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#創作
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敵側では、翔はこんなふうに恐れられていそうです。
⸻
敵の作戦会議。
隊長が地図を広げる。
「このルートなら突破できる。」
一人の兵士が顔を青くする。
「……その先。」
「別目翔がいます。」
部屋が静まり返る。
誰かが小さく呟く。
「蛇か……。」
別の隊員が首を振る。
「違う。」
「あれは蛇なんてもんじゃない。」
「悪魔だ。」
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新人兵士。
「そんなに強いんですか?」
古参兵が苦笑する。
「強いだけなら、まだいい。」
「一番厄介なのは頭だ。」
「こちらの癖を読む。」
「逃げ道を塞ぐ。」
「焦らせる。」
「気付いた頃には包囲されている。」
⸻
別の兵士が続ける。
「目が合うだけで分かる。」
「あいつは獲物を見つけた蛇の目をしてる。」
「冷たい。」
「静か。」
「なのに、一度狙われたら最後まで追ってくる。」
⸻
さらに別の古参兵。
「宣戦布告?」
「そんなもの……。」
苦笑する。
「毒蛇の尾を踏むようなものだ。」
「いや。」
「悪魔の機嫌を損ねるほうが近い。」
⸻
ある生還した敵兵は報告書にこう記した。
『別目翔との交戦は推奨しない。』
『視認された時点で、こちらの作戦は半ば読まれていると考えよ。』
『冷静さを失った者から崩される。』
⸻
一方、その頃の翔。
部下に書類を渡しながら穏やかに微笑む。
「この資料、確認お願い。」
「ありがとう。」
新人隊員。
「本当に優しい人だな……。」
古参隊員が小さく笑う。
「それが翔さんなんだ。」
「味方には驚くほど優しい。」
「でも敵から見れば――」
少し間を置いて言う。
「蛇であり、悪魔。」
「その二つの異名は、敵が勝手に付けたものなんだよ。」
コメント
1件
うわ、この対比が痺れますね。敵陣営での“蛇”“悪魔”という脅威の描写——「冷静さを失った者から崩される」っていう戦術の的確さが恐ろしいのに、同じ人物が味方には穏やかに微笑む。異名は敵が勝手に付けたもの、という一文でキャラの懐の深さが一気に際立ちました。構造としても「敵視点→味方視点」の流れが自然で、この21話だけで翔という人物の立体的な魅力が伝わってきます。面白かったです。