階段近くなのに聞こえないということは男性が男性を殺害したのだろうか。
それとも女性が足音を消して?
だとしても無理じゃないか?
あの螺旋階段はカーペットを引いていてもとても音がなる。
今度は男の人が話し始める
「俺の部屋からは扉の開閉音が聞こえてきた。
あんな時間に部屋を出るなど人狼・狩人でなければ不可能だ。
だが俺の隣は犠牲者である吉田クン。
つまり人狼がその部屋へ足を踏み入れたということで間違いないだろう。」
この人は稲園春飛。
横が刈り上げてあり丸い眼鏡を書けている。
職業は漫画原作者と書いてあったな。
それっぽいイメージはある。
「うーんせやな、俺も部屋が吉田なんとか君の前やけど開閉音聞こえたわ。
人狼が入ってきたことに違いあらへんな。
階段の足跡がなかったというのがほんまやったら3階の
男の誰かが殺したことになる。
なんか他に情報あらへんか?」
情報…。
一応持っているけれど今出てくるにはリスクが高い。
一体どうしよう。
狩人が出てきてくれるのを信じて出てみる?
「えっと、私…占い師です。」
「おっ、ほんまか!誰か占ったか?」
「はい、宮﨑さんを占わせてもらいました。
占い結果は市民と出ました。
狂人がいなければ間違いないかと。」
「お、俺を占ってくれたんか!
じゃぁこれで白確が2人になったわけやな。
吉田君は殺されちゃってるから白で…。
てことはあと7人の中に人狼側の人が2人ぐらいおるっちゅーことか。」
人狼がもし2人いて狂人がいなかった場合、
この人は市民で間違えない。
でも人狼が1人で狂人がいる場合話は変わってくる。
けれど人数的に2人だと思う。
…そしたら人狼2人だったら1人ずつ殺害で良いのだろうか?
今だけ1人?
でも情報が少ないから特定することは難しいだろう…。
「わしは階段近くなんじゃが、こんな老人なもんで寝るのが早いと思うんじゃ
若者は遅くまで起きてるかもしれないがわしはもう会議が終わって
夜の9時に寝てしもたわい。」
このおじいさんは確か水野瀬那さん。
髪の毛もすべて抜けきっており、
眉毛も白に染まりきっていてる。
その顔にもいくつものシミが散りばめられている。
「うーん…みっちゃん難しくてわかんないよ……」
確かにこんな幼い子には難しすぎるだろう。
小学生低学年、下手したら幼稚園児の子。
分かるわけ無いだろう。
「占い師が名乗り出てきてしまっているので、
人狼陣営の方は中野サンを殺害しなければいけなくなってしまうのでは。
狩人がいると思いますので守っていただきたいところではありますね。」
そうなんだよな…。
守ってくれるかどうか…。
今名乗り出てきてくれないかな…。
“話はまとまりましたか?
会議はもう終了になりましたよ。
さ、今日の追放者を決めてください。
それともまたもやパスしますか?”
話はまとまりきれていない。
この状態で追放者を決めるだなんて無理過ぎる。
私はスマホからパスを選択しゲームマスターに送信する。
皆も私にならうようにスマホで送信。
みっちゃんは自分の手より数倍も大きいアイパットを操作している。
最近の子は本当にわからない。
“皆さんの意見が出揃いましたね。
どれどれ…
あ、今日もパスが大半なのでパスしますね。
では本日もお疲れ様でした。
実はみなさんがかれこれ話しているうちにもう夕方ですよ。
夕飯など色々支度してからもう休んでください。”
もうそんな時間になっているのか。
確かにこころなしかお腹が空いている。
朝から此処にいるのに何故か尿意もない。
本当にこの部屋はどうなっているのだ。
「おねえちゃん一緒にお部屋行こうよ…」
上目遣いで私の右手をくいくいと引っ張る。
こんな子が1人じゃ危なくて心配だ。
一緒に上がろう。
「いいよみっちゃん。一緒に行こっか。」
私達は誰よりも先に階段を登り、
それぞれ部屋に入った。
色々すること時刻は午後10時。
もう時期ゲームマスターから今日の占い相手を、
決めるように言われる頃だろう。
ピコン
考えていればやってきた。
今日はどうしようか、
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