テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
まっちゃです
私事ですが最近イギフラにハマりまして…
なので作っちゃいました(?)
政治的意図✘
イギフラ、フライギ
R18要素✘
それでも良ければどうぞ~!
「もうお前なんか知らねぇよッ!!!!!」
昨日の夜にフランスと喧嘩した
きっかけは本当に些細な事だった
どちらにも非はあった…と思う
私の脳内にこびりついているのは昨夜のフランスの怒号だけ
その前後の記憶はすっかりと抜け落ちてしまっている
「なんなんでしょうか…この気持ち」
フランスから発せられる鬱陶しい声が失われてしまった部屋には
規則的に進んでいる時計の針だけが響いている
「フランスと…仲直りしたい…?」
「いや…そんなわけ」
自分から無意識に発せられた言葉と脳内の考えは正反対だった
私は…フランスの事を鬱陶しく思っていたはずなのに
アイツが居ないと心に穴が空いたような…
そんな気持ちに陥ってしまう
「気分転換にカフェでも行きますか…」
嘘、だ
今の現状から目を背けたいだけだった
目を背けても意味がないことは分かってる
「はぁ…」
もう日常をかたどる一部となってしまった溜め息とともに家を出る
家を出なければ――あんなことにならなかったはずなのに
…もうどのぐらい歩いたのだろうか
足の感覚が無くなっても無心で歩き続ける
ずっと…
ずっとずっとずっとずっと…
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
「あれ…」
「どこに行くんでしたっけ?」
もう何でもいい
どこに行くのか、今どこに居るのか
「ぁれ…視界が…」
13
#アナログ絵多め
わかめ中毒莉奈@イラコン開催中
4,612
3,365
家を出るまでは視界はハッキリしていたはずだ
確か…
視界がだんだん暗くなっていく
体が打ち付けられる感覚がしたが反応するほどの余力はなかった
次に起きたのは小綺麗な部屋のベットの上だった
「ぅあ…?」
「なんでしょうか…この部屋」
「そもそも私はなにを?」
この部屋に来るまでの経緯を思い出す…が
「…思い出せない」
思い出した方がいいのは分かってる
分かってるけど
体がそれを拒んでる
「どうしましょう…」
「ひとまずこの部屋から出ないと…!」
ベットから降り周囲の様子を観察する
窓から外を覗くと見たことあるような景色が広がっていた
生憎、いつ見た景色なのかは思い出せないが
「窓から出ましょうか…?」
窓を開けようとしたが開けられない
外側からしか開けられない構造なのかも知れないが
そうだとしたら窓の意味を成してないと思う
「やっほ~!何してるの?」
「誰…って、え?」
「フラ、ンス…?なんでここに…!」
「他人の心配より先に自分の心配をしたらどう?」
「痛いでしょ?頭」
「ま、まぁ…そうですね」
「どうしたの?そんな弱気なのイギリスらしくないよ」
「え…?イギリスって言いましたか?今」
「うん。それがどうしたの?」
「いえ…何でもありません」
この時少しの違和感がイギリスの中で生まれた
(フラカスは私の事をイギリスとは言わない筈ですが)
(まぁ…深く考えなくていいですよね)
そもそも昨夜に喧嘩した相手と何故何食わぬ顔で会話できるのか
何故ここにイギリスが居ることを知っているのか
知りたいことは山ほどある
「貴方…なんでここに?」
「ん~…なんでだろ…」
「僕もよく分かんないや」
「そんなことよりさ、昨日なにしたか覚えてる?」
フランスの声色が明らかに冷たくなった
昨夜の事を思い返しているのだろうか
「ぇ…あ…」
「ほんっと馬鹿だよねぇ…」
「僕さ気づいたんだ」
「嫌いな相手とは無理に居なくていい」
「…ってさ」
「は…?どういう…ことですか?」
「はぁ?これだけ言って気づかないの?」
「嫌いなんだよねお前のこと」
「ッ…!」
「何今更衝撃を受けた顔してんの?」
「いえ…そんなことは」
「いいって強がりは」
分かってる..そんなことは
けどこの期に及んで心の何処かで期待してた
’’フランスとはずっと良い関係を築きたい’’
ないものねだりなのは知ってる
昔から犬猿の仲と言われていた2国が良い関係なんて築けるはずないと
「ねぇ何黙ってんの?」
「いくら嫌いな相手だからって無視は良くないよね?」
「ぇ….ぁ…」
(上手く言葉が出ない…いや、発声が出来ない)
「あ~あ…ショックで声が出ないんだ?」
「そうだよねぇ…ずっと’’ないものねだり’’してたんだもんねぇ」
「なッ!何故それを…!」
「図星かぁ…」
「ねぇ今どんな気持ち?’’元’’世界覇権国さん♪」
完全にもてあそんでいる声だった
「なんでここに居るか…だっけ?」
「…最後の挨拶だよ」
「え?最後の…挨拶?」
「そ、僕とイギリスが最後に交わす言葉ってことさ」
「なんで…最後…?」
「だって…」
「今日で終わりだもん僕の国」
「は…?それって…!」
「’’国家死滅’’…ってことだね」
フランスの声には深い悲しみと後悔が混ざっていた
「なんでッ!なんでフランスがッ!?」
「イギリス…」
分かった。やっと理解した。
フランスの急なイギリス呼びには情が移らないよう配慮してくれた結果だと
昨夜、普段なら怒らないような話でフランスが怒り始めたのもそれが原因だと思う
「何泣いてんの?」
「僕は…ッお前の…ッ事が…!」
フラカス…いや、フランスはその続きを口にしなかった
口にできるほど精神が安定していなかったのかもしれないが
「フランス…あの、さ」
「貴方は私の事を嫌っているかもしれませんが…」
「私は貴方の事が大好きです」
「は…?な、なんでそんなこと急に…?」
フランスの目にはうっすらと涙が浮かんでいた
本人は気づいていないようだったが
「イギ…いや、ブリカスッ!」
「さっきのは嘘だよ…」
「僕も…大好きだよ」
「フラ…カス」
「気持ち悪い…ですよ」
「ブリカスも大概でしょ?」
「うるさい…です」
「…ねぇブリカス」
「僕達が一番最初に出会った時、覚えてる?」
「えぇ…勿論」
「あの時はさ若気の至り?的な感じで周りの国に迷惑かけてたよね」
「そうですね…笑」
「一番の被害者はドイツでしょうか…笑」
「僕とめっちゃバチバチしてたしねぇ…」
そこからどのくらい時間がたったのだろうか…
私とフラカスはずっと過去の思い出話に花を咲かせていた
「ぁ…そろそろだ…」
「ん?何か言いましたか?」
「もう…お別れの時間になっちゃった」
その瞬間フランスの体がパキパキと音を立てながら崩壊を始めた
「え…フラカスッ!?」
「ごめんね….ブリカス…泣」
「もっと…ッ一緒に居たかったなぁ…泣」
「やめてッ!おいていかないでッ!」
「ブリカス…ッ!」
フランスは手を差し出してきた
「最期ぐらい…さ?」
「これが最期だと認めたくありませんが…」
私は迷いなくフランスの手を取った
「来世ではさ…ずっと良い関係を築きたいね」
「当たり前です…ッ」
もうフランスの体はほとんど消滅していた
「フラカス…ッ!」
「ブリカス….ッ」
「「いつまでも愛してる」」
そう言ってフランスは完全に私の前から姿を消した
数日後…
私は家でニュースを見ていた
「続いてのニュースです…」
「数日前に世界有数の芸術大国であるフランス共和国が国家死滅したことが分かりました」
「現地に居るメディアによりますと―――――」
「フラカス…」
「私は貴方のいない世界で希望を持てるでしょうか?」
「ってそんなこと言ったらフラカスに怒られますね…」
「貴方がやった行いは全て後世に伝えますよ」
「いいことも悪いことも….ね」
「フラカスの分まで長く生きてあの世で沢山話してあげますよ」
「だから…」
「Rest in peace, my de」
私はフラカスのベレー帽を手に取り、そっと抱きしめた
スクロールお疲れ様です🙌
本作はイギフラ、フライギにハマった私が何となくで書いたものでしたが…いかがでしたか?
普段はチャットノベルで作っていますが
たまーにこういった短編みたいなものを出すかもしれません👀
「このCPをこういうシチュで見てみたい!」などあれば気軽に教えてください
🔞系は只今練習中なのでお答え出来ませんが地雷は無いので作品が出来次第投稿します…!
それではまた何処かで…
2026年8月2日 まっちゃ
コメント
1件
「いつまでも愛してる」が胸に刺さりました…。喧嘩から始まる別れの構図が、国家同士の重みと切なさを引き立てていて、特にフランスの崩壊シーンとイギリスのベレー帽を抱きしめるラスト、静かで余韻がすごかったです。短編ながら、二人の関係性がぎゅっと詰まっていて、読後感がじんわり残ります。まっちゃさんのイギフラ愛が伝わってきて、素敵な作品でした!