嘔吐表現あり。
医療には詳しくありません。
彰人くんが病んでます。
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もうなにもかもが嫌になった。
「…しにたい」
ぼっー っと一点を見つめながら
脳内に しにたい が呪文のように浮かぶ。
制服で裸足のままで外に出た
子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。
「いいな、ぁ……」
そんな声は騒ぎ声にかき消されてしまった
風が身体に刺し 無駄に寒い。
次第に溢れる涙は 頬を伝った。
ここから飛び降りるなんて勇気はなく
脚だけが生きてる様に 家へ帰る。
ふと思い出した オーバードーズ。
棚に入ってあった 睡眠薬を全て飲み込む
「ははっ、……ッ」
罪悪感と気持ち悪さで 布団へ潜る
胃がムカムカして気持ちが悪い。
「ぉ”え、ッ、……」
口元や指先が痙攣し始めた。
意識が朦朧とする中 悪夢の中へ入った
「彰人、起きて」
姉貴の声で 晩御飯の時目が覚めた
身体の震えは重くなっていた。
「ちょっとあんた大丈夫、?」
身体がよろけ 脚に力が入らない。
早く立ち上がらないと
そう思った時 またもや意識が遠のいた
「彰人、!?」
「お目覚めですか」
次に目が覚めたのは 集中治療室だった。
どうやらおれは救急搬送されたらしい
何故かよく分からないけど 涙が出る
母と医師が話すところを横に
ただ真っ白な天井を見つめながら泣く
「彰人くん、腰の所と腕に針を刺すけど
少し我慢しててね」
ズボンとパンツを脱がされ そう言われる
すると 腰に違和感を感じ始めた。
それからは早かった。
精神科病棟で管理されることになり
身体を拘束され 点滴を刺された。
五日経った頃 退院の時が来た。
「彰人くん針を抜くよ」
そう言われ ぼー っとしていると
腰に人生最大の激痛が走った。
「ぃ”たいッ、!」
看護師に抑えられながらも 作業は終わった
医師から見せられた針は物凄く長く
太くて鳥肌が立つ程であった。
親に止められながらも 無理やり家を出た
「彰人、?」
嗚呼、見たかったその姿
彼は涙目になりながらおれを強く抱き締め
ただずっとずっと無言だった。
数分経った頃 彼は顔を上げた。
「よかったッ、……ほんとうにっ、」
おれがやってしまったことは
こういうことだったんだな。
勢いで書いたから没作