微笑み

あてんしょん 黒のサキュバスパロ 駄文 人物の行動、場面全てがジェットコースター

俺、悠佑には秘密がある

それは俺がサキュバスであるということだ

だから俺には淫紋があるし普通の姿には犬のような耳がついている 普段は隠しているが

そして今、俺には悩みがある

それはあいつらにバレていないか、ということだ

あいつらとはいれいすのメンバー達のことで今シェアハウスをしている

悩むにも理由がある

それは

そう、夢に出てしまったことだ

夢にでる俺はサキュバスの中では珍しく普段とあまり容姿が変わらない

だからこそ1回夢に出てしまってはもう関わることは出来ないだろう

…精液をとったのだから

自分がしたことなのに涙が落ちる

いつもより静かに感じる部屋に独り言を零した

まろが真剣な顔で俺たちに話題を持ちかける

話題に出たのは最年長で俺の好きな人

好きなのは俺だけじゃないけど

…

少し流れた沈黙を破ったのは俺だった

りうらの言う通りいつもなら早く起きる彼がいない

俺たちは愛しい彼の部屋へと向かった

扉に耳を立て中の音を聞く すると

ｸﾞｽ、ﾋｸﾞｯ

彼のものと思われる声が聞こえた

ただ事ではないなと思い強引に扉を開け部屋に足を踏み入れた

そう聞こえた時にはもう俺の姿は見られていた

動揺していることに気づいたのか言葉を付け足すまろ

優しいな

俺のこと、許してくれるだろうか

ごめんなと言い切る前にぎゅと優しく包み込まれた

突然囁かれた好きという言葉でさらに涙が溢れた

ら、ぶ？

涙を流しているため途切れ途切れになる言葉

それでもこいつらは真剣に聞いてくれた

止まる気配もなく流れる涙を拭いながら感謝の意を伝える

少し微笑んだら死人が出たので少し自重しないと、と思ったのはまた別の話