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橙
橙
転校初日...
朝から遅刻なんて許されないッ
橙
なんて言っている場合じゃない
こ、ここかな~?
橙
はぁ....
面倒くさ....
転校とか...目立つなぁ
はぁ、誰か知ってる人とか居ないのかな....ッ
赫
橙
え、....
なんで、...
赫くんが居るのッ..?!
うぅッ..
赫
橙
中学生の時
君に助けられた
虐められてた私に光を見せてくれた....
君が....
私の光だった..
でも....
私は君の光にはなれなかった
赫
橙
橙
赫
橙
橙
橙
その声は君には届かなかった
バタ
冷たい風が吹く屋上
私は...何も出来なかった
その事件から数ヶ月がたった頃
赫くんは....
"記憶喪失"
に、なったらしい...
本当は凄く会いたかった...
でも、
赫くんが最後に発した言葉
今でも忘れられない
赫
わたしのせいで死んだ
そう思った...
そんな事が分かったら..
会いに行くなんて出来なかった
君の事助けてあげられなかった....
罪悪感
悲しみ
死にたい
そんな事を思った
でも、もう手遅れ...
私の事なんて覚えてない
でも...
次会った時はッ
もっと違う形で....
君を助けたい
ただその気持ちだけを持って
生きてきた
でも...
目の前に来ると
怖くなってしまう
記憶が戻ったら...
どんな顔していいのか分からない
でも
君の記憶が無い間だけでも
赫くんの支えになりたい
そう思った...