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等々に百合が書きたくなった🙄
「 夏祭り 」
注意⚠️
翠×赫 微紫×赫
「 夏祭り 一緒に行かない ? 」
そう誘われたのは真夏の日。
昼休みの時間赫ちゃんと二人でお弁当を食べている時だった。
翠「 急 だね 。」
今日は夏祭りの最終日。花火も上がるらしくて、結構混むはず。
赫「 翠 は、浴衣にする ? 」
翠 「 もう祭り行く定なんだ 。 」
そう言いながらも、私はスマホで夏祭りの場所までのバスを調べる。
赫 「 あーし は 、浴衣 に するんだ ♪ 」
翠 「 そっか 、 じゃあ 私 も そうしようかな 」
赫「ぇ、本当 に 来てれんの ? 」
翠「 別に ダメって わけじゃないよ 。」
ダメって訳じゃないし、嫌って訳でもない。
私的には嬉しい方だ。もう、今年で赫ちゃんと祭りに行けることは無いし。ずっと祭りの誘いを待っていた。
赫「 んじゃ 、6時に集合ね。」
翠「 うん 。分かった。」
私は彼女の顔を見つめた。
赫「 結構 混んでんね ー 」
翠「 最終日 だしね 。」
陽気な音楽が、祭りの雰囲気を表す。
たこ焼き 、射的 、りんご飴 、金魚すくい。
沢山の屋台が並ぶ。人も多くて迷子も出そうなほどだ。私がそう思いながら歩いていると。赫ちゃんが、私の手をぎゅと握った。
翠「ぇ、… ?」
思わず声を上げて、赫ちゃんの方を見ると、赫ちゃんは優しく微笑んで。
赫「 これで 逸れないね 」
翠「 、うん 」
嬉しいと思う気持ちと、どのか哀しい気持ちが私の心の中をぐちゃぐちゃにした。
赫「お腹 空いたし、なんか食べる?」
翠「 そーしよっか。なんか 食べたいのとかある?」
赫「 あーしは … ぁ、カキ氷!」
翠「 わっ、ちょ!? 」
赫ちゃんは私の手を強く引っ張った。
赫「 おっちゃん! かき氷 1つ !」
おっちゃん「 あいよ。」
赫「 かき氷って、ゼロカロリーだと思はない?」
翠「ぇ、、?」
赫「 だって 、かき氷って、氷やん?
氷って 、水じゃん?」
ゞ「 つーまーり! ゼロカロリーってこと! シロップ 沢山 かけちゃおー ! 」
翠「 その 今から 沢山 掛けようと してるのが カロリー なんだよ 。」
赫「 ん ~ 美味しい ⸝⸝ 」
翠「 良かったね 」
近くの椅子に座って、赫ちゃんはかき氷を食べている。
赫「あれ? 翠 は なんか 食べないの?」
翠「私? 私はいいよ 。」
赫「 ぇー 勿体無い … ぁ、そうだ 」
赫ちゃんはなにか思いついたような顔をすると、私の口元にかき氷を運ばせた。
赫「 はい、あーん 」
翠「 ぇ、? 」
赫「 ほーら 溶けちゃうよ ?」
戸惑う私を急かしてくるので、私はしたかなく、口元に運ばれたかき氷を食べた。
翠「 ! 、美味しい … ⸝⸝ 」
赫「 でしょ ~ ? 」
ゞ「もう 1口 食べる ?」
翠「 いや、辞めとくよ 。」
赫「 翠、もっと 食べないと 大きくなれないよ? 」
翠「 ダイエット してるから … 笑 」
赫「 ぇっ、翠 が もっと 痩せたら … 骨 に なっちゃうんじゃ … 」
翠「 それは 無いよ 。」
翠「 そろそろ 、花火 上がる みたい 」
赫「 どんな 花火 上がるんだろ 」
これできっと最後なんだろう。
彼女と花火が打ち上がるのを見るのは。
来年の赫ちゃんは、もっと素敵な人が隣に居て、幸せそうに見ているんだろう。
想いを伝えたい。彼女に。今なら…
翠「 赫ちゃ_ 」
赫「 わぁぁぁっ !⸝⸝ 」
翠「 …… 」
時間見とけばよかった。そんな後悔が私の中にあった。花火が邪魔だと思った。
赫「 花火、綺麗だったね ~ 」
翠「ね、」
帰り道。私たちは海の近くを歩く。
遠回りだけど、私は誘った。
これで最後なんだから、いいよね。
ちょっとした我儘。
翠「、… 赫ちゃん 」
赫「ん、なぁに ? 」
翠「 線香花火 やんない ? 」
パチパチッパチッ……
赫「 なんで 、線香花火 だけ もってんの? 」
翠「なんか、あって … 」
赫「 ぇー なにそれ オモロ w 」
嬉しいよ。私は赫ちゃんと、最後の思い出が作れて、私は嬉しい。
赫「 かけしない? 」
翠「 ぇ? 」
赫「 先に落ちた人が何でも言うこと聞く」
翠「 …… いいよ 。その 掛け乗った。」
赫「 中々 落ちんね ~ 笑 」
翠「 お互い 凄いね 笑 」
早く、どちらか落ちないだろうか。
決着がつかないだろうか。
そう考えながら、私は彼女を見つめる。
綺麗で、優しくて線香花火みたいで……
_ポトッ
翠「 ぁ … 」
赫「 うっし、あーし の勝ち!」
ゞ「 どーしよっかなぁ … ぁ、今度スタバでなんか奢ってくれん ? 」
翠「 いいよ 。」
願い事。会ったんだけどな…
赫「ぁ、… 」
翠「 どうしたの ? 」
赫「 下駄 の 紐 が … 」
赫ちゃんの、足元を見ると、下駄の紐が切れていた。これじゃあ彼女は歩けない。おんぶしてあげたいけど、私じゃきっとできない。
家までの距離も結構あるし、バス停までも…
「 あれ、赫と翠 ? 」
そこに、同クラスの子がいた。
自転車に乗っていて、自転車のカゴにはたこ焼きなど祭りの食べ物が入っているレジ袋がはいっていた。
赫「 紫っ 、」
赫ちゃんの頬が赤くなった。
そうだった、赫ちゃんが好きな人、あの子だもんね。そうだったね。
紫「 どしたん? 祭り の 帰り ?」
翠「 赫ちゃん 、下駄 の 紐 切れちゃった みたいで 」
紫「 まじ? 大丈夫 ? 」
赫「 、… う、うん ⸝⸝ 」
翠「 …… 」
女の子らしく、赫ちゃんは彼の前だと弱々しくなる。恋する乙女って本当に可愛い。
翠「 … 送って あげれる ? 」
赫「 えっ 、」
赫ちゃんは驚いて、私の方を振り返る。顔は赤くて焦っている様子。
紫「 いいよ ?」
翠「ほら、遠慮しないで 乗っちゃいな?」
赫「 じゃ、じゃあ … 」
赫ちゃんは慎重に彼の自転車の後ろに乗る。
紫「 下駄、俺のカゴ入れときな。あと、落ちそうだったら俺の腰に手回していいから 。」
赫「ぁ、うん … ⸝⸝ 」
照れながら、彼の腰に手を回す。
私は今、少女漫画のワンシーンを見せられていようだった。キラキラしている2人をみていれなかった。
翠「 気をつけてね。」
赫「うんっ、翠も 」
自転車が進むと、赫ちゃんは私の方を1度振り返るだけで手は降らなかったし。2度も振り返ることはなかった。
コメント
6件
翠赤好きな人挙手!!!!!