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“初めてお会いしたのに、あの時何故か胸が高鳴った”《私はローゼ・グレース。私はとある目的の為に男装して入学した。彼と出会ったのは私がサイエンス部として活動してる時だった…》
〜植物園〜
ローゼ(薔薇の手入れをしてる)「…ふぅ…(手を止めた)ん?確かあれは…」(目の先にはリドルとトレイが話してる)
リドル「?」(振り向いた)
ローゼ「⁈こ、こ、こ、こんにちは!!」(勢いよくお辞儀した)
リドル「ああ、こんにちは」
ローゼ「あの、えっと、失礼します!」(その場を離れた)
リドル「あ…」
ローゼ(ま、またやっちゃった〜!)
《私は昔から自分が嫌いだ。人見知りだし、姉には劣るし、薔薇の事になると長話をしてしまう。だから、人との関係は避けていた。だけど…》
ー次の日ー
〜植物園〜
ローゼ「な、なんで…」
トレイ「やぁ、ローゼ」
リドル「昨日ぶりだね、ローゼ」
ローゼ「!名前…」
リドル「トレイから聞いたんだ」
ローゼ「…そう、ですか。…それよりトレイ先輩、僕に部活の件で用事があったのでは?」
トレイ「ああ。あれは嘘だ」
ローゼ「はい?」
トレイ「リドルがお前と話してみたいと言ってな。だから、俺から声を掛けてここへ来させたんだ」
ローゼ「⁈」
リドル「すまなかったね。あの時、君は逃げるようにどこか行ってしまった。だから、僕がトレイに頼んだんだ。どうか、トレイを怒らないでおくれ」
ローゼ「…分かりました。話とは?」
リドル「君は確か薔薇の研究をしているんだよね?」
ローゼ「ええ。それが何か?」
リドル「君のその薔薇の研究や薔薇の事を聞かせて欲しいんだ。君が作るローズティーを飲みながら」
ローゼ「!どうしてローズティーの事も」
リドル「トレイが自慢してたんだ。君の作るローズティーはとても美味しいって。僕も是非飲んでみたいと思って」
ローゼ「…分かりました。すぐ準備します」
ローゼは準備し、ローズティーとバラのミルフィーユを出した
リドル「これは?」
ローゼ「薔薇の花びらを使ったミルフィーユです。あ、食用なので安心してください」
リドル「そうかい(ミルフィーユを食べた)…ん!美味しい…。とても美味しいよ、このミルフィーユ」
ローゼ「!本当ですか?」
リドル「ああ。(ローズティーを飲んだ)…うん。このローズティーもとても美味しいよ」
ローゼ「!…それは良かったです」
《私はこの時からリドルさんと話すようになった。最初は私の薔薇の研究などの薔薇の話を。そこから、勉強を教えて貰ったり、お茶会に誘ってくれたりしてくれた。そして明かされた。私にとってのリドルさんの正体が。それがとあるお茶会の時…》
〜ハーツラビュル寮 迷路と薔薇の庭〜
ローゼ「婚約者?」
リドル「ああ。まだ仮だけどね」
ローゼ「へぇ…。どんな人ですか?」
リドル「ん?彼女はとても礼儀作法などとてもしっかりしていてとても良い子だよ」
ローゼ「そうですか。…名前はなんと言うんですか?」
リドル「?ロザリオ・ミルキィローズと言う名前だよ」
ローゼ「ドクン…ドクン…」(ローゼの心臓の音)
リドル「ローゼ?どうしたんだい?」
ローゼ「いえ、なんでも…。あの、少し体調が良くないので今日は早めに上がります」
リドル「ああ。寮まで送るよ」
ローゼ「大丈夫なので」
リドル「そうかい?無理しないように」
ローゼ「はい…」(帰った)
〜ポムフィオーレ寮 ローゼの部屋〜
ローゼ「…(ベットに飛び込んだ)ハァ…まさかとは思ったけど、分かりたくなかったわ…」
《私が男装までして入学した理由…。それは初恋の人を見つける為。それは約10年前のこと…》
{ローゼの回想}
ー10年前ー
〜ローゼのお屋敷 薔薇の庭園〜
子どもローゼ「…」(見た目は目にかかるほどの長い前髪でピンなどで留めてない。水色の瞳。薔薇のお世話をしている)
子どもリドル「…こんにちは」
子どもローゼ「ひゃっ⁈こ、こ、こ、こんにちは!」
子どもリドル「驚かせてごめんね。何をしていたの?」
子どもローゼ「ば、薔薇のお世話をしていました」
子どもリドル「んじゃあ、ここは君が全部育てたの?」
子どもローゼ「は、はい。全部ではありませんが…」
子どもリドル「凄いよ!」
子どもローゼ「え…?」
子どもリドル「こんな素敵で広い薔薇のお庭の薔薇を育てるのなんてとても凄いよ!」
子どもローゼ「!…ありがとうございます」
子どもリドル「君は薔薇が好きなの?」
子どもローゼ「はい!薔薇には色んな色があって、花言葉も素敵で、しかも花束の本数にも意味があって、それからそれから…あ!…も、もうしわけございません。喋り過ぎました」
子どもリドル「大丈夫だよ。本当に薔薇が好きなんだね」
子どもローゼ「はい!」
子どもリドル「どんな薔薇の色が好き?」
子どもローゼ「私は…ピンクの色が1番ですが、貴方の綺麗な赤色の髪のような薔薇も大好きです」
子どもリドル「!…僕も好きだよ。君の髪色のような素敵な薔薇も…(ローゼの前髪を少しあげた)
子どもローゼ「⁈」
子どもリドル「そして、君の空色のような綺麗な水色も」
子どもローゼ「⁈///」
{回想終了}
《あの時はとても嬉しかった。まるでこの世界で存在していない私を認めてくれたようで。そして、たとえお姉様と容姿が似ていても私だけ特別扱いされたような気がした。だけど…》
ローゼ「…ははっ、お姉様には勝てない、か…」
《初恋の人は見つけれたが、お姉様の婚約者じゃ無理だ。太刀打ちができない。男装してるから尚更だ。だから…》
“この気持ちには蓋をしよう…”
〜to be conteneu〜
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