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「おはよう、マカナ」
そう言ってマキルは起きだす
「早くしないと遅刻するよ?
朝ご飯の時間も無いし」
目的を果たせて照れくさくなり
不機嫌な感じに言ってしまった
そんな私を見ながら苦笑いしてるマキルに
「笑ってないで早く用意する!」
「はいよ」
違うと分かってても見透かされた気がして
思わず急かして誤魔化す
私が見ているのに着替え出したマキルを
気になって見ようとしてる自分に
恥ずかしくなり
「朝ご飯どうするの?私は食べて来たよ」
と冷蔵庫を開けながら聞く
「冷蔵庫にアレあるから大丈夫」
「エナドリじゃなくて栄養あるもの食べなよ〜」
アレとはマキルが いつも朝ご飯代わりに飲むエナドリの事だとすぐに分かった
「カフェインしか勝たん」
思わず呆れるが笑いながら言うマキルを見ると呆れてるのに愛おしいと感じてしまう
だから思わずマキルが着替えてる間に
エナドリを1本、見つけやすい机の上に
置いておく
しょうがないんだから…
自分の顔が赤くなって来たのを感じ
バレないように先に
玄関で靴を履いてる事にした
少ししてマキルも来た
思ったより早かったから大丈夫なのかなって
首をかしげると伝わったみたいで
頷き返してくれた
「じゃあ行こっか」
何も言わなくても伝わった事で
ちゃんと繋がってる感じがして
嬉しさが込み上げる
「そうだな」
そして今日が始まる
散歩をしよう、貴方と私で
満員電車で揺られていると
「相変わらず混んでるな…」
マキルの愚痴が聞こえてきた
「まぁ中央区行きの電車だからね」
毎度の事だけど辛い
やっと中央区の駅に着いて
解放感を感じ歩いて居ると
「ふざけんな!ぶっ殺してやる!」
叫び声だ、殺意と憎しみがこもった
反射てきにマキルを見る
マキルも私を見てきて頷いた
確認しに行こうと言うことだ
私達は声のした方に急いだ
ナイフを持った男が暴れ
警官が3人で対応していた
「どうする?」
マキルに聞く
一応、私達の立場でも介入して
手伝う事をしても問題にはならない
「暴れてるがノーマルだ、任せよう」
「了解」
手伝う事は出来るけど後で手柄がどっちだ、と揉める事が良くある話で
大丈夫なら任せた方が良いのは 私も知っていた、 離れようと目を離した時
「ヤバイぞ!あいつシャドーだ!逃げろ!」
誰かが叫び振り返ると
先ほどまでナイフを持って居た男が
シャドーに変わっていた
反射的にマキルの後ろに立ち
歌を歌う準備をする
「マカナ!」
マキルの声が響く
私を見たマキルは安心したように
少し笑みをこぼしシャドーに向き直る
「警官は下がってろ!」
シャドーに変わった際に拘束しようと近づいてた警官2人が吹き飛ばされて
体が グチャグチャになり
残りの1人だけが無事だった
「君こそ下がれ!危険だ!」
警官なら知ってるはずだ
シャドーに一般兵器が効かない事を
それでも人々の安全を優先するなんて
今の時代では珍しいタイプの人だ
「俺はウォーカーだ!」
マキルがウォーカーだと伝えると
安心したのか下がって行った
これでマキルも気にせず戦える
歌を歌いましょう
愛する貴方の力になるように
息を深く吸う
そして口でも喉でも無く
心から言葉を紡ぎ、声の祈りへと
シャドーが周りから人が居なくなり
私達にターゲットを変えた
でも大丈夫
貴方なら守ってくれると知っているから
マキルが攻撃を防ぎ
体制を崩したシャドーに一撃
戦いが終わった事を確認して
歌うのをやめる
私とマキルはシャドーになった男と
死んでしまった警官2人の前に立ち
目を瞑る
「今まで お疲れ様でした、これからの旅路が良きものに なりますように…」
言う決まりなんて無くて
私が勝手にしてる事だけど…
祈らずには居られない
こんな苦しい世の中で今まで耐え
頑張って生きて来たのだから
今までの頑張りと、これからの幸せぐらい
祈っても良いと少なくとも私は思うから…
この思いをマキルに話した事は無いけど
いつからかマキルも横で
黙祷をしてくれるようになった
ありがとう
さぁ今日は始まったばかり
こんな世界でも一緒だから向き合える
ウォーカーには色な役割がある
以下、基本的な例
【アタッカー】
シャドーと近接戦闘で 鎮圧を目的とする
それぞれが近接戦闘に向いた能力があり
能力の種類は千差万別とも言われている
【サポーター】
基本的にアタッカーの後ろで備え
自身の能力でアタッカーを補助する
能力と補助の種類は千差万別で
アタッカーの身体能力を上げ
攻撃力や防御力を 上げる能力が多い
【トラッカー】
シャドーの目に見えない痕跡を見つけ
気配を消しながら後を追う事に
優れた能力を持つ
奇襲攻撃に向いた能力を持つ者も居て
アタッカーと共に接近戦する場合もある
【ヒーラー】
回復能力を持ち基本的には会社内で
戦闘から戻ってきた者の治療をする
状況次第では現地に行き
治療行為をするが無防備になる為
危険がともなう