- ̗̀⚠︎ ̖́-
ご本人様とは一切関係ありません
微BL
桃青桃
桃 可哀想
死ネタ
「あぁ、また……。」
夢。生きている人間ならば必ず、一度は見るもの。幸せなものが多いけれど、稀に悪夢もある。俺もまた、その多くいる人間のひとりだから、見たことがある。
俺はよく悪夢を見ていた。でも、ここ最近は悪夢を見ない。なんでかは分からないけれど。
「会いたいな…まぁ、もう無駄な願いだけれど。」
まろ。ずっとずっとだいすきで、ずっとずっと一緒にいたいひと。この願いももう叶いっこないけど。
数週間前、まろは死んだ。ほんとに死んだのかはわかんないけど、いや、分かりたくないけど。この会えない空白期間が生きていると思い込もうとする俺の思考を、だんだんと塗り替え、蝕んでいく。
「もっと、寝ないと」
会いたいから。夢でなら会えるから。
「おやすみ、まろ。」
そしてまた、眠りについた。
「また、ちょうどいい時に。」
もっと、寝ないと。起きてちゃ会えないから。まろ、いつも待ってるからって言うから。すぐ行かないと。まろは寂しがるからなぁ。
そしてまた、眠りにつく。幸せな夢だか、悪夢だか分からぬ空想に溺れるために。
「おやすみ、まろ。」
これより下読まなくても可です(軽い解説)
青→他界済
桃→一日をほとんど寝て過ごす
桃が寝て過ごすのは怠惰なのではなく、愛する人に会いたいから。
待っているとありますが、本当に待っているのかは分かりません。
桃はこの、自身の言う”幸せな夢”に取り憑かれたままなのか。
とすると、これは悪夢とも読めます。
たとえ悪夢だとしても桃は永遠にこの幸せな夢という名の呪縛から解き放たれることはないでしょう。
ゆめのかたち 終
コメント
3件
きゃっきゃっ…うきゃ (良すぎて人間より前に 戻った模様) 夢って良いですねぇ…うん。 大好きです! ノベルご馳走様でした!! これからも応援します!!!!