コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
キュイ視点
翌朝、僕は窓からから入ってくる柔らかな日差しで目を覚ました。
仕事柄、早く起きがちな僕が太陽の日差しで起きるなんていつぶりだろうか。
おかげで今日はいつも以上に体がスッキリとしていた。
ベッドから体を起こして軽く体を伸ばす。
着替え…は無いんだった。
フィオちゃんが汗だくの服では寝れないだろうから古着で良ければ、と貸してもらった服を着て寝たのを思い出す。
そのままの格好で部屋を出る。
するとなんだかいい匂いがしていた。
フィオちゃんがいるであろうダイニングキッチンを2階から覗くとテーブルには2人分の朝食が並んでいるのが見えた。
「おはよう。フィオちゃん。」
「おはようございます。」
笑顔で挨拶に少し驚く。
けど、ここはフィオちゃんの自宅なのだし、仕事とは違って表情が緩むのも当たり前かと思い、普段は見れないレアなフィオちゃんに僕も嬉しくなるというか和むというか。
普段のフィオちゃんは仕事とプライベートを分けているのかもしれないなぁなんて思いながら階段を降りる。
「洗面台のところにキュイ様の着替えを用意しておいたのでよろしければ使ってください。」
「ありがとう。じゃあ使わせてもらうね。」
「はい」
そう言ってニコリとすりフィオちゃんを横目に昨日教えてもらった家の間取りを思い出しながら洗面台へ向かった。