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シフォンケーキのつくりかた
まずは、台所をピカピカにします。
ふわふわな生地に、澱んだ空気を吸い込ませないように。
使う器具が全て揃ってるのを確認しましょう。水と油汚れが残っていないかも慎重に。
途中で、あれがないこれがないとなると、何かとややこしいので…。
砂糖70gを用意します。
砂糖はできたら、粗製糖がおすすめ。
黒糖に近い香りが、焼き上がりにほんのり紅茶のような匂いを漂わせるのです。ふしぎ。
次に、卵を4つ、静かにボウルに割ります。
全て割り終わったあと、計量スプーンの大さじで卵黄だけ、壊さないように、ぽて…とボウルに着陸させて。
(卵白の方は、冷凍庫に)
砂糖のボウルから、大さじ2程度を取り、泡立て器で混ぜます。じゃりじゃりする感覚が無くなるまで丁寧に。
ある程度混ざったなと思ったら、油を25g注ぎます。
マヨネーズのように乳化させるまでぐるぐると混ぜたら、次は牛乳を50cc入れましょう。
この時、30cc計れる計量スプーンがあると便利。中にメモリが入っているものもあるんです。
薄力粉を入れる時、ふるうのが面倒なときは…ボウルに引っ掛けられるタイプの細かいザルを用意します。
卵黄のボウルにかけ、測りに乗せます。
その状態で、薄力粉を70gザルに落とし、ふるって入れるとボウルがひとつ節約できるんです!
ぐるぐる泡立て器で混ぜると、ホットケーキの生地くらいの硬さになります。
ここまでが、卵黄生地の作り方です。
⭐︎この辺りでオーブンを170度に予熱し始める。
次は、メレンゲを作ります。
冷凍庫で冷やした卵白に、ほんの少しだけお塩を摘んで入れます。
そうすると、メレンゲが綺麗に仕上がるそうな…。
ハンドミキサーの高速で全体を混ぜ、泡ハンドソープの3歩手前くらいの硬さで、ボウルに残った砂糖を半分入れます。
全体に混ざったら、残りの砂糖を全て入れ、あとは楽しいメレンゲ作りの時間。
ミキサーの軌道がリボンのように、表面がツヤツヤにしっとり滑らかになってきたら頃合いです。
いよいよ、卵黄生地とメレンゲを混ぜていきます。
泡立て器で、さっくりメレンゲを取り、卵黄生地に混ぜながら入れ、馴染ませていきます。メレンゲの半分程度を同じ要領でどんどん入れていきます。
しっかり混ぜたら、メレンゲだけのボウルに
、その混ぜた生地を勇気を出して注ぎましょう。ここからはゴムベラに持ち変え、すばやく全体を混ぜていきます。
下からすくうように、メレンゲの塊がなくなるまでしっかりと。
全体が混ざったら、シフォンケーキの型に生地を注ぎます。
自分ができる範囲での最大の高さから注いでください。つるつる〜と注ぎ終わったら、トントンと底面を打ち付けて空気を抜く。
その後は、お箸などでぐるぐると小さな弧を描きながら、型を3周ほどいったりきたりしてみて。
中に大きな空洞が出来るのを防いでくれます。
あとは、170度に予熱したオーブンで30分、静かに待ちましょう。
あ、途中15分ごろでいったん中身を確認し、90度回転させるとムラがなく焼き上がるそうですよ。
さあ、美味しいシフォンケーキの完成です。
ここまで読んで頂いて、ふわふわで温かいシフォンケーキを想像して見て欲しいのです。
その時に、誰かの顔が浮かんで来たら…
コメント
2件
シフォンケーキの作り方をここまで魅力的に表現出来るのは本当に凄いです…分かりやすい作り方の中に、可愛らしさとお話としての体裁を整える塩梅が素敵でした。 読み進めていると、可愛らしいイラストまで頭に浮かんでくるようです。 レシピの続きが気になったのは人生で初めてでした。素敵なお話をありがとうございます。応援しています。