1限目
「步さん 寝ないで下さい」
ちょうど眠りにつこうとした時 先生は言った。
「寝ようとなんかしてないですよ ?!」
精一杯の嘘をつく。
(成績下がったらいよいよ 母さんに怒られる)
昨日は夜更かしをしてしまったため あまり寝れてない。
そもそも 1限目はバカ眠い!!
そして 得意教科の国語。
寝ても平気!!って 思ったけど…_。
私 1番前の席だァ ___。
──────────────────
授業終了後 呼び出しをくらった。
「どうして 私の授業で貴方はいつも寝るの ?」
この先生は あざとい。
首を傾げて 袖を掴んでくる。
「そんなの 先生がいちばんよく分かってるでしょ ?」
「昨日もあんなに あざとく言いよってきたくせに 笑」
先生は顔を赤く染めた。
「でも 私はしっかり起きてますよ」
「それはそうでしょうね
昨日の先生はあざとさ よりも
強引さが目立ってましたもん」
私が意地悪く笑ってみせると、先生はニヤリと笑う。
「私があざとい ? 貴女の方があざといわよ 笑」
(私があざといわけないでしょ)
「昨日はあんなに上目遣いで 涙を流していたのにね」
「なァ‘…..!!」
顔に熱が登る感触は まさに昨日と同じで。
「意地悪」
そう言うと
「ふふ 今日もあざとくさせてあげましょうか ?」
「できるもんならやってみな」
──────────────────
「 先生 好き 」
「あざとすぎですよ」
__ ℯꫛᎴ__