第4話:「力の代償」
羽根の力を使うたびに、ティルリは疲れを見せる。彩音がむやみに力を使えば、精霊自身にも影響があるらしい。
ある夜、彩音が羽根を強く握ってくすぐり魔法を使おうとした瞬間、ペンダントがひび割れるようなひんやりした痛みが走る。ティルリが震えて「それ以上は無理」と訴える。
翌朝、彩音は結や蓮斗とのやり取りを思い返し、その責任の重さを痛感。くすぐり魔法で人を“操作”してしまうことへの恐れが芽生える。
その一方で、彩音の元に謎の人物・翡翠が近づく。翡翠は古い文献を持っていて、くすぐりの力に詳しい。彼女は彩音のペンダントに興味を持ち、「その力を使えば大きなことができる」と誘惑する。