この作品はいかがでしたか?
441
この作品はいかがでしたか?
441
《注意喚起》
・亀桜だけど、全然出てこない
(見る人によっては梅桜、蘇桜に見えるかも)
・キャラ崩壊注意!
(蘇枋くんが特にやばい)
・文才無
・桜くん愛され
※誤字・脱字があった場合ご指摘してくださると幸いです。
※深夜にバッーと書いたものです。気軽にお読みください。
━━━━━━━━━━━━
獅子頭連との衝突に幕がおり、はや一ヶ月を過ぎようとしていた頃だった。我らが級長こと、桜遥がなんやらまだ操作もさほど出来ないスマホで一生懸命に文字を打っていた。そんな可愛い可愛い我らの級長は急に顔を赤らめたり、肩がビクッと跳ねたり、一体スマホで何を見ているのか。それを気になる者はクラスの【大好き我らが級長を守る隊】に入隊している人たちだ。何とか見ようと試みるも、後ろから見ようとするも避けられ、隙を見てスマホを覗こうとしてもまた避けられ、あるいは顔を真っ赤にしながら殴ってくる始末であった。
「なんとしてでも桜のスマホを覗いてやる!!!」
「ヒューかっけぇー!」
「いいぞいいぞ!!!」
放課後に開かれる【大好き我らが級長を守る隊】での会議は毎回のように同じ議題を議論し合い、最後に意気込みを入れ解散している。主に内容としては『桜遥の可愛いところ』『桜遥の最近あったこと』、そして今我らが気になっている『スマホをどうやったら覗ける』である。
「いやぁ、でも桜さん結構手強いですよ!俺でもダメでした」
「楡井でもダメかぁ」
楡井秋彦。彼は【大好き我らが級長を守る隊】を作ったこと、桜遥と親しいことを理由に副リーダーである。
「俺もダメだったなぁー、つげちゃんはどうだったの?」
「わしも無理やったで!」
そして桐生三輝と、柘浦大河もこの隊に入隊している。
親しい楡井もダメだったなら我らに希望は見えないと安西は呟いた。それを聞いた瞬間、集う者たちは一斉に声を荒らげる。
「安西っ!!諦めたらダメだろう!!」
「希望はまだあるぞ!!!」
「そうだそうだ!!」
「まだ楡井以上にも最強なお方がいるじゃないか!!!!」
「!!!そうだったな!!」
安西は納得したように頷き仲間にすまねぇと謝罪をした。みんなが声を荒らげ安西を囲む中、ガラッと扉の開く音がし、みんなの視線は扉へと向かった。扉の前に立つのは少し黒のかかった赤髪で耳にタッセルピアス、右目に眼帯を付けニッコリとした笑顔を顔に貼り付けた男。そして、【大好き我らが級長を守る隊】の中でも最も桜遥と親しいである者。
「みんなどうしたの?まだ会議中だった?」
そう。蘇枋隼飛である。
「そっか、それは手強いね!わかった、オレからも桜くんに聞いてみるよ!少しオレも気になってたんだよね、楽しそうにスマホの画面を見ながらニコニコニコニコと笑う桜くんがさ、可愛くって思わず連写だよ!けど、頑なに教えてくれないってなると気になっちゃうよね!」
蘇枋隼飛は桜遥への重い愛がすごく、桜を侮辱したり、傷をつけたりする者に対しては殺すという選択肢しかしない男である。この男の冷めた瞳で見下ろされるなんて、、あぁ、考えただけで身震いが、、、。
それほど、蘇枋隼飛は桜遥への想いが強すぎるのだ。
「…あ、そういえばぁー桜ちゃんがさぁ、この前にね、獅子頭連との境目にあるトンネルあるでしょ?あそこ通って行ったの見たんだよねー」
桐生からの爆弾発言によりみんなが固まる。そんな中、口を開いたのやはりこの男。
「…なにかこれは桜くんがオレたちにスマホを見せないことに繋がってるんじゃないかな?」
「え、じゃあっ、蘇枋さん!桜さんは獅子頭連の皆さんと俺たちに秘密で何かしてるって事っすか?!?!」
「うん、そうなるね」
獅子頭連と何かしていると疑惑が出たことにより、またいっそう桜遥のスマホが気になる。獅子頭連でよく桜遥と関わってたヤツ、、、。
「あれ、副頭取の誰だっけ?」
「十亀条さんですかね、、?」
秘のメモを手に取り楡井が応える。
「そう、そういつと桜が戦ったんだよな?」
「はい、そうっすけど、、って、もしかして…」
楡井が何かに気づきハッとした顔をする。それに蘇枋も気づき始めた。
「あー、、、、あー、、、…だいたい何か分かっちゃったかも…あー、、、」
ずっとあーとかうーとか蘇枋はずっと何かを言っている。
「……オレ、、かくにんしてくる…」
そう言った我らのリーダーは桜遥の元へと向かっていった。
「……え、、もしかして、、、え、???」
そして、我らは今混乱に陥っていた。
「だぁーもうっ!!!くっつくな!!」
「いやぁー、桜がつい可愛いからさぁー」
ツンツンと桜の頬を指でつつく梅宮。それをまたやめろと真っ赤な顔で止めようとする桜。そんな中、蘇枋は桜の名前を呼び梅宮さんに挨拶をしてから空き教室へと向かっていく。
「な、なぁ、蘇枋…」
「ん?なに?」
桜に名前を呼ばれた蘇枋は後ろでずっと着いてきている桜の方に体を向かせるため振り返る。
「いや、、今からどこ向かうのか、教えて…ほしい」
桜は少し恥ずかしいのか顔を赤らめながらそっぽを向き口を尖らせている、その姿は蘇枋の脳内では処理しきれず(可愛すぎのあまりで)寸前でショートしかけるが、何とか持ち堪えた。
「最近さ、桜くんスマホを見てニコニコしてるでしょ?」
「は、はぁっ?!してねぇよ!!」
「してるよ、前までなんかスマホなんていらないとか言ってたのに今はずっとスマホ見てるんだよ桜くんは」
「……」
「何か楽しいことでもあるの?」
桜はずっと下を向いて黙っている。
「……お、俺…あの、、、っ…と、、とがめ…と、つ、つつ、付き合ってっ…あ、、、えぇと…」
オドオドしながら、そして恥ずかしそうに喋る桜。それに対して蘇枋隼飛という男は…
え、待って???ずっと黙ってるって思ってやっと口開いたなと思えば、、ん????付き合う、、?つきあう、あ、え?ツキアウッテなんだっけ、、、????
彼の脳内は混乱状態であった。
「す、すお…この、こと内緒に、しててくれないか…」
「ア、ウン…ワカッテル」
じゃあ、と桜遥は走り出し彼の姿は見えなくなった。
「…………え、?」
まだ戸惑いを隠せない蘇枋である。
ガラッと扉が開く。その先には蘇枋隼飛。
みんなが待ち望んでいたスマホの中身を!!さぁ、早く、早く教えてくれ!!そして獅子頭連とも関わってるか、、教えてくれ!!!
「ぁ、、、え、?…あ、さ、桜くんに聞いてきたよ」
ん、???我らのリーダー蘇枋隼飛の様子がおかしいぞ。いつも余裕をかまし、人をおちょくりまわすやつなのに。
皆がゴクリと息を飲む。
「スマホをずっと見てた原因は、獅子頭連の副頭取、十亀条さんとお付き合い、、ツキアウッテナニ?…んん”っ、失礼。えぇと、お付き合いをしているらしく、その恋人との連絡が楽しい以上!!!!!」
はぁはぁっと、息を切らしながら喋り終わった蘇枋はそのまま倒れた。尊死、ではなくショック死であろう。事実を聞かされたみんなも蘇枋と同じように次々と倒れていった。
「…うぉ、なんだこれ」
空が暗くなり始めた頃、空き教室の戸締りのために見回りをしていた二年級長の梶蓮。一つの教室だけ明かりがついている。さすがにつけっぱなしは良くないので、消しに行ったは行ったのだが、その教室の中で一年生が大量に倒れていたの見つけた。
「……死んでねぇよな、、?」
生きてるか確認をするためすぐ側で倒れている一年の頬を思っいきりつねり始めた。
その一年生があまりの痛さに飛び起きる一秒前。
【大好き我らが級長を守る隊】が我らの愛する級長に恋人ができたなんて。あまりのショックに寝込む人もいた。蘇枋もその一人である。
「桜くんに、、桜くんに恋人なんて、、、ピュアな桜くんが……」
とずっと呟いているのである。
そして、桜遥は十亀条と付き合っていることを蘇枋隼飛にしか喋っていない。しかも内緒にしろなんて、可愛い可愛い桜くんの意思を尊重し、我らは知らないふりをしている。
しかも、会議の際、風鈴高の門の前で十亀条の姿を目撃したと言うやつが増えてきた。桜遥は隠そうと思っても、十亀条は周りに言いふらそうとしている。まぁそれに我らの可愛い級長は気づいていないが。
別に我らの級長が選んだ恋人さんなんて、目にもない。ただ、我らの可愛い可愛い級長が幸せで、笑っていてくれるだけで我らの存在意義が生まれるのである。
「桜くんはピュアなの…絶対に…恋人なんて、、、」
「蘇枋さん、そろそろ現実見ましょ?」
「にれちゃん、怖いよ」
【END(?)】
桜くんが愛されまくってるって最高だね👍
桜くん愛されと同時に進行していこうと思います!!
3,372文字、お疲れ様でーす!!
もしかしたらこの続編あるかも、、??
コメント
5件
梶さんスゲェ〜場面に入ってきたなw ネタか…え〜とね、なんか知らない人が桜くんに話しかけてて、級長大好き組が…ピーピーするとか? あと桜大好き組に入れて欲しいキャラがいて、梶さん、杉さんとかも入れて欲しいですね。(無理なら大丈夫です
なにかネタない?