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ワンクッション
キャラ崩壊、口調迷子、捏造注意
それでもいいかたはどうぞ
〇〇「」
小柳ロウ『』
『ついて行ってみるか?』
「へ…」
『なに、』
初めて、拒否権なるものをもらって少しびっくりした
村ではそんなのなかったし
「いえ…」
「いいんですか?」
「俺一応護送対象でしたよね?」
『俺が一緒なら別にいいだろ』
確かに、それはある
「…じゃあ行ってみたいです」
『ん』
そういうと、小柳さんはくるりと後ろを向いて先ほど俺の体の上に羽織られていた羽織を拾った
「それ、小柳さんのやつだったんですか?」
『そうだけど…なに』
「いえ、今朝無意識のうちに布団代わりにしてしまって、ごめんなさい」
『いや、それ俺がかけたやつだから』
「あ、そう、なんですねありがとうございます」
『ん、とりあえずいくぞ』
「はい」
ザクザクと落ち葉を踏んでオトモさんに着いていく
聞こえるのは俺の足音だけ
オトモさんは何故か足音しないし
小柳さんもしない
同じ道を歩いてるはずなんだけどな
そういえばだけど、何故かオトモさんが歩いている道に見覚えがあった
そこから少し歩いたところ、謎の石碑が置いてある場所でオトモさんは止まった
『どうした?』
オトモさんはなーんなーんと鳴いているが俺には微塵もわからない
すると
『…なるほどな』
『お前、この場所見覚えあるか?』
「え…?」
きょろきょろと辺りを見回す
あれ、あの日
きっと数日前、モブ1さんを殺したあの日
怪我をしながら走った場所によく似ている
俺がしばらく辺りを見回していると
スンッと小柳さんが辺りの匂いを嗅いでいる音が聞こえた
吸ってから数秒後、俺の右あたりまで来て、急にしゃがんだ
「どうしたんですか?」
すると血液が数滴ついた落ち葉をひろって
『お前…さ、この村から逃げた時血まみれだったよな』
「はい」
『俺、お前を手当した後一回この辺りまで来たんだよ』
『お前が垂らしていった血液の跡と匂いを辿って』
『そしたらここに着いたんだよ』
「はい」
『…俺が辿ってきた痕跡のほとんどが姿を消してる』
「へ?」
『木に付着してたお前の血液もな』
『全部』
「…。」
『お前がいた村ってさ、地図上から消えてたりする?』
「消えてますね」
『なるほどな』
「…?」
『んや、なんでもない』
『とりあえず、俺の家まで行く』
『さっきの場所戻るぞ』
「はい」
『んじゃ、今からワープするから掴まれ』
「はい」
そう言って小柳さんはボソボソと何か術を呟いた
その瞬間目を開けたら、先ほど言っていた家とに着いていた
『あー、やっとついた』
「あの、ここは…?」
『俺の家』
「なる、ほど」
小柳視点
さて、このガキをどうするか
ヒーロー協会に送り届けるか
いや、でも村のやつがかぎつけてきたら俺らが処理することになる
証拠が消えてたってことはもう〇〇が外に出てるのは気づいてるだろう
人やものが結界の外に出るってことは村の存在証明と同じようなものだから多分、〇〇がいると分かれば回収に来て、おそらく戦闘になる
それだけはなんとしてでも避けたい
面倒ごとに絡まれたくない
『…お前はこの先どうすんの?』
「…俺は外のこと何も知らないですし」
「死んだ方がいいのかもしれませんね」
『…は、?』
いやもっとあるだろ、誰かに育ててほしいとか
いや、こいつにはねぇのか
何も知らないから
死ぬこと以外知らないから
『じゃあさ、俺が里親探してやる、見つからなかったら死ねばいい。だから一ヶ月の間一緒に住まねぇ?』
〇〇視点
『一ヶ月の間一緒に住まねぇ?』
初めて言われた
里親って言葉は多分代理の親かなんかだと思う
そんなのはどうでもいい
小柳さんは一ヶ月の間俺に居場所をくれるって言ってくれた
嬉しかった
「…いいんですか?」
『…いいけど』
「じゃあ、お願いします」
『ん』
『とりあえず、色々説明するけど』
『俺は、小柳ロウで、一応白狼、んで職業はヒーローと…暗殺組織のドンをしてる』
「ドン…ボスですか」
なるほど、だから森の中で足音がしなかったわけだ
『そ、んでこいつは俺のオトモ』
「なるほど」
「…俺は〇〇です」
「半人半妖で、術は使えるかどうかあやふやです」
『ん』
『俺、仕事上何日か家開けることあるから、そん時は適当になんか食っといて』
「わかりました」
『んじゃ、俺は寝る…』
ゴポッと音がして腹部から血が出てきた
「おぇ…ッ」
『は…』
「すみません、血が出ちゃいました」
「ほっといたら治るので拭くものだけくださ…」
拭くものだけください、そういう前に小柳さんは回復術式を俺にまたかけていた
「え、そこまでしなくても、治りますよ」
『うるさい、お前半分人間ってこと忘れてんじゃねーの、血流しすぎたら死ぬぞ』
「…確かに、俺半分人間でした」
『ん、とりあえず術かけ終わった』
「ありがとうございます」
『とりあえず服汚れてるから…ってかこの服捨てていい?汚れまくってるし』
「あ、はい」
『俺が後で服持ってくるから、とりあえず今から風呂入ってこい』
『村では風呂じゃなくても体を水かなんかで流したことくらいはあるだろ』
「はい」
俺が半人半妖とバレるまでは普通に生活していた、からぎりぎり常識とかそういうのはわかる
「行ってきます」
『ん』
なーんとオトモさんが鳴いた
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