7年前。 組織。 加内。
「、、加内要、、組織主幹の遊馬翠だ、よろしく」「、、、、」「2年前、、怪物絡みの大きな事件があってな、、お前はどうやら記憶喪失のようだ、、」「、、、、」「どこまで覚えている、、」「、、何も、、何も、、覚えていません」俺はそう、遊馬さんに答えた。「、、そうか、、」
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僕が覚えていたのは生活に必要な言葉や習慣、、生活に支障はなかった、、「、、久しぶりだな、、加内」「あの、、あなたは、、」「ん、あ、あぁ、お前の団の幹部、鮎民麗華だ」そう彼女は手を俺に伸ばした。「、、加内要です、、お久しぶりです」「よしっ!!久しぶりに本部を見回すと良い、、気が済んだらまた此処に来い」「、、ハイ」
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「おっ!!お前が加内要か!!竹口三吾郎だ」「ハイっ、、こんにちは」「偉く久しぶりだな!!元気そうで良かった!!」「、、すみません、、何も覚えてなくて、、」「いいさ、、元気なら、、それで、、」そう笑ったのは今は亡き、竹口さんだった。
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組織中庭。
「、、綺麗な花だな、、」何て花なんだろ、、花、、花、、「、、あれ、、そういや、、花が好きな人いたっけ、、」
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鮎民団室。
「花??」「ハイ、、確か居ましたよね??花が好きな人、、僕の近くに、、」「、、誰だ、、」「花なら、、良く狂唖さんが、、」「き、狂唖??」「、、覚えているのか??」「、、いえ、、特には、、」「、、狂唖なら今休職中だ、、狂唖と成琴、、そしてお前が復帰できていない状況だったんだ、、」遊馬さんはそう俺に言った。「、、す、すみません、、迷惑掛けて」「いいや、、仕方ない事だ、、」
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次の日。
「久しぶり、、出張で居なかった、、酒井咲久だ、、よろしく」「、、お久しぶりです、、」「、、え〜っと、、詰まる事もあるかもしれないが、、頑張ってな、、応援してる、、」「ハイ!!ありがとうございます!!」
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数ヶ月後。
「お久ぁ〜!!鮎民激辛ラーメンあげる!!」「わぁ!!欲しかったやつですそれ!!」そう鮎民幹部はカップラーメンを受け取った。「、、、、」確か、、狂唖幹部、、だよな、、休職中だった割には元気そうにその人は現れた。「、、ヨオッ!!久しぶりえ〜っと、、」「加内要です」「、、そっか、、元気そうで良かった〜」「、、あの、、その子は、、まさかあの時の」そう狂唖さんの後ろに居たのは背丈が高い、男の子だった。「そうそう〜、墻音だよ〜、コイツ今日から組織に入んの」「ハイ!?」「え、、」「養成にもなってないのに急にっ、、!!」「安心しろって、その辺の2級より強いから!!」「、、へぇ、、」その男の子は組織に入って1ヶ月も経たないうちに組織1級になった。
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一年後。
「え??養成指導者??」「あぁ、、教官と言ってな、、狂唖1人だと大変そうだからお前にやって欲しい」そう遊馬さんは言った。「、、ハイ!!是非やらせてください!!」
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狂唖団室。
「へぇ〜加内が〜!!」「ハイ!!これから宜しくお願いします!!」「んじゃこれ覚えて」そう狂唖さんが俺に渡したのは分厚い資料だった。「え」「養成達のプロフィールと性格や成績、、後その他諸々、、」「、、コレ、、狂唖さんが作ったんですか、、」「教官になるならコレぐらいはしなきゃ、、養成はその辺の子供と違うんだから〜」「、、、、」その辺の、、子供とは違う、、「、、、、」そうか、、小さい頃からbloodや怪物を殺すよう鍛える子たちなんだ、、bloodに対する憎しみや、何か心の中悩みを抱えてる子が多いのか、、
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「、、、、」坂沼焚矢、、親族不明、、本人曰く捨て子でお金がないから入ったとの事、、「NGワードは特に無し、、か、、」白子類、、blood絡みの事件で両親が惨殺、、妹は謎の能魔にかかって、現在意識不明の状態で入院中、、「NGワードは、、惨殺、、」米林才子、、両親が自殺。恐らくbloodとして生きていくのが辛かったんだと考える。親戚に預けられも引きこもり癖が治らず親戚に養成になるよう言われた、、「NGワード、、お父さん、、お母さん、、この子達は皆んなbloodなんだ、、ん、、もう1人??」物宮廬、、親族不明、、専務に誘われ入ったとの事、、「NGワード、、無し、、ふぅ、、コレ、、あと何人だ、、」
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組織近くの公園。
「うわぁ、、疲れた、、」もうこんな時間、、早く帰って寝ないと、、「、、ん、、」あれは、、「、、遊馬主幹、、??」「、、??あぁ、加内、、偶然だな」「、、その、缶は、、」「ビールだ」「ハハ、、こんなところで呑んだ、、風邪吐きますよ??」「大丈夫だ、、お酒は体が温まるからな」「ハハッ、、あ、、今日は綺麗な星ですね!!」そう俺は空を見上げた。「、、そうだな、、」
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現在。 旅館。
「良い夜だな、、あの日以来か、、こんな星は、、」「、、遊馬さん、、僕、、記憶がなくなっても、、組織で働いてよかったと思います、、」「、、、、」「多分、、僕は記憶が戻っても組織で働きます、、」「、、そうか、、いつだろうな、お前の記憶が戻るのは、、」「ハハッ、、そう遠くなかったりして、、」俺はそう見上げていた首を下に下ろした。「でも、記憶が戻っても僕にとってあなたや、幹部のみんな、、養成は大切な存在です、、たくさんの時間一緒にいたいんです!!この先ずっと、、」「、、そうだな、、来年も、、再来年も、、みんなで居よう、、」「ハイ、、!!」
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