Takumi_『』
Ren_ 「」
※ 長文苦手な方はスキップ …
Day 2 ….
今日は2日目。
まだ変化は一つもないの。
眠い目を擦り、真っ先にリビングへ駆け寄る
「 あ、拓実ご飯作ってくれよるん !! 」
『 はい !
今日は珍しく蓮くん起きるの遅かったですね 』
「 え、そんな…… ほんとだ、 」
時計を見ると長い針は12を指し、短い針は10を指していた
「 そんな蓮起きるの遅かったけ…… 」
『 ん ~ いつも早く起きてご飯作ってくれてたんですけど… 』
「 そっか… 」
『 あ、蓮くん !! 』
「 ん? 」
『 僕今、オムレツ作ってるんですけど
めっちゃいい匂いしません !? 』
「 本当 !? 」
そう言われた通り、匂いを嗅ごうとしても
匂いは一切感じることが出来なかった。
「 あれ… 蓮、風邪引いとるんかな、 」
『 匂いわかんないんですか ? 』
「 うん… ごめんね、 」
『 大丈夫です ! 』
そうやって慰めるように笑う拓実の顔は
匂いを知って欲しかったような寂しい顔と
優しい顔であった _
風邪を引いたかと思い、体温計を手に取る
「 あれ、? 熱ないんだけど、 」
『 ガチっすか、、 まあ熱がないからって風邪じゃないって
事では無いですからね…… 』
「 確かにね、 」
『 とりあえずこれ食べたらゆっくりしててください
あとは俺に任せてください 』
「 え、拓実やってくれるん !? 」
『 全然やりますよ 笑
えまさか出来ないとでも ?笑 』
「 いや !!笑 そんなこと思っとらんよ笑 」
『 出来る男っすよ笑 』
「 そうだね笑 」
そう笑う拓実は楽しそうで
もうこの姿が後々見れないと考えると
また涙が溢れかえりそうな気持ちになった
「 はあ…… 」
時間が経つにつれ、体調が優れていくのが分かった
これも変化の1部だろうか。
そう思うと、匂いが分からなかったのも五感を失う
1つのことだと理解がすぐ出来た
「 嘘でしょ…… 」
衝撃が凄くて、僕はまた泣いてしまっていた
その泣き声が聞こえたのか、階段をバタバタと
上がってくる足音が直ぐに聞こえた
バタンッ !!
そう勢いよく扉開ける拓実は焦った顔でこちらを見つめてくる
『 蓮ッ… くんァっ…… どうしたんすか…… 』
そう不安そうな顔で問いかけてくる拓実は
僕を抱きしめてくれた
『 1人にしてごめんなさい 』
真剣な声で謝る拓実にすこしびっくりした
「 拓実っ !! 」
僕もつよく抱き返した
( 夜 )
『 蓮くん ~ !! 』
「 なーに! 」
『 夜ご飯っ !』
「 すご !? 」
『 でしょ ~ 笑
ほら!はやくたべてみてください! 』
「 やったね 笑
じゃ、いただきます !! 」
香りは分からないけれど、味はしっかり楽しもう。
そう考えていた。
「 ん… あれ、 」
『 ……? 』
拓実を見つめると不安そうな顔でこちらを見つめ返す
『 美味しくなかったですか、? 』
うるうるとした声で質問する拓実は泣きそうで。
「 あ、ううん !! めっちゃ美味しい !! 」
『 良かった、! 』
僕はすぐに理解が出来た。
遂に味覚も失ったと分かった
嗅覚、味覚もうふたつも失ってしまった
不安が一気に僕を襲いかかってきて怖かった
視覚、聴覚、触覚。
1番失ってはダメなものだと分かっている
でも後悔はしてないよ
拓実を救ったんだから。
拓実 、 大切に生きてね。
五感は残り三感となった2日目だった _
Next _ 3日目
♡,💬 たくさんよろしくお願いします 🙏🏻🥹
急にストーリーが進んでしまって申し訳ないです、、、
一応5日目まで ‘ 五感 ’ のストーリーは続きます 👍🏻
コメント
3件
やばい楽しみすぎる🫶