テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「摩理之介?関係あるって何が?」
さもくんが、困惑したような顔をしようとしながら首をひねっている。
……………分かっちゃうよ。それが嘘ってことぐらい。だって……一応私だって…さもくんの彼女……なんだもん。きっと、多分。私はそう思ってる。
「………さもくん。私はさもくんの嘘の言葉なんて聞きたくない。本当の事を教えて欲しい」
私はさもくんの瞳をじっと見ながらお願いする。
ずっとさもくんの瞳を見ていたら、さもくんは他の場所に視線をさまよわせた。
「………やっぱ、関係あるでしょ……」
私は、眉をひそめながら、言う。
さもくんがしっかり目を見てくれないことなんて、私たちの関係がすれ違ってる時ぐらいしかなかった。
だから、これは……。やっぱり私に隠し事をしてると思う。私たちの意見がすれ違ってるーーってことで良いはずだしっ。
「さもくん…私、嫌だよ。さもくんに秘密を………嘘をつかれたままお付き合いするなんてっ」
…………本心、ではないけど…。
ここまで言わないと、多分、教えてくれない思うんだ。
別に、さもくんが秘密を教えてくれないままお付き合いすることぐらい、容易い御用だ。
でも………これだけは教えて欲しい。そうじゃなきゃ、さもくんに顔向けできるきがしない。
私は、摩理之介君の事はしっかり違うって言えてからしっかり、さもくんに向き合いたい。
だから…………さもくん、教えて欲しい。
「…………ななっし〜」
さもくんは私の目を少しだけ見ながら、つぶやいた。
「これは………どうしても言いたくない」
さもくんの瞳が悲しげに、苦しげになったような気がした。
……っ………
さもくんが、太陽のようにいつも笑ってる彼が、そんな顔をするぐらい、摩理之介君との関係は何か、恐ろしいものなの?
私に伝えられない秘密を、さもくんと摩理之介君は持ってるってこと?
「さもくん………っ、いいよ、全てを教えてくれていいからっ」
だから…………そんな顔、しないでよっ。
さもくんだけで、そんなに悩まないでよ!
私はそう、叫びたい。でも、今の私では言う資格はないかも知れない……って、心の奥底の私が思ってしまう。
摩理之介君の事は、整理したい。ちゃんと、分かりたい。
私は、さもくんが好きって言いたい。
だけど………そんな事を言える資格は私にはなくって。
私は、俯いて、拳をぎゅっと握る事しかできなかった。
二人で、黙って歩いていると、一つの影が私たちの前に現れた。
スラリと高い身長、揺れる髪の毛、綺麗に結ばれた三つ編み、私の大嫌いな髪の色(陽キャっぽいから)の金髪……。
「…えっ?」
私は思わず目を瞬かせた。
何回、目を閉じて明けてを繰り返しても同じ光景。
「さぁーもん、久しぶり。と、ななっし〜さん返事って、いつしてくれる?」
間違いない。この人は……
噂をしてた、、摩理之介くんだ。