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レベル35、 An Empty Car Park
生存難易度、クラス2
レベル35は周囲が深い奈落で囲まれているため、注意が必要です。駐車場は非常に広く、内部は緑や青色の照明によってほのかに照らされています。
駐車場は屋上を含め6階まであることが確認されています。
奇妙なことに、レベル35は無限の広さに広がってはおらず、
駐車場の奥まで進むと外壁に当たります。
稀に、様々な種類の車両がここに停まっていることがあり、
それぞれの車に乗ると、その車種特有の様々な現象が起こります。
ですが、そのどれもいい現象とは言えません。
レベル35の脱出方法は簡単ですが、条件が噛み合わないことが非常に多いです。
もし、駐車場にたくさん車が停まっていたのなら、
むしろレベル35から脱出するために、急いで車の上に登るか、車の上を
出来るだけ速く走り抜け、そのまま階段からジャンプして飛び降りるかの
どちらかをすることがその時最も賢い行動であると言えるでしょう。
その他に、車の前後を通ると、車は突然動き始め、
あなたを轢き殺すまでずっと追いかけてきます。
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…こんな場所に来て、もう何日経っただろう。
またズキズキと痛みだした頭を抑えながら、そう考えた。
この厄介な頭痛は、ここに来てからさらに悪化していった。
ズキズキ。ズキズキ。ズキズキ。
鬱陶しいほどに痛むそれのせいで、正常な判断を欠いてしまいそうだ。
エレンに会うために、ずっとさまざまな空間を巡ってきた。
なのに、あなたには一度も会えていない。
私の帰るべき場所、それはあなた。あなたがいるから、私は何でもできた。
でも、どこにいるかも分からない。
アルミンとだって、会えていない。
唯一会えた人といえば、レベル1に滞在しているハンジさん。
彼は、この空間…Back roomsからの脱出方法を探すため、
レベル1に滞在し、現地の調査隊と協力して研究をしているらしい。
聞いたところによると、確実にここに落ちている人は…
モブリット副隊長、シスさん、アーベルさん、ニファさん、ケイジさん、
リーネさん、クリスタ、ベルトルト…
以上の人とは、レベル1で会ったらしい。
全員、すぐに次の階層へ行ってしまったそうだが…
私は、その中にエレンはいなかったか聞いた。
そして、無言で渡された通信機器…どうやら、トランシーバーというようだが。
“もしエレンに会ったら、これですぐに教えるよ。
あと君も、おかしな階層に着いたら遠慮なく私を頼ってくれ。
まあ、ここにおかしくない階層なんて…無いけどね”
そう言われたことを思い出し、私はいつものように通信を入れる。
どの階層でも、彼を頼ってきた。
きっと彼の助けが無ければ…私は、今頃死んでいただろう。
「…もしもしハンジさん、聞こえますか?」
『うん、バッチリだよ!まず、何が見えるか教えてもらってもいいかな?』
「はい…」
私はすぐに周りを見渡す。
「周囲が…暗い何かに囲まれています。広くて、照明が青くて…
あ、鉄の馬車があります」
『車、ね?そうか。きっとそこはレベル35だ。しかし、まずいね。
だが君ほどの身体能力があれば、あるいは…ミカサ、そこに扉があったりはしない?』
ハンジ分隊長の、何か含みがある物言いに困惑しながらも、
言われた通りに扉を探してみる。
すると、探さなくてもすぐ見つかるほどの場所に、複数の扉があった。
「ありましたハンジさん、どこに入れば」
『いや、その扉は入れない。とりあえず近づいて、その後は私の指示通りに』
またしても、言われた通りに扉に近づいた。
やはり、扉は開かないようだ。ドアノブをガチャガチャ鳴らしながら、そう考える。
その瞬間、後ろから轟音が聞こえた。
振り返ると、鉄の馬車…車が、一斉に私の方へ向かってくる。
速度は速い。流石の私でも、あれにぶつかられたら命はない。
「ハンジ分隊長…指示を」
『ああ、向かってくる車の上に、上手いこと乗っかってくれ。
そして上にある階段、そこに跳べば…出口だ!』
無理を言わないでほしい。そう思いながらも、私の身体は勝手に動いていた。
生きるため、ここから出るため、あなたに…会うため。
「うわああああああっ!!」
無我夢中で、車の大群へと走る。
そのまま私は、車の上に飛び乗る。
どうやったのかは、本当に混乱しながらだったから…覚えていない。
でも、不思議なことに身体はとても軽かった。
まるで、二対の翼が背中に生えたかのように。
階段まで跳んで、白い光に包まれる。
次に起きた時は、きっとまた次の階層。それでも…
「いつかあなたに、会えるなら」
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その出口がどこのレベルに繋がっているのか、
ハンジが調べた限り、データベースに記載は無い。
コメント
1件
読了したよ〜!!😭💕 ミカサ視点のバックルームズとか最高すぎるでしょ…!! 特に「二対の翼が背中に生えたかのように」って表現、進撃の立体機動思い出させてエモすぎて泣いた、、🕊️✨ 車の大群を飛び越えて白い光に包まれるシーン、めっちゃ映像浮かんだよ!! ハンジさんの頼りになる感じとミカサの「いつかあなたに会えるなら」が切なさマシマシで胸が痛い…次どうなるか気になりすぎる〜!!🔥 素敵な作品ありがとうございます!!
#デジタルイラスト
ゴンザレスドス衛門
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