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犬吠埼に着いた俺らは、早速、霧笛舎を眺めていた。
「へぇー。こんなのが野島崎にも付いていたんだー。」
霧笛舎を見たあと、俺は、犬吠埼に話しかけた。
「おい、犬吠埼。羽根田の事で聞きたいことがあってな。」
「なんだ、剱埼。おっ観音埼もいるじゃねぇか。」
俺より先に観音埼に気づいている。なんでだ。まぁ其れは置いといて、犬吠埼は、観音埼の質問に答えていた。
「犬吠埼の犬の耳って取れるの?」
「あ〜、これか?これはなぁ取れないだよ。」
実際は、取れるはずなのに観音埼に嘘を吐いていた。観音埼との話が終わると俺に話しかけてきた。
「そういえば、最初に言ってた事もう1回言ってくれないか?」
少しめんどくさいと思ったが一応言っておいた。
「だから、観音埼が羽根田の事について聞きたいんだよ。」
「そんなことか。羽根田は、俺にも分からん。神子元島に聞いてみれば分かるかもしれないが。」
犬吠埼から話を聞き終わった俺らは、次の目的地に向かいながら話していた。
「犬吠埼も分からないって千葉の2人ってなーんにも役に立たない。」
「まぁ俺も懲り懲りしてるしさ、神子元島の元に行くぞ。」