あぁ、まただ。

この笑顔。

この優しい笑顔のせいで、

みんなを不幸にした。

女の人の香水の匂い。

そして、女の人のような、長い髪。

私の目の前には、コンドームが落ちていた。

蘭目線

この時俺は何が起きたのかわからなかった。

目の前には、割れている花瓶。 頭と、足から血を流したまま走り出す夢。

そして。女の髪とコンドーム、

俺は気づいた。

俺がどんな酷いことをしたか、

夢をどれだけ傷つけたか。

夢目線

私は何故か走っている。

頭から血を出し、ちぎれた服から出た足は血だらけ、

ただ、死にたくなかった。

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