今日は朝からジムに、夜も行こうと思っている
語り)雑誌の撮影が終わり
野口)いいねー鍛えぬかれてる
清居)笑笑ありがとうございます
野口)ほんとにΩとは思えない体だな
清居)笑笑
野口)そりゃファンも惚れるな笑笑
清居)やめてくださいよ笑笑
語り)楽屋に戻り清居は一息ついていた
清居語り)まだ楽屋出るまで時間あるな
今日は風が気持ちいいな〜
語り)窓際に座って休んでいた
清居)懐かしいな‥これ
語り)清居が読んでいたのは母子手帳だった
清居)可愛いな‥こんなに小さかったんだ
清居語り)俺が読んでるのは今の物ではなく
昔の物だ
そう、これが俺の誰にも言えない秘密
昔、自分のお腹に赤ちゃんが宿って流産してしまったなんて‥絶対誰にも言えない
清居)この時で止まってるグスッ
平良)清居!!どうしたの?泣いて
清居)うわぁ!!びっくりした!!泣いてないし、いつ来たんだよ
平良)さ、さっきだよ
清居)ノックしろ!!
平良)したした!!
清居)ごめん、気づかなかった‥
平良)なに読んでるの?
バサッ
清居)秘密‥
平良)そっか‥菅さんがもうすぐ出るから伝えてって
清居)わかった!ちょっとトイレ寄ってくるわ
平良)うん
ガチャン
平良語り)菅さんにもうすぐ出るから清居を呼んできてと頼まれた
ノックして入ったけど清居は何かを読んでいて
それに没頭していて気づいていなかった
そーと近づくと俺の気配に気付いたのか急いで
読んでいた物をしまった
なんだったんだろう。それに少し泣いていたようにも見えた‥
清居語り)もう誰も楽屋に入ってこないと思って母子手帳を読んでいた。昔流産した赤ちゃんの物なのにずっと捨てられなくて、見たくなったら持ち歩いてしまっている
そっから俺は昔あったことがトラウマすぎて
番も子供もいらないと思ったんだ
それを読むのに集中しすぎて平良が入って来てるのに気づいていなかった。ミスったと思った
知らないうちに泣いていてそれも少しバレていて恥ずかしかった‥
平良語り)清居がトイレに行った後、急いでカバンにしまった物がカバンから飛び出ていた
見てはいけないと思ったけれど、なにを読んでいたのが気になって手を伸ばしてしまった
平良)母子手帳!!!!え!??どういうこと
ガチャ
清居)おい、何してんだ?
平良)あぁ、そのこれって?
清居)返せ!!
平良)いや、でも!!
清居)返せ!!
平良語り)清居強引に取られてしまった。見てはいけない物を見てしまったんだと
平良)き、き、き清居!!体大丈夫なの??
清居)昔のことだから‥
ガチャン
平良語り)昔のこと??前に何があったんだろう
それを言われてたから胸のモヤモヤがおさまらなかった
清居語り)誰も見られたことがないのによりによって、平良に見られてしまった
昔のことなんて言ったら、余計困惑するのなら言葉選びをミスったな
なんで説明しよう‥あとあと言わないとな‥