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後日、両親の死体が発見された。

葬式には参加した……が、あまり覚えていない。……ただ、母親の顔だけ見れなかったのは覚えている。

祖父母の家は、元の自分の家から離れているから転校することになった。

そこから蒼空には会っていない。

……新しい小学校は、最悪だった。

もともと人見知りだった。それに加えて、両親も亡くなって塞ぎ込むようになった私。やがていじめられるようになった。

気が済むまで殴られて、水をかけられて、蹴られて、私物を隠されて。

不登校になった私は、ひたすら祖母に術式を鍛えてもらった。

私が霊力を呪力に変えられるようになったのは、両親が死んで間もなくの事だった。

祖母に呪力は無いけれど、「息子もそうだったから」と言って丁寧に教えてくれる。

……「死者蘇生」は、相手を助けると同時に自分の術式(領域展開以外)を相手に刻むことができる。

父親から「空間操作」、「天透眼」が受け継がれた。

……ひたすら、鍛え続けた。

呪霊を皆殺しにするために。

その間も、ずっとずっと「両親に会いたい」と強く願い続けた。

………それは、思わぬ形で叶うこととなる。

小学4年生。

大蛇

……桜殿。

早乙女 桜(学童期)

なに、大蛇。

大蛇

……我には今、「主」が居らぬ。

早乙女 桜(学童期)

お父さん死んじゃったもんね。

大蛇

……「主」が亡くなった時、我の新たな主はその者の兄妹か、子になる。

早乙女 桜(学童期)

……それって……。

大蛇

小春殿は、主(輝)がある程度育った時に我を主の下に仕えさせた。

大蛇

……我の「主」に、なってはくれぬか。

早乙女 桜(学童期)

……私で良いの?

早乙女 桜(学童期)

不登校だし、1人じゃなんにもできない。……お父さんみたいに、上手くやれない。

早乙女 桜(学童期)

私の下に仕えるなんて……。

大蛇

……我が、そうしたいのだ。

早乙女 桜(学童期)

……じゃ、条件付きね。「仕える」んじゃなくて、私の「相棒」として傍にいて?

大蛇

……承知致した。

大蛇

我は其方の「相棒」として、傍で支えよう……。

早乙女 桜(学童期)

(ふっと笑って)……よろしく、大蛇。

大蛇

……よしなに願い申し上げ候。「主」。

早乙女 桜(学童期)

なにそれ笑笑。

大蛇

……「よろしく」という意味である。

私は大蛇と「契」を結んだ。

契を結んで、間もなくのこと。

夕方、大蛇と一緒に川辺を散歩している時のことだった。

……両親と4人(輝、沙耶、桜、大蛇)で歩いた川辺。

早乙女 桜(学童期)

……夕日、綺麗だね〜。

大蛇

……左様なり。

その時、私は後ろに気配を感じた。

後ろを向きながら言う。

早乙女 桜(学童期)

……ねー、幽霊サン、さっきから付けてるの、わかっ、て………。

桜の動きと言葉が止まる。同時に、大蛇も狼狽える。

大蛇

……!?

早乙女 桜(学童期)

………お母、さん……?お父さん……?

早乙女 桜(学童期)

……なんで、ここに………?

目の前に居るのは、姿の違う父と母だった。姿は違うけど、あの優しい雰囲気は同じ。

早乙女 沙耶

…………。

早乙女 輝

……………。

大蛇

……主よ。あれは、………。

桜が涙を流しながら言う。

早乙女 桜(学童期)

おかぁっ、さん……!おとうさん………!゜(´∩ω∩`)゜。

本当はこの時、すぐに2人に抱きつきに行きたかった。

……できなかった。

……悪霊特有の禍々しい雰囲気を、2人が纏っていたから。

早乙女 輝

………う゛、ぅ……。

早乙女 沙耶

………ぁ゛……。

大蛇

……言葉も、失ったか………。

早乙女 桜(学童期)

……私が、祓う。(*´つω・。)

早乙女 桜(学童期)

……私が、やらないといけないこと。

……私が、「会いたい」「どんな形でも良いから、もう一度あの温もりを感じたい」と願ったから。

……願ってしまったから。

私は2人を、呪ったんだ。

……責任は、私が取らなければ。……そう思った。

早乙女 桜(学童期)

……大蛇は、手ぇ出さないでね。

大蛇

……承知した。

桜が空間から刀を取り出す。

同時に一瞬で2人の目の前に行き、刀を構える。

早乙女 桜(学童期)

………ごめん。

……勝負は一瞬でついた。

早乙女 沙耶

……さく、ら…………。

早乙女 桜(学童期)

!?っお母さん!!

2人の体は崩れて無くなる。

早乙女 桜(学童期)

……なん、で………っ。

2人を切る時、躊躇いは無かった。

……「斬らなきゃいけない」。そんな使命を感じたから。

……両親が2度死ななければいけなくなったのは、私のせいだ。

私が2人を呪ってしまった。「どんな形でも会いたい」と願ったばっかりに。

早乙女 桜(学童期)

……う、っ…・゚・(ノД`)・゚・。

大蛇

…………。

大蛇は黙って、ずっと傍にいてくれた。

……大蛇だって、辛かった筈なのに。

泣き疲れて眠ってしまった私を、大蛇が家まで運んでくれた。

早乙女 桜(学童期)

………ん、……おばあちゃん……?

早乙女 小春

……桜ちゃん、ごめんね………。

早乙女 小春

一緒に行ってあげていたら………。

私が寝ている間に、大蛇が全て説明したらしい。

早乙女 桜(学童期)

………私のせいだ。

早乙女 小春

え……?

早乙女 桜(学童期)

……私が、「会いたい」って思ったから。

早乙女 桜(学童期)

強く、強く願ったから……。

早乙女 桜(学童期)

………私が、2人を呪ったんだ………。゜(´⊃ω⊂`)゜。

早乙女 小春

………そんな事、無いわよ。

早乙女 小春

2人だって、きっと桜に会いたかったから………。

そう言いながら優しく背中をさすってくれる祖母の目にも、涙が浮かんでいた。

……何がいけなかったの?

「会いたい」って思ったのが、我儘だったの?

……私、何かしたかな。

早乙女家に仕える神々に、なにか無礼を働いてしまったのだろうか。

………なんで、なんで。

なんでこんな、辛い目に遭わないといけないのだろう……。

………呪霊は、私が全員倒す。

皆殺しだ。

あめ(主)

ここからは、大蛇が教室で虎杖達に桜の過去を話したシーンだよ〜。
※第5話参照

虎杖 悠仁

……聞かせてくれ。アイツの過去を。

大蛇

主はな……。

大蛇

少し特殊な家系に生まれた、普通の子であった。

大蛇

「核」の話は、先程主が説明していた通り。

伏黒 恵

……母親が核をペンダントに移した話か。

大蛇

主の母親――沙耶殿は、両親に捨てられていたのだ。

大蛇

どんな家系であったか、旧姓も教えては貰えなかった。

釘崎 野薔薇

……その沙耶さん?って人も、苦労してんのね……。

大蛇

「才能が無い」と言われて、捨てられたと言っていた……。

虎杖 悠仁

「才能」って……。呪術師として、か?

大蛇

そうなる。……沙耶殿は小さい頃、呪力がとても少なかったのだ……。

大蛇

呪霊を視る事も、ましてや祓う事も、不可能であった。

大蛇

……だから、捨てられたのだ。

伏黒 恵

……(そういう家系、なんだな……。)

大蛇

沙耶殿が逃げ出した後、早乙女家の人間が拾ったのだ。

大蛇

小春殿。主から見て祖母だな。

大蛇

小春殿とその相手――学殿の間には、輝殿がいた。

大蛇

小春殿と学殿は、輝殿も沙耶殿も同じように扱った……。

伏黒 恵

……「輝」って、もしかして桜の父親か……?

大蛇

その通りである。桜殿の前の、我の主だ。

虎杖 悠仁

……前の、主?

虎杖 悠仁

……前の前の主は?

大蛇

小春殿だ。

虎杖 悠仁

……大蛇何歳なの?

大蛇

数えたことは無い。

大蛇

……平安の頃に生まれた。

虎杖 悠仁

平安!?!?

釘崎 野薔薇

……長生きしすぎでしょ……。

伏黒 恵

……コイツらなら有り得るな。

大蛇

話を戻そうか。

大蛇

沙耶殿は、13歳頃に術式が覚醒した……。

大蛇

極端に遅かったのだな。

大蛇

そして魂に触れることが可能である。

大蛇

……同時に、輝殿は「空間操作」に「天透眼」が使えていた。

伏黒 恵

その2つ、桜の術式じゃないのか?

大蛇

……後で説明する。

大蛇

高専に入った沙耶殿と輝殿は、すぐ特級術師まで上り詰めた。

伏黒 恵

……特級術師ってのは、世界で4人の筈だ。……その2人の名前は、聞いたことが無いぞ。

大蛇

……2人とも、既に亡くなっておるからな。

虎杖 悠仁

……!?特級術師2人とも……!?

大蛇

……数年前、主が小学2年生の頃。我と沙耶殿、輝殿、主と花見に行った。

大蛇

……その日に、特級呪霊が4体沸いてな。

釘崎 野薔薇

4体……!?

大蛇

……最初は2体だったのだ。沙耶殿が2体を縛っている間に、3体目が現れた。

大蛇

……桜殿は、その時1度刺されて死んでいる。

伏黒 恵

死んでいるっ……!?

虎杖 悠仁

桜が……!?

釘崎 野薔薇

じゃあ今料理してる桜は何なのよ!

大蛇

……落ち着け。

大蛇

輝殿、いや早乙女家の術式なのだ……。

虎杖 悠仁

……さっき桜が言いたくないって言ってたやつか?

大蛇

……その通りだ。「死者蘇生」と言ってな。

伏黒が立ち上がって言う。

伏黒 恵

そんな事っ、できる筈が……!!

大蛇

……できるのだ。早乙女家の人間は。

大蛇

この技は、相手の死後10分以内に発動しないと、効果が出ない技である。

大蛇

……蘇生が成功すれば、術者(この場合は輝)の技が蘇生された者に刻まれるのだ。

虎杖 悠仁

……受け継ぐ、ってことか……。

釘崎 野薔薇

それが「空間操作」と「天透眼」って事ね……。

大蛇

……輝殿は、桜殿の蘇生中に4体目の呪霊に心臓を貫かれた。

大蛇

……自身の命が尽きる前に、蘇生を終わらせた……。見事な所業であった。

伏黒 恵

……命懸けで、守ったんだな。

大蛇

死ぬ直前、輝殿は2体目の呪霊を祓った。

大蛇

1体目は、我が噛み殺した。

大蛇

……3体目と4体目は分からぬ。輝殿に「桜を父さんと母さんの所へ」と言われていたのでな……。

大蛇

……後日、2人の死体が発見されたのだ。

虎杖 悠仁

!?……じゃあ、沙耶さんも……。

大蛇

……上半身が、無くなっていてな。

釘崎 野薔薇

上半身が…………!?

大蛇

あの後、あの場所に行ってみたのだが……。

大蛇

今まで会ったことの無い、強力な呪力の残穢が残っていた。

大蛇

……まだ、3体目か4体目は生きておる。

大蛇

……家に着いたあと、蘇生後気絶していた主が目を覚ましてな。

大蛇

…………酷い、取り乱しようだった……。

伏黒 恵

…………そりゃ、そうだろ。

伏黒 恵

まだ小2の子供だぞ……?

釘崎 野薔薇

……小さい子が背負うには、大きすぎるわよ……。

大蛇

……そこから主は、ずっと「2人に会いたい」と願っておった。

大蛇

……そこから数年後の話だ。我と主で川辺を歩いていた時のこと……。

大蛇

……沙耶殿と輝殿が現れた。但し「悪霊」として。

虎杖 悠仁

悪霊……!?

大蛇

……主は、2人とも祓った。……自分の手で。

釘崎 野薔薇

………っ……。

釘崎 野薔薇

……自分の両親を、自分の手で……?

釘崎 野薔薇

悪霊だったとしても、それは………。

大蛇

……我は最初、2人が言葉をも失ったと思っていた。……だが、主が2人を斬った直後、沙耶殿が主の名前を呟いた。

虎杖 悠仁

……そんなの………。

大蛇

……主の心は、酷く傷ついたであろう。

大蛇

2度も両親が死んだ。……1度は自分がやった。

大蛇

ただでさえ、学校に馴染めず虐められていた主だ。

大蛇

……想像を絶する、痛みだったはずだ……。

釘崎が目に涙をいっぱい浮かべながら言う。

釘崎 野薔薇

……そんなのっ、あんまりよ……!!

大蛇

……主は自分を責めていた。「自分が「会いたい」と願ったから………。……私が、2人を呪ったんだ」……と。

伏黒 恵

……「呪った」、か………。

虎杖 悠仁

……そんな訳、ねぇだろ……!!

虎杖 悠仁

「自分が呪った」なんて………。

大蛇

……主は、深く心が傷ついておる。……心の傷というのは、消えづらいものだ……。

大蛇

……そんな主の傍に、我は在る。

「死者蘇生」なんて大嫌いだ。

それを使う場面なんて、来て欲しくない。

この技を使いたいと思えるほど大切な人が、もう二度と居なくならないでほしい。

……呪霊は、私が絶対皆殺しにする。

両親を殺したやつも、絶対に絶対に復讐してやる。

私の邪魔をする奴、全員出てこい。

皆殺しだ。

〜桜の過去編 Fin〜

あめ(主)

桜の過去編終わり!!

あめ(主)

どうでしたか?上手く書けてたでしょうか……?

あめ(主)

……桜の痛みと苦しみを、表現できていると良いのですが……。

あめ(主)

次からは、また日常に戻ります!

あめ(主)

そんじゃ、またね〜!

呪術廻戦 「最恐の中学生」

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