そらは何度も何度も手を引こうと考えた。
だが、どうしても自分の本能に嘘はつけなかった。
そら
りっく〜ん…
りくを
何今日みんなして病んでんの?
りくを
みっくんなんか頭抱えてたし。
りくをは呆れたように昼飯のカップラーメンを啜る。
どうやら、つりめの相談にも乗ってやっていたらしい。
そら
病んでるわけじゃ無いけどさぁ…
そら
りっくんに話したら安心というかなんというか…
りくを
それ感謝したほうがいい?
りくを
…で、何の話?
そら
えーっと…あのさ…
そら
好きな人、できた…
心臓が波打つのが全身に伝わるほど、
そらは緊張している。
怒らないかな、なんて弱気になっていた。
りくを
お盛んですなぁ〜。
そら
えっ。
予想外の答えに動揺を隠せなかった。
むしろこれに動揺しないほうがおかしい。
りくを
どんな人なの?
そら
…可愛くて、ちょっとバカで
そら
独特、かな。
りくを
ふふ、そっか。
りくを
恋愛は自由にすればいいけど、
りくを
リスナーさんに悲しい思いさせない程度にね。
そしてりくをは
またカップラーメンを啜った。