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こんにちは〜
どぞ!
「半グレどもはあらゆる店や土地を持ってる!」
「どこにいるか謎だ!けど必ず見つける!」
「半グレどもが重要な糸口になる!」
「捜せ!」
真澄がそう言うと各チーム動き出す
「……ここでもないか」
「次は…」
月歌が街中で探していると
何かが爆発しているのが見えた
「……?」
「向かった方がいいかな…」
「連絡……」
そんな事を言いながらスマホを開くと無陀野から
タイミング良く電話がかかってきた
「もしもし」
「爆発してるのが見えたから連絡して向かおうと思ってたんだ」
〈そうか、ならちょうどいい〉
〈すぐ向かってくれ〉
〈四季達が向かってた場所なんだ〉
「ん、了解」
〈頼んだぞ〉
そうして電話を切り爆発場所へ向かう
「うわぁ……」
「これは……」
「中、入れるかな…」
「ふぅ……行くか…」
深呼吸をして中にはいる
入っていくと桃と四季の話し声が聞こえてくる
「桃……」
「やられたなぁ…」
「…私には気づいてない」
そう小さな声で呟いていると桃たちが出ていった
それを確認しそっと四季に近寄り声をかける
「……」
「…一ノ瀬くん」
「……」
「一ノ瀬くん!」
「…夜咲先輩」
「人が来るから1回戻るよ」
「……うん」
「屏風ヶ浦ちゃんは?」
「たぶん…外にいる」
「ん、わかった」
「行こうか」
「うん…」
明らかに暗い四季を連れて外に出る
外に居た帆稀と合流して無陀野に連絡をして
地下に戻りみんなと合流して四季の話を聞き
真澄が情報の確認をする
「半グレは全滅」
「練馬の桃は警戒を強化」
「これで俺らは完全に受け身状態だな」
「唯一の収穫は神門って桃とその上司の存在だな」
「さっき一ノ瀬から聞いた話だと」
「皇后崎をさらった桃はその神門って桃の上司だな」
「多分隊長で一連の放火もそいつの仕業だろう」
「恐らく放火の目的は最初から」
「神門って奴に誤解させるため」
「とにかく神門って桃とお前を意図的にぶつけたかったって感じか?」
「狡猾な奴だ、病院を放火するだけじゃなく」
「姉妹の家まで燃やすなんて」
「しかも全部一ノ瀬に疑惑が向くように計画されてる」
「とどめは凄惨な現場で出会わせて」
「一ノ瀬を極悪な鬼に仕立て上げた」
「おかげで向こうはやる気満々になったみてぇだな」
「となるとここもいつ攻められるかわかりませんね」
「あぁ、他の隊員は別アジトへ行ったろ?」
「俺らも移動しねぇとな」
「一ノ瀬お前ははめられたってことだ」
「知り合いが実は桃だったって話はなくもねぇ」
「つってもよくある話でもねぇけどな!はは!」
真澄は笑いながら四季にそう伝える
四季はそれに怒り真澄の胸ぐらを掴んだ
「ちょっと…」
「何が面白ぇんだよ!ヘラヘラしやがって!」
「俺は別に神門が桃だからショック受けてんじゃねぇ!」
「誤解して話も聞かずに一方的に殺意を向けられたことに腹がたってんだ!」
「なんで…話聞いてくれねぇんだ…」
「俺はあいつと戦いたくねぇのに…」
「それは……」
「戦いたくねぇけど話は聞いて欲しい?」
「馬鹿かお前」
「お前の話なんか誰も聞かねぇよ」
「なんでかわかるか?」
「お前が弱いからだ」
「弱い奴の話なんか聞いちゃくれねーんだよ」
「どーゆうことだよ…?」
四季がそう言うと
先程まで静かだった無陀野が口を開く
「四季、俺たち鬼はなんで桃と戦うかわかるか?」
「そりゃ桃が鬼を殺そうとしてくるからだろ…?」
「確かに鬼を絶滅させようとする桃に抵抗するためでもあるが」
「本質はそこじゃない」
「話し合いの席に座らせるためだ」
「鬼と桃双方が納得できるこの戦争の」
「”落とし所”を決めるための話し合いだ」
「このままいけば鬼も桃もただじゃすまない」
「殺し合いの末双方絶滅する可能性もある」
「けど厄介なのは」
「桃たちは自分たちが”正義”で」
「自分たちが”格上”だと思っていること」
「だからこそ戦って」
「武力を見せつけるんだ」
「このまま戦争を続けることが得策じゃないと」
「理解させる」
「その時はじめて戦争以外の決着の付け方を」
「決めるための話し合いの席が設けられる」
「わかるか?」
「戦わないと話し合いの席にすら座ってもらえない」
「弱いと話も聞いてもらえない」
「弱者の話を聞いてくれる程」
「世界は優しくできていない」
「どんな理由であれ」
「お前は誤解され殺意を向けられた」
「そうなったらもう今のままじゃ話は」
「聞いてもらえないだろうな」
「じゃあどうする声をかけ続けるか?」
「一度出した殺意を収めるのは簡単じゃない」
「戦わなければ殺されて終わりだ」
「極悪のレッテルを貼られたまま死ぬだけだ」
「嫌なら戦え!」
「耳を引っ張ってでも話を聞かせるんだ」
「戦わない奴の言葉は誰にも届かない」
「話し合いの席に座ってほしいなら」
「戦う覚悟を決めろ」
そう無陀野が言い終わると真澄が声を発する
「残ってる隊員はいねぇな!?」
「別アジトに行ったな!?」
「したら俺らも移動すんぞ!」